高校を退学してから、ずっとニート生活を送ってきた26歳のマ男(小池徹平)は、自分のためにビジネススーツを買ってくれた母親を事故で亡くしたことで一念発起。
就職することを決意して、ニート次代に身につけたパソコンスキルを武器に、情報処理の資格を取得する。
しかし、勇んで臨んだ就職活動では、面接試験にことごとく落ち、最終的に採用されたのが、とある小さなIT企業だった。
希望を胸に出社してみるとそこは、責任感ゼロのリーダー、お調子者のリーダーの腰巾着、挙動不審なパソコンオタク、社長の愛人である“お局さま”という、一癖も二癖もある連中ばかり。
おまけに初日からサービス残業をさせられ、しかもそれが毎日にも関わらず残業代は出ず、徹夜も頻発。
そこは正に「デスマ」の職場だった。
そんな「ブラック会社」にも、たったひとり、高いITスキルを持った人格者の先輩がいて…
「2ちゃんねる」の書き込みから生まれた、実話に基づく物語。
サービス残業、ムチャな仕事量、上司や同僚との人間関係ストレス。
それは、どんな企業であっても、多かれ少なかれ体験することだろう。
(「ありえないほどの安月給」かどうかはともかくとして…)
連日深夜まで残業し、更に日中は上司やプロジェクトのステークホルダーから責め立てられ続けたとき、誰もが「もう無理っ!」と爆発したくなる。
そこで“爆発”して辞めてしまうのか、それとも必死で歯を食いしばって踏みとどまるのか。
説教がましい話をするつもりはないが、悲惨な状況下に陥ったとしても、必ず一度は踏み止まるべきだ。
初めて過酷な状況に追い込まれたとき、その辛さに耐えずして会社をさっさと辞めてしまったなら、その後の人生は次々と会社を渡り歩くことになる確率が高い。
試練を受け入れずに去ってしまう行為は、“逃げ癖”を身につけてしまうことにつながり、一度“逃げ癖”が染み付くと負のスパイラルに陥る。
自分にとって嫌なことがある度に会社を変えることになり、いつまで経ってもキャリアを形成できず、自分の能力も向上しない。
結局、「負け続け」の人生を歩んでしまい、何も楽しいことが無いまま生涯を終えてしまうことになりかねない。
辛さに耐え、窮地を乗り切る経験は、結果的に転職することになったとしても、その後の転職を有意義なものにし、また人生を充実させることができる元となる。
限界を超えた成功体験は、必ずその人にとっての財産となるのである。
もちろん、窮地を繰り返していくうちに己を“壊して”しまっては元も子もないわけで、そのあたりは自分自身のコントロールが難しくもある。
しかしだからといって最初から挑むこともせず、避けて通ってばかりでは、人間は何も成長しないのであり、決して楽しく充実した人生にはならない。
踏み止まるという経験は、絶対的に必要なものだ。
『ホームレス中学生』では中学生を演じた小池徹平が、初めてサラリーマン役に挑戦し、新境地を開拓。
童顔な彼が26歳の中卒ニートという役柄を演じることで、世間知らずな子供のような雰囲気が出て、マ男のキャラクターがよりリアルに感じられる。
「働くとはどういうことか」を考えさせられるのみならず、自分を変えられるのは結局自分自身であるということを改めて認識させてくれる秀作。
「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」
2009年/日本 監督:佐藤祐市
出演:小池徹平、マイコ、池田鉄洋、田辺誠一、品川祐、田中圭、中村靖日、千葉雅子、森本レオ
就職することを決意して、ニート次代に身につけたパソコンスキルを武器に、情報処理の資格を取得する。
しかし、勇んで臨んだ就職活動では、面接試験にことごとく落ち、最終的に採用されたのが、とある小さなIT企業だった。
希望を胸に出社してみるとそこは、責任感ゼロのリーダー、お調子者のリーダーの腰巾着、挙動不審なパソコンオタク、社長の愛人である“お局さま”という、一癖も二癖もある連中ばかり。
おまけに初日からサービス残業をさせられ、しかもそれが毎日にも関わらず残業代は出ず、徹夜も頻発。
そこは正に「デスマ」の職場だった。
そんな「ブラック会社」にも、たったひとり、高いITスキルを持った人格者の先輩がいて…
「2ちゃんねる」の書き込みから生まれた、実話に基づく物語。
サービス残業、ムチャな仕事量、上司や同僚との人間関係ストレス。
それは、どんな企業であっても、多かれ少なかれ体験することだろう。
(「ありえないほどの安月給」かどうかはともかくとして…)
連日深夜まで残業し、更に日中は上司やプロジェクトのステークホルダーから責め立てられ続けたとき、誰もが「もう無理っ!」と爆発したくなる。
そこで“爆発”して辞めてしまうのか、それとも必死で歯を食いしばって踏みとどまるのか。
説教がましい話をするつもりはないが、悲惨な状況下に陥ったとしても、必ず一度は踏み止まるべきだ。
初めて過酷な状況に追い込まれたとき、その辛さに耐えずして会社をさっさと辞めてしまったなら、その後の人生は次々と会社を渡り歩くことになる確率が高い。
試練を受け入れずに去ってしまう行為は、“逃げ癖”を身につけてしまうことにつながり、一度“逃げ癖”が染み付くと負のスパイラルに陥る。
自分にとって嫌なことがある度に会社を変えることになり、いつまで経ってもキャリアを形成できず、自分の能力も向上しない。
結局、「負け続け」の人生を歩んでしまい、何も楽しいことが無いまま生涯を終えてしまうことになりかねない。
辛さに耐え、窮地を乗り切る経験は、結果的に転職することになったとしても、その後の転職を有意義なものにし、また人生を充実させることができる元となる。
限界を超えた成功体験は、必ずその人にとっての財産となるのである。
もちろん、窮地を繰り返していくうちに己を“壊して”しまっては元も子もないわけで、そのあたりは自分自身のコントロールが難しくもある。
しかしだからといって最初から挑むこともせず、避けて通ってばかりでは、人間は何も成長しないのであり、決して楽しく充実した人生にはならない。
踏み止まるという経験は、絶対的に必要なものだ。
『ホームレス中学生』では中学生を演じた小池徹平が、初めてサラリーマン役に挑戦し、新境地を開拓。
童顔な彼が26歳の中卒ニートという役柄を演じることで、世間知らずな子供のような雰囲気が出て、マ男のキャラクターがよりリアルに感じられる。
「働くとはどういうことか」を考えさせられるのみならず、自分を変えられるのは結局自分自身であるということを改めて認識させてくれる秀作。
「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」
2009年/日本 監督:佐藤祐市
出演:小池徹平、マイコ、池田鉄洋、田辺誠一、品川祐、田中圭、中村靖日、千葉雅子、森本レオ