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6年生で海外転勤!?

毎年1人か2人、この受験期に海外転勤になるご家庭があります。

任期が2年ぐらいだと、まあ、ここはお父さんにがんばってもらって単身赴任という結論になることが多いのですが、これが3年、5年ということになってくるとちょっと話は変わってきます。

というのは3年以上ということは今度帰ってくるときは高校1年生ということになり、これは義務教育ではなくなる。

ということは、この段階で日本に帰ってきて高校に入らなければ、逆に海外でのキャリアを積んだ方が良いということになるからです。

例えば、現地の高校に入ることになってしまえば、途中で帰国するぐらいならむしろバカロレアなりSATTなりを受けて国際的な大学受験資格を取ってしまった方が良いかもしれない。

それがアメリカやヨーロッパということになれば、そういう機会を利用しない手はない、と考えるご家庭も少なくありません。

だから、じっくり考えるべきなのです。

お父さんが単身赴任で出かけることがすべてではありません。家族がばらばらになることは決して教育的にプラスになるわけではない。

やはりお父さんがいて、お母さんがいて、というのが子どもにとっては本当はいいわけだから、家族で新しい生活に挑戦する、というのも決して悪いことではない。

これまで中学受験の準備をしてきて、もったいない、と思われるかもしれませんが、勉強して何も損はないのです。

それだけ算数ができるようになっていると、海外では明らかに「君、数学できるねえ。」と言われるでしょう。

だからいろいろな可能性を検討してみてください。私は任期が短い、という話でなければ、「行った方が良くないですか?」とお話しています。

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何が出るか、わからないのだから
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角度に関する問題
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「映像教材、これでわかる比と図形」(田中貴)
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線だらけのテキスト

ある子のテキストがラインマーカーだらけになっていました。

なんか全文が黄色い、というか。目がチカチカする。

「なんで、全部にマーカーを引いちゃうんだい?」

「だって、大事なところに引けって言われたんだもン。」

いや、それはそうなんでしょうけど、これじゃまったく大事なところがわかりません。

「なぜ線を引くかわかるかい?」

「え、大事なことをはっきりするためでしょ?」

「これでわかるの?」

「・・・」

「でも、引いちゃったんじゃ、しょうがないからさ、じゃあ、本当に大事なとこだけ赤く囲んでみるかい?でも絶対、全部囲んじゃだめだよ!」

「わかってるよ!」

といいつつ、ようやく下線を引く意味がわかったみたいです。

もしお子さんのテキストがマーカーだらけだったら、しっかり説明してあげてください。

大事なところが一目見てわからないと意味がない」ということを。

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切り替えが早いことは悪いことではないが・・・
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7月10日の問題
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過去問の記録は点数よりもミスの内容

過去問を始めると、年ごとに点数を記録して、

「1回目より2回目の方が悪い!」

などとさらに気分が悪くなることをいう方もいらっしゃるようですが・・・。

実は大事なのは点数の記録よりも、ミスの記録なのです。

どんなミスをしたのか。

例えば「問題文を読み違えた」という場合、ある問題のある箇所を読み違えたというのでしょう。だから記録しておく。

そして2回目。いやはや、見事に同じ読み違いをする子が多いのです。

1回やったにもかかわらず、です。

なぜ?

実は問題を読む傾向があるのです。ここまでくると、目が飛んじって次の固有名詞を追いかけるみたいなところ、あるいは数字を追っかけていく、みたいなところがあるので、間違うパターンが一緒であることが多い。

「また、やった!」

と怒らないでください。これは貴重なデータなのです。

なぜ、一度やった間違いをまた同じように間違うのか?ここにミスを防ぐヒントがあります。

目が飛んだのは何のせいか。なぜ、太郎君が次郎君に変わってしまったのか。突き詰めた結果として、「メガネの度があってない」ということを見つけたときもありましたが、いろいろ対策を考えられるものなのです。

点数よりも何を間違えたのか、どうして間違えたのか、を細密な記録としてとっておいてください。

そして研究するのです。我が子を。

間違え方にも個性があるのだから、それを克服する方法も個性的であるべきです。

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第143回 レベルに合わせる
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まず200点
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誤ったプラス思考

できる、やれる、と思うことは大事なことです。

できない、やれない、と最初からあきらめてしまう、よりは「できる」と思っている方が良いのは間違いない。

しかしながら、「できる」と思っていてもその分を努力していない、とするならば何も変わりはしない。

また努力していたとしても、その方向性がずれていれば当然のことながら、できるようにはなっていない。

つまり「できる」とか「やれる」とかいう気持ちと共に、地道にやる練習があり、しかもその練習がきちんとした戦略上にないと結果はともなわないのです。

子どもたちの勉強で、一番ずれることは何かといえば、その根幹である戦略です。

実はこれは子どもが自分で判断できるものではない。入試傾向がこうで、自分の成績がこうで、今まだ、ここができないから、これを直していくためにこういう勉強をしよう、みたいなことを考えている子どもはほとんどいません。

で、当然のことながら大人がこれを手伝ってあげるからこそ、正しい戦略上の努力というものが成立するわけです。

ところが最近、この戦略を持っていない子どもたちが多いのです。志望校が決まり、子どもたちの成績が明確になってくれば、自ずとやるべきことは決まってくるわけで、それはみな同じであるはずがない。

みんなやることはいっしょで、「これで○○中学に絶対に受かるぞ」と叫んでみても、それはうまくいくはずがないわけです。

で、塾はそこまで考えてくれる塾とそうでない塾に分かれます。まず家庭としては、どちらの塾にいるのかを明確にしてください。これは塾の考え方にもよるのです。みんな同じことをやっても大丈夫、と思っている塾もありますから、それはそうだとして、後は家庭が対応すればいいです。

また対応してくれている塾の戦略が本当に正しいか、これもまたしっかり検討してみる必要があります。だから夏休み前には一度担当の先生と面談をして、充分にその戦略を確認しておかないといけない。

その上で家庭が充分に納得した方法で、あとは「できる」「やれる」という想いを強くもって努力してもらえれば、これが正しいプラス思考でしょう。

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立体に関する問題
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7月8日の問題
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がんばり始める子

例えば小学校3年生から中学受験準備を始めて、最初から最後までトップギアで走れる子、というのは、まあ、あまりいないだろうと思います。

元より3年生は3年生なりのがんばり方しかないし、少しずつがんばってきた、とは言ったとしてもそれが6年生並みのがんばりであるはずはないわけで、まあ、どこかでがんばり始める子がほとんどなのです。

中学受験が終わって、どこでがんばり始めた?という話を聞くと、圧倒的に多いのが6年生の秋から、です。

で、きっかけは?と聞くとこれも多いのが「模擬試験の結果」。

合格可能性が20%未満だった、とか、学校の友達(塾の友達ではありません。)の方が成績が良いと聞いて「愕然とした」とか、まあそういう話。

つまり「だめ出し」を受けてがんばり始めた子が多いのです。

で、ここでもうひとつ共通点があります。これは子どもたちが気が付いていないのですが、

そのときまで本人はダメだと思っていない

ということなのです。

ダメだ、と思ってしまえば、がんばらないのです。ダメだ、と思ってないから「ヤバい」ということになり、だからやるようになる。

それがやはり秋になるのは、「ちょうどいい長さ」だからかもしれません。

つまり、本当にギシギシがんばって、3カ月か4カ月ぐらいしか持たないものなのです。それ以上長くなると、本人も家族も疲れるし、がんばることに飽きちゃう、みたいなところがある。

やはりパワープレーというのは、最後の最後にやることなので、それまでの間、「本人が自信を失わない」ように気を付けた方が良いでしょう。

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鴎友2015年募集要項
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夏休みの旅行はアリ
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小中一貫制


現在、教育再生実行会議では3つの案を検討しているようです。

ひとつは小中一貫校制度。

もうひとつは幼児教育の無償化。

そして最後がセンター試験を事実上廃止して「基礎」「発展」両レベルの「達成度テスト」の実現。

その中でまあ、それぞれいろいろな問題点があって、議論されていることはわかるのですが、小中一貫が今一つピンとこない。

小中一貫は、小学校から中学校に上がった際、いじめや不登校など学校への不適応が増える「中1ギャップ」を解消するのが狙いなのだそうです。

教員や同級生が大きく入れ替わることがなく、就学環境の変化による子どものストレスを減らす効果があるということなのだそうですが、しかし、その間まったく学校が変わらない、というのもどんなもんなんだろうか。

9年間同じ学校に通い、同じ友達や同じ先生というのは・・・。

お互いに何となくだれてしまうところはないのだろうか、と思うのです。

しかも小中の教員免許は違うので、先生の所から根本的に考えなければいけない。

私はどちらかといえば中高一貫の方が良いと思うのですが。

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過保護と面倒見の良さの境目
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7月6日の問題
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時間内に解くは、ちょっと置いておく

この時期はとにかく、できる限り問題をやり切ることが大事です。

時間内に解き上げる、というようなことはまだ先でいい。むしろひとつひとつが解けるのかどうなのか、そこのところを大事にしたい。

そういう解き上げる力が身についてから、今度は時間内に解く、ということを考えればいいのであって最初から時間内、を考えると子どもたちは安易に捨て始めます。

「これは難しそうだ」

「これは習ってない」(そんなことはないと思うけど…)

そうやって、どんどん捨ててしまうと、結局「自分ができる範囲」が広がらない、ことになるのです。

もちろん模擬試験は時間内に解かないといけない、わけですが、しかし、復習はじっくりやるべきで、そこで「やっぱりこれは試験中には無理」なのか「こんなに簡単だったのか」なのか、白黒つけておくべきでしょう。

そういう経験値がやがて秋になって「時間内に解く」力にもなってくるわけで、今はとにかくやり切ることを目標にしてください。

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電気に関する問題
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2014神奈川全私学中高展
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志望校のことを良く知っているか?

子どもたちが受験勉強をする一番の動機になるのは、志望校に入りたい、と思うからです。

その学校に入ってこんな部活をやりたい、とか。こんな生活を送ってみたいとか。そういうことがわかっているから大変な課題もこなそうという気になるもの。

しかし、子どもたちの話を聞いてみると、案外知らない子が少なくない。

「どの部活に入るの?」

「え?入ってから決める」

うーん、妥当な返事かもしれないが、これではその学校に行きたいかどうかわからない。

「どうして、その学校に行きたいの?」

「お父さんがいい学校だっていうから。」

まあ、そうなんだろうけど、でも君は見てこなかったのか?

案外、志望校のことを知らない子どもたちが多いのです。

ということは、だいぶ損をしているのではあるまいか。

つまりもっと学校のことを知って「行きたい」と思えれば、受験勉強の動機はもっと高まるはずなのに、そういう状況にない、ということなのです。

「そんな成績じゃ、無理よね。」

とか言っていると、子どもは本気で志望校のことを考えなくなります。

まずはどの学校に行きたいから勉強しているのか、ということを明確にした方が「勉強しなさい」というよりは数段効果的だと思うのですが・・・。

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もっとできる?
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7月4日の問題
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小さな目標の積み重ね

受験は合格が目標ですが、この目標は子どもたちにとってはまだまだピンとくるものではない。

実際にまだ入学試験を経験したわけではないので、この試験で合格すれば、みたいなことはよくわからない。したがって合格するぞ、とはいっても何となく漠然としています。

したがって、その道程をある程度細かく分けて目標を立てる必要があるのです。

例えば理科、社会用の暗記テキストを覚えるように指示されていると思いますが、これも1冊すべてを覚える、ということはかなり大変なことだと思います。それを例えば章ごとにわけてみると、いくつかの目標に細分化される。これをひとつひとつクリアしていくことで、最終的にこの本に書いてあることは全部覚えた、ということになる。

つまり、その目標に細分化して、そのひとつひとつをクリアする、という意識が最終的に大きなことを達成する道筋なのです。

覚えればいい、ということはその通りなのだが、じゃあ、いつやるの? ・・・(いかん、あのフレーズがでてきそうだ) ということだけでは何も進まない。

この章をいつまでに、次の章をいつまでに、とやっていって初めて出来上がるものなのですから、その道筋をしっかり作ることが実はこれから大事なことになります。

これから入試までにどのくらいの目標を達成すれば準備完了になるのか、具体的な勉強を決めていくことが、子どもたちの勉強をやりやすくするので、この夏休み前にある程度絞り込んでいってください。

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学校別対策を家庭で考える
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何が違うのかを考える
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算数のおもしろさを感じられれば・・・

算数は中学受験の合否に大きく影響する科目です。

試験時間に対して問題数をたくさん出せないことから1問1問の配点が、他の教科に比べて高くなります。また設問数が少ないことから問題が高度になりやすい。たくさん問題が出せればやさしい問題も出せるが、ある程度時間を使う問題にするとどうしても問題数が減るところがあるので、したがって難しくなりやすい。結果として子どもたちの得点の差が開きやすいという性質があります。

だから算数ができる子が合格しやすい、というのはその通りのところがあり、何とか算数の点数を伸ばしたいと思っておられるお父さん、お母さんは多いでしょう。

で、算数自体は本当はおもしろい科目なのです。最近は中学入試の算数の問題が就職試験にも出てきますが、着想を問われるところが結構大きいので、解き上げること自体は非常におもしろいものなのです。しかし、そのおもしろさを感じない。

なぜだろうと思うと、やはり点数と量なのではないかなと思います。

解ける、解けないということは当然子どもたちにとって大事な結果ですが、それが何点、何番、偏差値がいくつ、とかそういうことになってくると算数を解くおもしろさよりもそちらの数字の方に気持ちが支配され始めてくる。

また、最近は塾の課題や宿題が多いので、これでもか、これでもかと問題を出される。本来楽しいとはいっても、たくさんあればげんなりします。

例えば大人でも分数と小数の計算問題を20題出されたら、もうそれだけで「うんざり」と感じるでしょう。でも□い頭を○くするの宣伝に出てくる問題ならば、ちょっと考えてもいいかなあ、と思われるのではないでしょうか。

だから本当は上手に量をコントロールしながら、練習をしていき、できた、できない、という結果だけを楽しめれば、問題を解くこと自体がおもしろくなってきて、算数をじっくり考えられるようになる。

そうなると、さらにおもしろくなるから、また勉強する、というような具合で進むはずなのです。

もちろんできない問題ばかりが続くと「どうせ、できない」と凹んでしまうから、その分、できる問題も少しずつ混ぜながら、できたり、できなかったりを繰り返していくことが大事です。

毎日20題みたいに腹筋運動のような与え方をしては本当はいけないのです。腹筋運動そのものはちっとも楽しくないですからあれは数でやることをしばるわけですが、算数の問題を解くことはもっとも楽しいことなので、その楽しさ、おもしろさを感じることを優先してみてはどうでしょうか?

中学受験、合格して失敗する子、不合格でも成功する子
クリエーター情報なし
株式会社 邦学館


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第142回 自分の時計
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7月2日の問題
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