goo

やりきれる量が適正量

5年生も新しい学年になり、毎週のペースがつかめてきたのではないかと思います。

しかし、ここからよくご相談を受けるのが「宿題や課題が終わらない」という問題。実際に、塾から渡される課題は多いし、プリントも山のようにあるというのが現実でしょう。

保護者のみなさんにまず理解していただきたいことは、
「これだけやれば合格する量」
というのは存在しないということです。

ある子が5やって合格したとしても、ある子は1でも合格するし、10やっても合格しない子がいます。

ポイントは、その子の能力開発に十分な学習量であればいいという点です。一生懸命やっても終わらないという量は、十分な学習量ではなく、むしろ弊害の多い量といえるでしょう。

終わらせることにポイントがいけば、ひとつひとつの理解は十分でないので、当然結果はでないのです。

一生懸命やって、よくわかると子どもが自信を持てる量。

というのを考えていく必要があります。当然、毎週すべてができるわけではありません。だから、優先順位があり、優先すべき科目があるのです。

例えば5年生で、
1 四則計算、分数、小数の計算は問題なくできる。
2 文章を読むのは好きで、漢字も良く覚えている。

という状況であれば問題はないのです。そして5年生では算数がどのくらいの成績になるか、できる限り集中して学習することがポイントでしょう。算数が1点突破できれば、残りの教科はある程度おいておいても十分に上位校を狙っていけます。逆に算数に自信がないと、なかなか成績を上げられないでしょう。

5年生は、やり切れる量に絞り、算数を中心に学習を進める、ということに徹してみてください。

もちろん、組み分けテストの成績はぱっとしないでしょうが、わざとそうしているのだとしたら、何も問題はないのです。

中学受験・合格して失敗する子、不合格でも成功する子
田中 貴
講談社

このアイテムの詳細を見る


これでわかる水溶液中学受験DVD教材「これでわかる水溶液」
コメント ( 0 )