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特待生試験

学校の入試データを見ていると、特待生試験というのが増えたなと思います。

特待生というのは、基本的に授業料やその他が免除されるわけですが、ずーっとというわけではなく、最初の1年とか2年とかで、その後は学校の成績でそれが継続するかどうかを決める場合が多いようです。

で、特待生試験は何のためにやるのか?

ということなのですが、これはもう明らかに募集を活性化するためです。実際に最近は、定員が埋まらない学校が出てきています。しかし、学校のコストからすると40人のクラスを運営するのとその半分の定員しか埋まらないクラスを運営するのとではあまりコストが変わらない。これは理論的には航空会社と同じです。つまり空席で飛ばしてもコストは変わらない。だったら、多少なりとも埋まっていた方が良いし、それで募集が活性化して、また優秀な生徒が来てくれればプラスになるということなのです。

で特待生というのは、入試で決まるわけですが、別に分けずに一般入試の中で成績優秀者を特待生にする場合と、特待生試験を別に設ける場合があります。特待生試験が別にある場合はだいたい一般入試に比べて偏差値が3ポイント程度は上がることになりますが、最近は特待生試験が多いので、それほど上がるということではなくなりました。

学校もいろいろ工夫があって、同じ学校でもいろいろなコースを分けて、定員を少なくする。例えば理数科だったり、東大選抜だったり、まあ、いろいろ名前は付けているが結局のところでいうと、やはり生徒募集が厳しくなっている、というのが現実なのです。

実際に上位校の倍率はそれほど変わらないが、全体としては定員を下回る受験生に近々なるだろうと予想されています。いろいろ選択肢が増えた分、無理して中学から入る必要がない、と考えられる部分はあるわけで、したがって学校側の募集は今後も大変になってくるでしょう。

その分、いろいろな工夫が出てくると思いますが、それを考えていないとあっという間に募集は苦しくなってくる時代に入ってきたなと思います。

しかし、同じ学校で入試の種類が5種類以上あるというのは、情報をつかむ上では結構大変ですが。

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