東京の新宿御苑の秋の風景だ。紅葉が水面に映し出されて、印象派の絵のような雰囲気を醸し出している。
新宿御苑には、対局で遠征したときだけでなく、用事が無いときでも居残り、昼間の時間つぶしでよく訪れた。ウオークマンでクラシックを聞きながらカメラを持って散策する。贅沢な時間の過ごし方だが、野良ネコ君と似たような生活だったのかもしれない。
あるとき東京駅の窓口で切符を買っていたら、浮浪者の人に「お前、そんなとこにいるんじゃない」と言われて呆気にとられる。背広にネクタイもしめていたのに。
丁度兄弟子のT七段にそのシーンを見られて「さすがだね」と妙な感心をされてしまった。もちろん顔見知りでもないのだが、仲間の匂いがしたのだろうか。
秋も深まり、冬の気配すら感じる日々である。最近は四季のバランスが崩れ、季節感も薄らいでいるが、それでも確実に季節の色彩に出会うことができる。
新宿御苑には、対局で遠征したときだけでなく、用事が無いときでも居残り、昼間の時間つぶしでよく訪れた。ウオークマンでクラシックを聞きながらカメラを持って散策する。贅沢な時間の過ごし方だが、野良ネコ君と似たような生活だったのかもしれない。
あるとき東京駅の窓口で切符を買っていたら、浮浪者の人に「お前、そんなとこにいるんじゃない」と言われて呆気にとられる。背広にネクタイもしめていたのに。
丁度兄弟子のT七段にそのシーンを見られて「さすがだね」と妙な感心をされてしまった。もちろん顔見知りでもないのだが、仲間の匂いがしたのだろうか。
秋も深まり、冬の気配すら感じる日々である。最近は四季のバランスが崩れ、季節感も薄らいでいるが、それでも確実に季節の色彩に出会うことができる。