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家で受験準備を始める

受験準備はだんだん早くなってきました。

小学校受験が終わってすぐにもう1年生のコースは始まっています。今は本格的にスタートするのが3年生の3学期から。ほぼ3年間の受験準備ということになって、昔に比べれば明らかに1年長くなりました。

で、3年生から塾に行く、というのは実は大変なことだと私は思っています。

今まで学校の勉強が中心で、しかも宿題もそれほど多くなかった子どもたちが、いったん塾を始めると基礎トレーニングと称して漢字や計算のドリルは渡されるわ、問題集の宿題はでるわ、結構追いまくられることになる。しかも最初のお子さんの受験だと、親も勝手がわからないから、とにかく「やらなきゃ」という感じになって、「わかる」よりも「終わる」が優先されがち。

しかし、テストでは点数がうまくとれないと、さらにあせる。で、いろいろ手を尽くし始めるわけですが、私はどうも逆のような気がするのです。

つまり、充分に塾に行って大丈夫だなと思ってから出すべきではないのだろうか。

ゆとり教育が始まって2年ぐらいしたころ、塾に入ってくる新4年生の計算力が格段に落ちていることに気が付きました。四則計算がうまくいかない。特に割り算がひどいので、小数の計算など、完全にまどろっこしくなってしまう。

ということで、工夫をして計算のプリントを作ってみたりしたわけですが、しかし、カリキュラムの方はどんどん進んでいく。しかし、計算がままならないと、授業を聞いていても、今一つ理解が深まらない。つまり、計算の式を聞いていても、ピンと来ないからなのです。

私はあわてて中学受験の塾を始めるよりは、しっかりと基礎の勉強を家でスタートしてからの方が良いと思っています。塾に行けば、自分なりのペースで練習することは難しくなる。しかも、周りができていたりすると、あわててしまうからうまくできない。

先日、プロのサッカー選手の子どものころの話を聞いていたのですが、ドリブルにしろフェイントにしろ、最初に教えるとまあ、実にゆっくりやる。しかし1週間後になると、だれよりもうまくなっている。つまり、それは自分で何回も練習していたからで、そういう自分なりの努力が自分でできるようになってからの方が塾での勉強はプラスになります。

早く行かなくちゃ、と思うよりはそういう基礎の勉強をしっかりやった方が良いのです。それができてから受験勉強を始める方がよほど、効率は良くなります。

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今日の田中貴.com

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