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解くスピードを速めたいなら

テストのとき、制限時間内に問題が解き終わらない、という場合があるかもしれません。

あるいは勉強をしていても、なんか遅い。ゆっくり読んで、ゆっくり解いて。ホントにやる気があるのかしら、とつい思ったりして。

でも、本人のペースではあるので、ただ急がせるだけではミスが多くなります。

そこで。

もし、そこそこの速さで解けていないのなら、ストップウォッチを用意してください。

そして、1問にかかった時間を計っていきます。

やることはただ、これだけ。

「急いでね。」とか言わなくていい。

ただ、この問題には何分かかった、ということを記録していくだけです。

国語の場合だと大問ごとに記録していけばいいでしょう。

これだけで次第に早くなっていきます。

なぜか?

具体的な数値に話が置き換わってきて、それが具体的に意識されるからです。

早くやりなさい、という早くとは何なのか? 子どもにとってはピンとこないでしょう。

しかし、記録すると4分で終わった、とか8分かかった、とか数値で認識されます。

数値で認識するから、意識が明確になっていく。数値化すると、人間、どうものんびりはしてられないようです。

1問にかかる時間を計るのにかかる時間は大したことではないので、やってみてください。

夏休みを通してやると、案外、問題を解く時間が速くなっているはずです。

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体調に気を付けて
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7月11日の問題
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ミス率

夏休みに過去問をやるでしょうから、そのときぜひ記録を残してください。

というお話をするとたいていは点数とか、時間とか、いう話になるのでしょうが、私が一番大事だと思うのはミスの記録です。

×がついた問題というのも、まったくわからなかった、という問題もあるでしょうし、ミスをしてできなかった問題もあるでしょう。

ですから、こんな計算をするのです。これは算数だけでもかまいません。

まずやります。これで出てくるのが素点。

次に答え合わせをした後、だまって間違った問題をやり直してもらいます。でここまででとれる点数が見込み点。

つまり、本当は取れた、という点数でしょうか。それでも気が付かないミスもあるでしょうが、1回答え合わせをして間違いを指摘された後、できれなければ入試本番でもなかなか見つからない、ということでここまでの点数にしてしまいます。

そうすると見込み点-素点がミスの点数ということになりますから、これを満点で割って百分率にすればミス率が計算されるでしょう。

これが概ね最初のうちは20~30%ぐらいあるものです。それが普通といってもいいかもしれません。

でその内容もできれば記録してください。

問題の読み間違いをした。計算ミスをした。簡単に記録をするだけで結構です。

なぜこういう記録を残すのか。

過去問は1回やればいいというものではありません。しばらくして2回目をやる、できれば3回目までやりたい。少なくとも2回はやってそのデータの比較をしたいのです。

2回目のミス率が本来はしっかり少なくなってほしいところなのですが、まあ、そううまくいかない場合も多いでしょう。

実は同じ問題で同じ間違いをする、ということはよくあることなのです。

本来は解説を読み込んで、納得したはずだから、それができなければいけないのですが、意識していないと精度は上がっていきません。

これは過去問だけではなく、模擬試験なんかでも計算してみてください。

(模擬試験の帳票には載っていませんから。)

データを作ってみると、ミスの傾向も出てくるはずです。こういうデータから、次の作戦を考えていきましょう。

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第91回 家ではできるのに
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語彙・知識の力
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この練習は何のためにする?

先日ある学校のサッカー部のコーチの人と話をする機会がありました。

興味深かったのは、今の練習のスタイル。

まず、練習のメニューを全部説明するそうです。そして、この練習は何のためにするのか。どこの筋肉を強くするのか。何ができるようにするのか。ということを詳しく説明して理解してもらってから練習を始める。

「僕らのころは、『つべこべ言わずにさっさとやれ!』でしたから、しんどい練習はすぐサボった。しかし、ちゃんと負荷がかからないから、いつまでたっても筋肉がつかない。だらだらやって効果なし、という練習になりやすかったんです。今は目的を教える。そしてさらに目標をつくる。単にシュートではない。コーンの左側、右側全部指定して、どこでボールを蹴るのかも考えさせる。1回1回の密度を濃くするから、練習時間ははるかに短いが、効果はあがります。」

その通りだろうと思うのです。

で、案外受験勉強はこういう説明が不足しています。

なぜ漢字を勉強するのか。なぜ計算練習をするのか。そういう説明はあまりなされていない。漢字は問題に出るから、だけではないのです。説明を書くときにも漢字は使う。正確に書けるようにするために漢字は練習する。計算練習はミスをしないために練習する。だからミスがでるやり方で毎日やっても意味がない。ミスは出さない、という前提でやらなければいつまでたっても上達はしません。

そういう意味では入試問題をやって、こういう問題が出るから、こういう対策をしよう、というのも非常に大事なことです。

なぜ年号を覚えるのか。例えば、5つの歴史的な事件を古い順に並べる。あるいは17世紀の事件を1つだけ選ぶとすれば、当然、年号は覚えられていなければならない。

だから覚えるのです。

宿題だからやるのではない。課題だからやるのではないのです。自分にどんな力をつけるためにやるのか。ここのところは、家庭でもしっかり説明してあげると、子どもたちの勉強の効果は断然違ってくるでしょう。

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速さの問題
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7月9日の問題
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疲れやすい子

小学校6年生になったからといって、みんなが大きいわけではありません。

背が伸びる時期はそれぞれで違うし、体力がない子もまだまだ多い。3年生、4年生から比べればもちろん大きくなっているし、しっかりもしてきているわけですが、だからといってそう無理が利くか?と言われればそうでもない。

これは背が大きくなったからといって安心できない。

というのは、まだまだ伸び盛り。したがって新陳代謝が激しいから、当然疲れやすい。しかしながら、充分に体力が備わっていないから、体は休憩を欲します。だから眠くなる。

この夏は暑くなりそうですが、暑ければ消耗も激しい。その分疲れやすくなるのです。

だから、夏は勉強の管理も大事だが、体調の管理もしっかりしておかないといけない。

毎日講習に出かけることになる分、間の休みも宿題だ、課題だと気が抜けなくなる。

本当なら半日はゆっくり休憩して、しっかり寝て体力の回復をしたいところですが、なかなかままならないでしょう。そういう時は昼寝がいい。

勉強の合間に30分か1時間ぐらい昼寝をする。

あまり長い時間寝てしまうとリズムが狂うから、そこそこで起こすと良いでしょう。ただし、これでだいぶスッキリする。疲れがとれます。

体力の続かない子、疲れやすい子はもうこれはその子の現状なのだから受け入れてください。無理をさせてはいけない。

休むときは休む。寝るときは寝る。そしてがんばれるときはがんばる。

その中で勝負できる力を培って、それで勝負するしかないのです。むしろ無理を重ねて体を壊すと、本当に勝負にならなくなってくる。

夏は体力が落ちやすい時期ですから、特に健康管理に気をつけてください。

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夏休み前の面談
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労作展に向けて
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時間がかかるなら、かければいい

漢字や知識を覚えるのに時間がかかる。

計算練習が終わらない。

まあ、予定していた時間内に勉強が終わらない、というのは多々あります。

で、それをいちいち切り上げていたら、当然、全部中途半端になってしまいます。漢字を覚えるのも途中、知識を覚えるのも途中、計算練習も半分。

いや、それはやはりまずいのです。

時間がかかるなら、かければいいと思います。

とにかく、ここまでと決めたらやり切る。今日は20個漢字を覚える、と決めたら最後までやる。

なぜか。

そういうことを達成した自信が少しずつ力を付けていくのです。

全部中途半端で何か達成した自信を持てないと、それが普通になってくるので、勉強が積み重ならない。

時間がかかっても、最後までやり切れば少なくともやり切ったわけだから、次に時間を短くしようということが考えられる。

しかし最後までやらないと、終わらないし、時間もかかるし、ということで何も問題が解決していないのです。

夏休みにたくさんやることを用意しているかもしれませんが、達成することが大事です。

少なくてもいいから、これはやったと自信が持てるものを創れるようにしていきましょう。

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旅人算とグラフ(2)
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7月7日の問題
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7月の模擬試験で見るべき点

7月は夏休み前の模擬試験が各塾で行われます。

このデータ処理はほぼ9月以降と同じなので、合格可能性が算出されます。そのために第一志望から6校~8校最初の段階で志望登録をしますが、同日の学校を重複して選べない塾とそうでない塾に分かれます。

重複して選べない塾は、受験モデルを実際の条件に近づけるために行い、そうでない塾は志望校を選ぶためのデータを得られるようにしています。

やり方はそれぞれの塾の特徴ですから、それを前提としてデータを読めばいいわけですが、しかし半年近く前の合格可能性を言われても、あまりピンときません。

むしろこの時期は、いったい何ができないのか、何を強化すればいいのか、というデータをしっかりつかむことが大事です。

どうしても成績表を見ると順位や偏差値、合格可能性が出てくるのでそちらに目が行きがちですが、一番大事なのは問題用紙と答案。

まず持って帰ってきた問題用紙を見てください。

どんなやり方をして試験を受けたかが一目瞭然でしょう。

最近の塾の模擬試験は親切なので、割と大きく問題用紙にスペースを空けてくれています。したがってそこに式を書いたり、計算をしたりすることができるわけですが、書いた跡がぐちゃぐちゃになっているとすれば、まず本番ではミスが多くなる、ということになります。

たまにそれでも正解にきちんとたどり着けている子はいて、「○だからいいじゃないか」と言い出すのですが、しかし、やはり本番になると独特の雰囲気になるのでミスが出やすくなる。

まずここをしっかりと直していきましょう。つまり、ていねいに式を書き、あとから何をやったかがわかるようにする、ということが大事なのです。

計算をして見直すことでミスが減りますが、それもきれいに書いていなければうまくいかないのでこれも直しましょう。

次に出ている分野について、何ができていなかったのかを整理してみましょう。

各教科で平均点と比べて劣っている分野がないかを考えてみます。

ただし・・・

例えば社会の知識は後から覚えればいいことであり、これは理科の生物や地学でも同じことです。

大事なのは算数と理科の計算問題。そして国語の読解です。

例えば算数で不得意なテーマは何か。理科の計算問題では何か。国語の読解ではどういう問題の形式ができないのか。記述なのか、本文のことばの抜き出しなのか、選択肢なのか。

そういうことをきちんと見ておきましょう。

そうすることで、この夏休みに何をやればいいか、がわかってきます。

これらの作業はあまり行われておらず、模擬試験が帰ってきて、

「あら、やっぱりだめ?」

というだけでは先に進みません。

模擬試験は力試しという色彩が強いように思いますが。本当は今の子どもたちの状態を計る尺度なので、具体的に何が問題なのかを見つけていかなければなりません。そこに注意して結果を見て、次に何をするかを具体的に決めていきましょう。

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力のつりあいの問題
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諸学校の夏休み
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夏休みは朝型に

子どもの頃、夏休みにラジオ体操に行かされた記憶がある方は多いでしょう。

学校がない夏休みに子どもたちの生活を規則正しくする、という目的があったのではないかと思うのです。朝早く起きるためには、夜は早く寝なけければならない。

特に夏は体力の消耗が激しく疲れやすいので、子どもたちの睡眠時間はしっかり確保すべきであって、そのためにもラジオ体操は一役買っていたのかもしれません。

多くの中学受験塾は、夏期講習を夜はやりません。

高校受験の塾の場合は、部活があるのでどうしても夜に授業を持っていかなければいけないところがありますが、小学生の場合は朝から授業を行うところが多いでしょう。

1日に各学年の講習を詰めなければいけないので、先生は1日中授業をしなければならないが、6年生でも半日体制というところが多いでしょう。

したがって午前か午後か、どちらかが空く。

もし講習が午前中であれば、学校に行くのと同じだからペースをしっかり朝型にもっていけます。

しかし、午後からだとついだらだらしやすい。

講習の復習や宿題をつい遅くまでやってしまうから、朝は眠い。したがって朝勉強できないのです。

しかし、夏は暑いので、比較的涼しい朝方に勉強をした方が効率は良くなります。かつ、朝勉強するのは、しっかり睡眠をとった後なので頭もうまく働いてくれる。

朝起きて、勉強する。目が覚めないのならラジオ体操に行くのも大いにありかもしれません。

体操して、しっかり目を覚まし、朝ごはんを食べて午前中しっかり勉強する。そういう生活にぜひしてほしいと思います。

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相似形の難度
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7月5日の問題
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選択肢は増加したが

子どもたちが育っていく道筋は昔はある程度決まっていました。

例えば公立中学に行って、公立高校に行き、そして日本の大学を受ける、というコースが大方だったでしょう。

しかし、今は中学でも私立があり、公立一貫校がある。あるいは小学校からインターナショナルスクールという選択をされるご家庭もあります。

高校は公立、私立とあるし、さらに大学は日本の大学だけではなく、海外の大学にも行こうと思えば行ける。

つまり子どもたちを育てる選択肢は多岐になってきたのです。

もちろんその分コストもかかるようになった。

したがって、家庭の経済力の差が教育の差に直結するようになってきました。

しかし、別に無理をする必要はありません。

普通に公立中学に行き、公立高校に行くコースも決して悪くはない。何かそれを選んでしまうと、子どもに申し訳ないように感じるとすれば、それは間違いです。

確かに選択肢が増えたが、それは応分に考えていけばいい。

できることであれば、やればいいし、一方で無理やりやっても子どもには決してプラスが多くはありません。

もちろん、できることならやらせてあげたい、ということで子どもも頑張ればそれはそれでいいし、そうでなくても先先また選択の機会はやってくるし、成長のチャンスもあるわけです。

一番いけないのは親が「何かしなければならない」という強迫観念にとらわれていくこと。

子どもの教育に関して言えば、こうでなければならないというものはありません。

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計算力と割合
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慶應湘南藤沢高校の全国枠
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暗記ノート


多くの塾では、塾が暗記用のテキストを作っています。これは書店でも販売されていたり、インターネットを通じて手に入れることができますが、まずは自塾のものを使う場合がほとんどでしょう。

このテキストは長年よく研究されています。

入試の知識の全範囲はかなり広いものになります。しかし、調べていくと良く出るものは比較的決まっている。概ね全体の3割が出題の7割を占める、という感じになります。

ということは3割を覚えれば、7割は取れる、ということになるわけで、まず理科社会を中心にこの暗記テキストを使って知識を覚えるという勉強をします。

しかし、最近の社会の問題を見ていると、多少変わってきています。

つまり、その3割は確かに頻度としては良く出題されるわけですが、それだと差がつかなくなる。そこで、もう少し詳しい知識だったり、出題の先生が「好きな」分野の知識が出てくることがあります。

これは3割の中に入らない。つまりは覚えていないからできない、ということになります。

しかし、過去問をやるから、当然その問題が何であるかはわかる。

そこで暗記ノートを用意するのです。

ノートの真ん中に線を引き、左側に問題を書きます。そして右側に答え。

過去問をやった後、これは覚えていない、と思われることは全部そこに書きこんでいく。別に暗記テキストに載っているか、載っていないかを判断する必要はありません。できなかったんだから、全部載せる。

そして大事なことですが、当然、覚える

そうすると、その学校の出題傾向に合わせ、かつ自分ができなかった問題を繰り返して練習できるようになります。

ただし・・・

これは自塾の暗記テキストの学習が概ね終わってからやるべきでしょう。

それも終わっていないのに、やってもノートの問題が増えるだけ。まずは夏休みに暗記テキストの宿題が出るでしょうから、それをしっかりやる。

そして過去問を始めるころから、復習のためにこの暗記ノートを用意すると良いでしょう。

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サピックスメソッド社会コアプラス―中学入試小5・6年生対象
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第90回 夏休みの宿題
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7月3日の問題
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後半で伸ばすために

夏休みまで、あと3週間ほどになりました。

良く夏休みは天下分け目とか言いますが、夏休みに伸びる、というよりは後半に伸びるために夏に何をやるべきか、を考えていった方が良いでしょう。

秋になれば模擬試験が続きます。そこでできれば「右肩上がり」の成績を出したい。

「上昇しているぞ」という流れになっていけば、子どもたちにも勢いがついてくるし、勉強にも力が入ってきます。しかし、ここで伸び悩むと「だめかもしれない」という考えが頭をもたげてくる分、なかなか勉強が進まなくなる可能性が出てきます。

では、秋に伸ばすためにはどうするか。

基本的には秋には得点を上げるための勉強をします。つまり、知識を覚えたり、算数のミスを減らしたりする。即1点につながる勉強と言えば良いでしょうか。理科や社会の知識が覚えられていけば、確実に点数が伸びますし、つまらないミスが減れば、成績は安定します。

ではそうなるために、夏は?

つまり細かいことを覚えるのではなく、基礎をしっかり復習すること。特に算数と国語に力を入れることが大事になるのです。

まず先に国語についてお話をすると、国語は短期間にがんばったからといってそう簡単に点数は上がりません。読解力はコツコツと積み上げていかないといけない。しかし、秋になると覚えることばかりが優先されるので、あまり国語の勉強に時間をさけなくなります。

だから今のうちから過去問を中心に読解の練習をし、かつこれはできる限り同じペースで続けていければいいのです。急に増やしたところで点数がそう上がるわけではないが、減らせばそれなりに点数が悪くなる部分もあるので、淡々と読解の練習を続けていければいい。

とすると、夏休みにはやはり読解のポイントをマスターしておきたい。国語の問題は作問者と著者は違います。したがって作問者は本文の記述を拠り所にして問題を作るから、そこをしっかり見つけて、その根拠に基づいて答える、というやり方をとらなければならないのです。勝手に解釈して勝手に答えを書くと、なかなか点数に結びつかないのはこのためです。

そのやり方をマスターするためには、なぜ答えがアなのかを本文と照らし合わせて吟味する必要があります。ここにこう書いてあるからイではなくアなんだ、ということがわからなければならない。

これには時間がかかるから、こういう勉強を夏にしっかりやることが大事です。

算数については、一通りこれまで勉強しましたから、すでに欠点がわかっているならば、その勉強をやり直す。

速さがだめなら、速さ。場合の数が苦手なら場合の数。穴をなくして、基本的な問題は概ねできる、というところまで何とかもっていきたい。

これだけできれば、ある程度の学校までは合格します。特にあまり難しい問題を出さない学校ならば、大丈夫。なので、夏休みがすべてそれで終わってしまってもかまわない。とにかく全範囲の基礎をマスターすることです。

それに目鼻が立ったら、あとは過去問を使って応用力を伸ばしていけばよいわけですが、これもじっくり考えていかないとなかなか解法を思いつかないでしょう。

応用問題は論理がいくつか組み合わさります。基本ではAという考え方だけで良かったものが応用問題ではA→B→C→Dぐらいまで論理が続く。よく応用問題ができないからといって基本問題にもどる場合がありますが、結構基本ならできることが多いのです。つまり基本ができていないわけではない。むしろ論理を組み立てるために応用問題を分解してA→B→C→Dの流れを理解しないといけません。

だから、解説を読み解く部分が必要になり、時間がかかります。

これも夏だからかけられる部分がある。だから、しっかりと時間をかけてください。

夏の勉強は目先の点数にとらわれてはいけません。良く夏休み前の模擬試験と9月の模擬試験で点数を比較して、9月の方が悪い、とがっかりされる方がありますが、心配は無用。

夏に勉強したから多少混乱もあって下がるかもしれませんが、じっくりと夏休みに考える力、読む力がついていけば、秋に知識の力が合わさってくると伸びていきます。むしろ9月に点数が良くて10月、11月に下がってくる方が問題です。

しっかり読める。しっかり考えられる。この2点を身に付けられるようにやるべき内容を絞って勉強を進めてください。

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