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子どもの気持ちをリラックスさせる


今の子どもたちは、総じてハングリーということは、あまりありません。

そういう彼等が、本番で力を出すためには、あまり無理な根性論や精神論はなじまないと考えた方が良いのです。

絶対受かるぞ、と掛け声をかけても、かえって妙な緊張感にさいなまれてしまう可能性があります。

プロのアスリート達が、試合前に良く
「ゲームを楽しんできたい」
といったコメントを出していますね。

これは、妙なプレッシャーから自分を解放する、ひとつのおまじないのようなものです。
つまり、気持ちをリラックスさせている。

彼らは
「自分らしいゲームをしたい」
という言葉もよく使います。

自分が納得できるゲームができれば、結果は自然についてくるだろう。

自分の力を思いきり、その場で出すためには、リラックスしている部分がどうしても必要になります。

受験は知的な活動であるから、その場で知略というか、いろいろな考えをめぐらせないといけない。ここで、作題者は何を答えてほしいのか、どこに問題を解く鍵があるのか、限られた時間の中で、フルに脳を活動させていくわけだから、そこにいたるまでの過程はある程度、リラックスできた方がいい。

私は入試当日に、子どもたちに会うと
「朝、何を食べた?」
と聞きます。

本人は「がんばってこい」とか「ていねいにやるんだぞ」とか言われると思っているが、「何を食べたか?」と聞かれると、考える。
考えるということは、そこでひとつの活動が始まって、
「トースト」とか「ごはん」とか、そういうことばが出てくるわけです。

「おいしかった?」
「はい!」となれば、すでにリラックスはできている。

試験当日、いかにリラックスして、入っていくか。
子どもたちが「試験を楽しめる」状況にできるか。


大人も知恵が必要でしょう。

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