面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

悪くはない話

2009年11月02日 | ニュースから
「カジノも風俗街も大阪が引き受ける」…橋下知事(読売新聞) - goo ニュース


いわゆる“デリバリー”系の風俗サービス発祥の地が大阪だったと知ったのは最近のこと。
その昔は「ノーパン喫茶」なるものも大阪が発祥の地であったし、もともと人をいかにして喜ばせるかについてのアイデアに関しては、“源泉”が豊富な土地柄と言えるだろう。
そんな大阪をして、歓楽街の中心地に仕立て上げようという橋下知事の提案は、なかなか的を射たものと言えよう。

そうして近畿の歓楽街の中心地を成さんという話のようだが、どこまで本気なのかは少々懐疑的になってしまう。
まず、歓楽街を南港にとのことだが、港湾方面に大阪府の庁舎を移転させようと言っていることとリンクが取れているとは思えない。
また、風俗の中心地たらんという発言であるが、風俗の“王道”(とは言わないか)たるソープランドは、大阪では営業できない現状をどうとらえているのか。
条例を改めるなどして、再びソープランドに営業権を与える気なのか?

進学校出身のお坊ちゃま君のイメージがあり、風俗遊びなどしたことが無さそうな橋下知事。
やはり、ただウケだけを狙ってのパフォーマンスか?


訃報

2009年11月01日 | 落語
三遊亭円楽さんが死去…76歳肺がんで(読売新聞) - goo ニュース


病で倒れ、高座での噺の出来に納得できなくなったと引退していた円楽師の訃報は、実はあまり驚かなかった。
ああ、ついに来たか…という感覚だったのだが、死因が肺がんだったのは少し驚いた。
晩年は癌との闘いだったことは、知らなかったのである。

生前の円楽師の高座は、あまり見ることがなかった。
ぶっちゃけた話が、個人的に好きではなかったからである。
これは、その芸がどうこうというよりも、自分個人として、生理的に受け付けないタイプの人種だったからであって、円楽師個人の技量や人柄とは何の関係もない。
ただ単に個人的な好みとして、あのしゃべり口調が耳障りだっただけのこと。
なので彼のことといえば、やはり「笑点」での月番しか印象がない。

しかし、落語界として考えた場合には、またひとり巨星が堕ちてしまったことは残念。
ここ数年は高座から遠ざかり、西の米朝師とはスタンスが違うものの、弟子を通して落語界に対する影響は大きかったものと思う。

来春、弟子の楽太郎が円楽を継ぐが(このことも今回初めて知ったのだが…)、生きていれば改名する予定だったのだろうか。
それとも、自分の死期を悟って楽太郎に譲ることにしていたのだろうか。

師のご冥福を祈るばかり…

合掌