クローネンバーグ監督らしい、破壊された人体の描写は、抑え気味ながらもリアルで、“バイオレンス感”を静かに際立たせる。
人間とは、更生できるもの。
時間はかかるけど。
それは“自然治癒力”の一つなんじゃないだろうか。
そう考えるのは性善説過ぎる?
いや、そんなことはないはず。
人が「更生する」ための原動力となるのは、やはり家族の愛。
決して、更生施設なんかじゃなく。
無償の深い愛情に触れれば、人間は必ず更生する。
そして、無償の深い愛情を注ぐことができるのが家族。
だからこそ、自分の過去と決別すべくある“処理”を行い、それが更に心に深い傷をつけることになりながら家族の元へと戻ってきた傷心の主人公に、娘は夕食のための皿を持ってきて、息子はパンを用意するのである。
決して、何かの宗教を信じているわけでもなく、また博愛主義者でもないが、愛こそが人を助け、導くことができるのだと思っている。
『All you need is love』は至言である。
だからこそ、ビートルズは“神”となれる(そら言い過ぎか!?)
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」
2005年/アメリカ 監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート
人間とは、更生できるもの。
時間はかかるけど。
それは“自然治癒力”の一つなんじゃないだろうか。
そう考えるのは性善説過ぎる?
いや、そんなことはないはず。
人が「更生する」ための原動力となるのは、やはり家族の愛。
決して、更生施設なんかじゃなく。
無償の深い愛情に触れれば、人間は必ず更生する。
そして、無償の深い愛情を注ぐことができるのが家族。
だからこそ、自分の過去と決別すべくある“処理”を行い、それが更に心に深い傷をつけることになりながら家族の元へと戻ってきた傷心の主人公に、娘は夕食のための皿を持ってきて、息子はパンを用意するのである。
決して、何かの宗教を信じているわけでもなく、また博愛主義者でもないが、愛こそが人を助け、導くことができるのだと思っている。
『All you need is love』は至言である。
だからこそ、ビートルズは“神”となれる(そら言い過ぎか!?)
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」
2005年/アメリカ 監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート