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視点を変えよう

塾によっては、あと組み分けも1回だけ、というところもあるでしょうか。

毎月データを見ているけれど、そんなに変わり映えしないし、と思っているお父さん、お母さんは多いかもしれません。

しかし、あるカリキュラムにしたがってテストを受け、それがある時間の経過の中で進んできて、取り立てて本人に動機づけや勉強の状況が変わらない(勉強をしていてもです。)場合、集団の中での位置はさほど変化がなくなってくるのが普通です。それが統計というものでしょう。

これがひとつのデータであることは間違いないが、まあ、この辺で止めましょうか、と塾も言い始めます。

つまり、これからは絶対的なハードルを越えなければいけない。志望校の合格点を取れるか、どうかだけが問題になるのです。

偏差値がどうであろと、順位がどうであろうと、クラスがどうであろうと、当日、入学試験で合格点が取れれば良いわけであり、そこに視点を変えていかなければならない。

みんな、それぞれ志望校が違うのだから、当然、同じものさしの上に立って競争しても、ひとつのデータはとれるかもしれないが、だからといってそれが絶対的なものでもないので、そういうところにエネルギーを使うのはそろそろ終わりにしましょうか、というので組み分けはあと1回になったりするわけです。

だから、お父さん、お母さんもそろそろ視点を変えてください。

カリキュラムテストはもう卒業でいいでしょう。

これからは、何が出るかわからない試験で、点数を取らないといけない。

漢字は何ページと決まっていないのです。

そういう試験でどの位点数がとれるか。もっと言えば、志望校の過去問でどのくらい点数がとれるか、に視点を変えていってください。

今のクラス順位を学校に伝えて入れてくれる学校はありません。

あくまで入試で決めるわけだから、そこに向けて対策を特化していきましょう。

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甲子園
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7月21日の問題
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夏休み、突入!

今日から夏休みです。

8月末まで、というところが多いと思いますが、時間を上手に使って実りの多い夏休みにしましょう。

子どもたちを見ていて、よく思うことなのですが、夏休みに半分くらいの6年生が受験生になります。

そしてほぼ10月末から11月にかけて、ようやく全員が受験生になる、という感じでしょうか。

受験生である子と、そうでない子の違いは何か?

自分で勉強をする子と、やらされる子の違いでしょう。

6年生の1学期まではやはり「やらされている子」の方が多い。自分で考えて勉強していない。「宿題だから」「テストがあるから覚えないといけないから」という理由で勉強しているに過ぎないわけですが、志望校が絞られて過去問をやり始めるころぐらいから、

「合格したいから勉強する」

に変ってくる。そして合格するためにどうすればいいかを考え始めます。

しかし、夏休みにそこに到達するのはおよそ半分。

残りの半分はまだやらされている子でしょう。

しかしながら、秋も後半になってくると、さすがに全員、「合格したい」と思って勉強するようになります。では、何がきっかけになるのか?

秋にそういう意識を持つのは、同じ小学校の子が中学受験をする、あるいは志望校が同じ、ということを知った時。

「まずい、自分だけ落ちるわけにはいかない」

となることが多い。しかし、この動機づけはあまり前向きとは言えない。

逆に夏にそういう気持ちになる子は志望校に合格することが「楽しい夢」になっているからでしょう。そこでサッカー部に入る。あの制服を着る。まあ、いろいろ動機はあるでしょうが、そういう夢が明確に持てたときに、「やるしかない」となるわけです。

できれば、この夏やらされる子は卒業して、ぜひ楽しい夢を追いかけられるようになってほしいものだと思います。

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溶解度の問題
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え、知らないよ
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最小努力の最大効果

ここ数年、中学受験は過度な負担が強いられてきているように感じられます。

カリキュラムの前倒しは、昔で言えば飛び級みたいなもので、早くから学校とはかけ離れた勉強をする。

もちろん小学校の勉強だけで中学受験ができるはずはないのですが、それが3年生ぐらいからスタートするので、学校との違いはかなりなもの。

で、この前倒しは、受験前に余裕を持たせたいというのと、演習の時間を充分に取りたいということでそうなっているのでしょうが、しかし誰もが前倒しに対応できるわけではない。

むしろ過度な負担のために、最初から自信を無くしてしまう子どもたちは少なくありません。

何でも正面からぶつかって、どんな試験にも対応する、みたいな勉強の仕方は万人向きではない。

子ども、子どもの成長に合わせて、進むところは進む、はしょるところははしょる、ということでないと、本当に時間は足りません。

私はずーっと、志望校を早めに決めて、志望校対策を中心に受験対策を進めていくべきだとお話をしているのですが、これはある意味「最小努力の最大効果」を狙っているのです。

いくら勉強しても「試験に出ないもの」をやっては意味がない。

いや、それも後から役に立つ、という話もあるかもしれないが、受験勉強は合目的的にやるべきであって、やらなくていいことはやるべきではない。

むしろ、子どもがこの時期にやらなければいけないことを置き去りにして受験勉強をしているわけだから、なるべく負担を減らす方向に行くべきだと思うのです。

昔は明らかにそういう気風がありました。

しかし、今は塾が自塾に生徒を囲い込むために、早くから前倒しのカリキュラムに乗せ、他に移らせないように通塾日数も多くし、組み分け試験で不安に陥れ、というような仕組みが出来上がっている。

というと、言葉が過ぎるかもしれませんが、どうも軽減化しよう、というようには見えない。

夏休みに、何コマ、何時間、みたいな講習の案内はさらに負担を強いているように感じられるのです。

だから、やはりお父さん、お母さんの役割は大きい。

何とか負担を軽くしよう、と考えてあげないと、本当に子どもたちの生活が大変になってしまいます。

やはり「最小努力の最大効果」を狙っていかなければならないのではないでしょうか。

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子どもは本来はポジティブ
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7月19日の問題
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過去との比較

中学受験の準備が進むにつれ、順位、偏差値、合格可能性、いろいろな数値が出てきます。

本来、こういう数値は本人だけがわかっていればいいのだけれど、クラス分けに使ったり、座席を決めたりするので、自ずと誰がどういう順番なのかがわかってしまう。

ということは、その情報は親にも入るわけで、「~君より悪かった」みたいな話にはつい敏感になっていまいがちかもしれません。

しかし、入試というのは、合格点を超えるという絶対的な目標があるだけで、他人との比較はどうでもいい。

~君より良かろうが、悪かろうが、関係がないのです。ところがそれがわかるようになっている分、お父さん、お母さんもつい刺激を受けてしまっている。言葉は悪いが多少なりとも塾に踊らされている部分があります。

同じ小学校のクラスの友だちが同じ塾にいると、あまり楽しくはない。

「あいつクラス落ちたんだぜ」

みたいな話は御法度にはなっているのでしょうが、しかし、その塾ではない子が知っていたりするものです。

で、そういうことにはやはり目を向けないことが親として大事なことです。

大事なのは過去との比較。

つまり、過去の自分に比してどうだったのか、という点。

例えば1年前に比べれば、本当にできることは多くなったし、いろいろな問題が解けるようになっている。また受験が近づくにれて本人は本気になってくるわけだから、勉強もしっかりしてくれば、例えば字をていねいに書くようになったとか、式を書くようになったとか、いろいろ成長が見えてくる。

そういうところを見つけてほめてあげればいい。~君よりどうだったかは、一切関心ないことで良いのです。

6年生の後半、そういう周りの騒がしさがいやで、塾をやめて家で勉強するようになった子は少なくありません。まあ、程度問題ではありますが、しかし、まずは我が家で一切そういう関心を持たないことが肝心でしょう。

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複数回受験を上手に使う
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鉄道と道路
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暗記テキストは書いて練習

最近の暗記テキストはいろいろ工夫がされています。

例えば、暗記用に赤い下敷きがセットされていて、解答の部分は赤く印刷されている。

だから、上から赤い下敷きを乗せれば解答は見えない。つまり、どこでも練習してください、とまあ、そういうことなわけですが。

しかし、ただ頭の中で答えていても練習にはなりません。

なぜか?

入試は口頭試問ではない。書いて答えるわけだから、ちゃんと書けなければ練習の成果が出ないのです。

最近の入試問題は漢字指定が多くなりました。

答えを漢字で書く。

まあ、当たり前といえば当たり前ですが、「漢字でなくともよい」と「漢字でなければ×」にはかなりの差があります。

例えば井伊直弼はわかったとしても、これが漢字で書けないとマルにならないとなればそれなりに練習しないといけないからです。

さすがに入試で直弼を漢字で書けとは言われないだろうが、それでも漢字で書く問題は多い。

したがってやはり暗記テキストは書いて練習してください。

赤い下敷きもまた、書いて練習するためのものだ、と思って使ってください。


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第92回 安全校の過去問から始める
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7月17日の問題
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わかる経験

後半に伸びてくる子の躍進のきっかけは「わかる経験」です。

例えば毎回、塾で10題ぐらいの宿題が出ていたとしましょう。

毎回やるのだけれど、あまり、わかっていないから、何となくやって、答え合わせをして、まあ、一応終わった、という勉強の仕方をしている子がいます。

この子は、宿題はやっている。しかし、本当にわかっているか、といえば中途半端でしょう。

ところがあるとき、問題がおもしろかったか、あるいは興が載ってがんばったか、うんうんうなって5題は完全に解き切った。でも残りの5題は時間切れで、やっていない。

でもやっていないからだめなのか、といえばそうではなく、うんうんうなって5題完全に解き切ったら、それはわかる経験を積んだことになる。そうなると、わかる、ということがどういうことか自分の中で鮮明になります。

で、多少なりともわかる範囲が増えてくると、算数や理科は系統だててできているところがあるから、その理解が広がり始める。例えば比がわかり、速さを比で解くやり方がわかると、今までどうも苦手だった旅人算が、逆におもしろくなったりする。

そういうことで本人の勉強に対する姿勢が変わり、本人の勉強の質も向上すれば、これは後半に向けて成績は伸びる可能性が高くなります。

つまり、課題や宿題をやったから、といってできるようになるとは限らない。

むしろ半分でも解き切って、「わかる経験」が増えてくると連鎖的にわかる範囲が広がってくる。

ただし・・・

そこにいたるまでに多少の我慢がいる。

うんうん、うなって解かないといけない。

「やっぱり、無理。難しい!」
で途中でやめてしまうと、わかる経験は積まれないから先に進まないものです。

夏休みを迎え、たくさんの課題が与えられるでしょうが、「終わること」はあまり重要な問題ではない。むしろ「わかる」経験を積むことに注目して勉強を進めてください。


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内接する円の問題
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式を書くくせ
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練習に行く子

夏休みはスポーツの大会も多く、これが最後の試合、というのでがんばる6年生もいるでしょう。

確かに受験勉強も大事だが、こういう習い事やスポーツを切りのいいところまでがんばる、というのも大事なことです。

受験のために、いろいろ犠牲になることが多いが、学校の林間学校もそうだし、習い事もそうですが、成長を多面的に支えることだから、やはり手を抜かない方が良いと思います。

別にプロになるわけではないし・・・と思われるかもしれないが、プロにならずともスポーツを続けていればチームワークもわかるし、身体も強くなる。だからやはり、こういうことは続けた方が良いでしょう。

ただし・・・

この猛暑はやはり気になります。

結構外での運動で、熱中症になって運ばれている子が増えています。

この暑さの中で、短時間でも外で運動をすれば相当に消耗するし、水分を取っていてもすぐ汗になってしまう。

体調には充分気を付けないといけないから、当然勉強時間がまた減るかもしれない。

この辺は子どもたちとよくコミュニケーションをとった上で、指導される方とも相談しながら進めていかれると良いでしょう。

以前、教えていた子どもたちの中には、塾を途中で早退して試合や練習に行く子がいました。

「行く以上、勝ってこいよ」

とは送り出すものの、やはり体調のことは心配になる。しかし、試合になれば全力を出すのが普通だから、これもまた仕方がない。

結局バランスを取るということはなかなか難しいが、それでも続けることでいろいろ学ぶことは多いから、やると決めた以上は一生懸命応援してあげてください。


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成城中学 第3回入試を新設
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7月15日の問題
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どこまでが狙える範囲なのか


塾に通っていると、毎月組み分けテストや月例テストがあり、概ね現在の偏差値はわかります。

で、その偏差値から志望校を考えた場合、いったいどこまで狙えるのだろうか?という疑問が出てくるかもしれません。

例えばそれは5ポイントなのか、10ポイントなのか、もっと狙えるのか?

これはいろいろ例があって一概にこう、とは言いにくい面があります。実際に10ポイント以上伸ばした子もいれば、ほぼ偏差値通りだったという子もいるので、こうでなければならない数値は実は存在しないと思えるからです。

実際に志望校が決まってから、どうしても行きたい、合格したいと強く思うようになって勉強した子がいるわけで、その可能性を否定するのはもったいない。

だからといって、あまりにかけ離れてしまっても現実的ではない、と思える部分もあります。

私の感覚で言えば、やはり10ポイントをひとつの目安にして良いのではないかと思います。

例えば45の子が55を、50の子が60を考えるのは、現実的でしょう。ただ、ではそれ以上は無理か、といえばもちろんそうではないので、ここが難しいところです。

これまでの勉強というのは、まあ、言葉は悪いが多少なりとも「やらされている」ところはあるので、本人が自らがんばった、という面は決して大きくはないかもしれません。そうだとすれば、まだまだ伸びしろはあるわけで、そこに挑戦することは決して悪いことではない。

ただし・・・

すべての受験校を上に並べてしまうのは、やはり問題があるでしょう。挑戦する学校があり、実力相応校があり、安全校があるべきなのです。

そのメリハリがついていれば、なかなか大変かな、と思う部分があっても挑戦することは悪いことではない。

むしろ、小学生の受験ですから早くから「あきらめる」姿勢が身についてしまうのもいただけないと思えるのです。

本人がどうしても行きたい、と思う学校があるのであれば、まだまだ挑戦して良いのではないでしょうか。

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過去4回のまとめ
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地図の問題
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優先順位

夏休みは一番、長いお休みです。

約40日。この40日をフルに活かせば成績は上がる、ということで「天下分け目」とか言われるわけですが、しかし、実際にはそんなにたくさんの時間があるわけではありません。

まず講習に行く。だいたい6年生の講習は1日5時間から6時間ぐらい。暑いので、それだけでも結構疲れてしまう。

しかし、それでは過去問も復習も終わらないから、というので家でも勉強をがんばるわけですが、そんなに時間は残っていない。

だから、やるべき内容を書き出して、優先順位をつけましょう、というお話をよくします。

では、夏休みに一番大事な家庭学習は何か?

過去問? いえ違います。

それは夏期講習の復習。宿題ではありません。復習です。

夏期講習に行く以上、それだけエネルギーも時間もかけてやっているわけだから、それを力にしないといけない。

ただ、受けっぱなしにしてしまうと、なかなか力になりにくい。

特に算数や理科の計算問題、については「できなかった問題」をしっかりやり直す。先生の解き方を読み直して復習、ではないのです。「解き直す」ことが大事。

解説を聞いているわけでしょうが、ちゃんと再現できるかどうか?

多分、できないでしょう。

だから、やり直す価値があるのです。ちゃんと再現できないとすれば、もう一度読み直して納得しないといけない。

この時間が一番大事です。

過去問や暗記もしたいが、講習に行く以上はそこで習ったこと、勉強したことを自分のものにするのが最も大事なこと。

講習に行かなければ、もちろん話は変わってきますが、まあ、塾に行っている以上、夏期講習は必須でしょう。

だから、まず復習の時間をしっかり確保してください。

それで1日が終わったとしても、それはそれで良いのです。少なくとも受けっぱなしにしているよりはよほど効果が出るでしょう。

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ばねの問題
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数値化する人

先日、解くスピードを上げるのなら、問題を解く時間を計ってみると良い、というお話をしました。

ただし、あせらせてはいけない。ただ数値化する。数値化することで、意識がそこに向くからだんだん速くなる。レコーディングダイエットと似たようなものです。

しかし・・・

数値化することが職業になっているお父さんは、やはり数字で分析することが圧倒的に多い。

先にお話したミス率も、毎回エクセルで計算してグラフまで出来上がっている。

偏差値や順位はもちろんですが、どの分野ができるか、できないかについても数値化されているので、むしろその分析方法に感心するくらい。

でもだいたい、こういうお父さんは最初に「暇ではありませんが。」と接頭辞がつきますけど・・・。

数値化するのは悪くはありませんが、数値化して終わってしまうのは良くはない。

問題を解く時間を計るのは意識を作るためにやるので、これは計るだけでかまわないのですが、データを作ったらやはり次に具体的に対策していかないといけない。

良く歴史のまとめノートを作る子がいるでしょう。女の子に多いが、カラフルにサインペンを使って、絵も描いたりして。聖徳太子の似顔絵が描いてあったときはさすがに笑いましたが。

でも、こういうノートを作る子はそこで満足してしまう。作ったはいいが、覚えない。だから成績は悪いまま、というパターンになりがちです。

数値化する人も同じ。

数値化したら、それをどうとらえて、次にどう対策するかが決まってこなければいけない。

エクセルにきれいなグラフが出来たところで、子どもの成績は上がりません。

「何を変えるために、何を勉強するのか」

具体的な対策をしていかない限り、数値化はあまり意味がない。逆にそういう対策が伴ってくれば、非常に効果が上がる方法なのですが。


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