チラ族の新入りがきた。
新種が勝手に増えるわけがないので、正確には買って来てしまった。
ああ、きりがない!
そんなに増やしてどうするのだ!!
貧乏人の子だくさん状態でチラ族の家はもう一杯だ。
ほんとに買うのはこれでもう止めようと誓いながらレジに並んだものだ。
さて、ストラミネア。
先住者の先輩と比べると葉っぱが幅広で堂々としている。
新人とは思えない貫禄がある。
根っこを流木に縛って逆さに置いてみた。
ん?
何かに似てるなあ。
何だっけ?
これだ。
マイホームタウン明石の名物、干しダコだ。
何かこれを連想させるものがある。
干しダコを見てストラミネアを思うことはないが、逆はありだ。
ストラミネアはチランジア界の干しダコだったのか。
いい味してそうだ。
先輩のストラミネアは繊細だ。
竹久夢二の描く少女を思わせる。
窓辺でほおづえをついて遠くを見ているような風情だ。
明石だこと竹久夢二とはまるで違う。
共通点はどちらもオレの好みだということだ。
そりゃそうだ、好きなヤツしか買ってこない。
何となくわかったようなわからない話だがともかく好きなものに囲まれて今日もハッピーである。
嗚呼、ボタニカル!