滅多に撮れない村山聖の写真だが、この大阪城のシリーズでは昇段を決めた(六段?八段?)次の日に連れて行った。将棋世界からの依頼だったので、渋る村山聖を説得した。「あのなあ、好きで弟子の写真を撮る師匠がどこにおるんや?頼まれたから撮るのやからなあ」前日の夜も福島界隈を歩いて撮ったはずだ。そのフィルムもどこかにあるだろう?
実際は村山聖は被写体として最高だった。頼まれなくても撮りたかったのだ。私にとっていい口実だったのだ。
今思うと、村山聖にとって人生のひとつの儀式が終わって、ひとつのヤマを超えたときだったのだろう。撮り始めた頃は憂鬱そうで面倒な表情だったが、次第にいい表情になってきた。あきらめると物分りがいい?でもこれが最大の師匠孝行だったのかもしれない。
実際は村山聖は被写体として最高だった。頼まれなくても撮りたかったのだ。私にとっていい口実だったのだ。
今思うと、村山聖にとって人生のひとつの儀式が終わって、ひとつのヤマを超えたときだったのだろう。撮り始めた頃は憂鬱そうで面倒な表情だったが、次第にいい表情になってきた。あきらめると物分りがいい?でもこれが最大の師匠孝行だったのかもしれない。