地元で「モトコー」の愛称で知られる元町高架下商店街は、JR元町駅から神戸駅まで続いている。元町西口の1番街から始まって7番街まで続いているそうだ。モトコーは戦後の闇市の名残で、生活用品から食料品まで売られている。幅が2メートル弱の狭い通路の両脇に店が並んでいる。再開発のため移転の店が多くてシャッタ―街なのはさみしい。レトロな風景が消えるのは、社会が未来志向の先走りの気もしてならない…
私はレトロな風景が好きで、チリ一つない風景は苦手である。家ではゴロリと寝転ぶ空間がないと生きていけない…おそらく美的感覚のズレか、人としての脱線存在感がある方が安堵する感性があるからだろう。
でも間違いなく言えるのは、ひっそりと心の中でつぶやくような抵抗しかできない自分の憩いの場所探しのようなものだなあ…
中華街から元町駅に戻り、モトコー1番街に入ることにした。
1番街から2番街の散策を終えて、喫茶「観音屋」に入る。