petit内観のススメ

タイトル変えちゃいました。でも、内容は変わらず、好きな事に焦点あてながら、ついでに自分も見つめてみよう。

その愛を世界にも

2008-02-11 00:59:05 | Weblog
いやぁ、ヴァレンタインも宴たけなわ、って感じでしょうか?
街中、何処行ってもチョコだらけですね。
皆さん、愛しい彼氏彼女に思いをこめたチョコを送るんでしょうか?  羨ましいことです・・・

ここで水をさすのもなんですが、このチョコレート・・・・・問題は原材料のカカオ豆が命であります。
エコライフに関心のあるかたなら、フェアトレードと言う言葉も当然ご存知だと思いますが、このカカオ豆、原産地は南米の、しかも大変経済的に困窮した地域であったりするため、治安も悪いのも当然ですが、労働者の年齢もかなり低年齢だったりする訳で、その社会のしわ寄せがこういった子供たちを不幸にしているんですね。

この子供たち、それはもう考えられないほど低賃金で長時間の危険な仕事に従事させられるわけです。
チョコレートって店頭では結構高いのに、なんで?って、美味しいとこは全部、農園の経営者だったり、そこらあたりを仕切ってる人間が搾取してしまうんですよ。悪い奴らですね。
フェアトレードっていうのは、こういった流通途中での不正、不平等を無くそうって運動で、それにはやはり消費者や大手企業の意識改革や協力があってこその問題であります。

もちろん、チョコレートだけじゃないですね。
昨今、話題になってる餃子だって、やはり企業が商品の安さを追求した上の弊害じゃないでしょうか?
中国は人件費が安いから、企業は工場を誘致するんです。
で、他のライバル企業も同じようにコストの掛からない中国に進出する。すると、ほかの企業はもっと安くならないかと、原材料費や人件費を買いたたく訳です。
それで、今回のナントカ食品みたいにリストラしたりして、従業員を窮地に追い込むわけです。
でも、市場ではそれほど値下げされる訳でもなく、やっぱ、どっかで不当に儲かってる人間がいるんじゃないでしょうか?
それらの不満が、今回の事件の一つの要因じゃないですかね?

チョコレートの世界でも、大変質の良いクリオロ種というカカオ豆の品種が、生産者の貧困という驚くべき理由により、激減したという事実もあるそうです。
おかしいですよね?最近のスイーツ業界は味はもちろん、その品質も重要視されているはずなのに、質の良い材料を守るどころか、生産者に正当な賃金を払うこと無く廃業に追い込むなんて?
どこかで間違った取引が行われてるんですね。
チョコレートは嗜好品です。
5円チョコでも好きな人はいるだろうけど、高額な商品を好む人も居る訳です。
そうゆう人間にとっては、やはり商品の質は落としてもらいたくない。
そのためには生産者にも敬意を払うべきです。これはどの産業にも言えることです。
末端が潤うこと無ければ、いくら良品、良質をうたっても、いつか破綻します。

良品を創るには、生産者の愛情が不可欠です。
愛情の無い無機質な商品には魅力がありません。芸術品などが末永く人々に好まれるのは、その作品が作者の愛情をふんだんに受けて制作されたからではないでしょうか?
そして、口に入る物ならなおさら、愛情を受けて育った食物を接種すべきだと思います。

あなたは嫉妬心や憎しみを込めて創られたチョコレートを愛する人に食べさせたいですか?

カカオ畑で働く子供たちは辛く苦しい気持ちを押し殺して、ひたすら働いています。
そのことを知っているのは、なにより、カカオ豆自体でしょう。
彼らの悲しみを吸収して育ったカカオ豆は、形を変え市場に出回ります。
でも、ひょっとしたらどこかにその記憶の片鱗があるかもしれませんよ?

どうせ愛情を込めて送るのなら、愛情を込めて創られた物を送りたい。
そのためには、誰もがその労働に見合った報酬を受け取ることが一番ではないでしょうか?
安いから良いだろう・・・ではなく、何故安く提供されているのか?を考えることも大切です。
(もちろん、安価な商品がすべてアンフェアトレードではないでしょうけど)

たとえば、あなたが意識してフェアトレードの商品を消費するようなると、生産者は潤い、心に余裕が生まれ、生産意欲、創作意欲もかき立てられます。
より良い製品を創ろうという気になるんですね。
そして、それは商品に反映され、再び市場に出回り、あなたのもとに届く訳です。
あなたの示した意識=愛情が一回りして戻ってきた瞬間です。
その愛情は枝葉に分かれ、多方面に伝わります。でも、必ず、どこからか、あなたのもとに戻ってくるのです。
うれしいことに、沢山の経緯をたどって来る途中に、沢山の愛情が付加されて戻ってくるわけです。
なんか、楽しいですね

そんな愛情たっぷりなチョコを大好きな人に送ってみませんか?

ちなみに、チョコレートで有名なヴァローナ社は、不当に利益を得ていた農園主との取引停止など、自社理念「カカオ栽培に関わる全ての人々にお金が行き渡るように」に沿わない契約は行わないようですよ。ちょっと安心しました。
多分、カカオ農園との直接取引をしているピエール・マルコリーニなんかもその辺はきちんとしてるんじゃないかな?
・・・でも高額すぎて私には手が出ませんが・・・