ドラティはチラ界を代表する大型種だ。
葉が上に伸びてからクルクル回転を始めやがてその手を下ろし足となる。
そのクルクルする速度が非常にゆっくりである。
定点観測してみようと思い、左側のくるくるにウスネオイデスの糸のような葉っぱを巻き付けてみた。
下の写真が2週間前。
左の葉は11時の位置から10時の位置に移動した。
2週間で30度。
ということは6時の位置まで10週間かかることになる。
まだ2ヶ月以上先だ。
なるほどゆっくりだ。
右の葉っぱは回転を半回転ほど伸ばしている。
そして新しい葉っぱが2枚出てきた。
なかなかかわいい。
もうひとつの大型種、キセログラフィカ。
こいつも成長がわかりにくい。
全体がカーリーヘアのようなので葉っぱの伸びがわからない。
なんとなくこんもりしてきたような感じなので大きくなったのだろう。
ワイルドにウェーブのきいた葉っぱがクールだ。
今年の2月ごろに骨董市で見つけた糸車にのせている。
みれば根を伸ばして糸車に巻き付こうとしているようだ。
糸車が気に入ったらしい。
キセロにしてもドラにしてもクルクルした葉っぱは何かに巻き付くための機能らしい。
樹や岩にしがみつき、根を伸ばし着生しようとする。
自分の足場固めだ。
着生した後は大きく育ち子株を設ける。
子株は親株の足場を引き継ぐか、切り離されて旅にでる。
植物も人も生活事情はどうも似ているようだ。
どんな環境であれ活き活きと育つこいつらをみていると励まされる。
植物にどんどんはまっていくのは案外その在り方に魅せられているからもしれないな。
植物界は示唆に富み何とも奥深い。
嗚呼、ボタニカル!