私のいちばん好きな画家は三岸節子さんである。以前は名古屋まで観に行ったこともある。大阪で展示会があって、小さな赤い花の絵が欲しくて買おうと妻と意を決して係りの人に訪ねたら「800万円です」と言われて声が出なかった。「それでも買おうか?」もちろん無理である。
今日は生命力あふれる絵を鑑賞できて幸せな一日だった。
「私には全く才能がない。ただ努力と根と運があるだけで今日まで歩いてきた。色彩があるため、また描写力があるため絵を掻きつづけてきたようなものである。好太郎にも黄太郎にも及ばぬ。それは女であるという負い目ばかりでない。才能である。才能の不足である」
今日は生命力あふれる絵を鑑賞できて幸せな一日だった。
「私には全く才能がない。ただ努力と根と運があるだけで今日まで歩いてきた。色彩があるため、また描写力があるため絵を掻きつづけてきたようなものである。好太郎にも黄太郎にも及ばぬ。それは女であるという負い目ばかりでない。才能である。才能の不足である」