台風がくるのでチラ属の家に避難命令をだした。
部屋の中は植物だらけだ。
冬の間も部屋の中に入れていたのだがこうして再び入れてみるとなかなかのボリュームだ。
それもそのはずで、ラックが一つ増えている。
家が手狭になったのでラックを一つ増設したのだ。
もうこれ以上子供を増やせない。
ひとりひとりゆっくりと、しかし確実に成長もしているし嵩高くなってもいる。
しかし、珍しい子がいるとついつい引き受けてしまう。
ああ、悩ましい。
チラの魅力の一つは銀色ににぶく光る葉っぱだ。
トリコームと呼ばれる白い毛。
これは乾燥を防ぐための日よけらしい。
緑に氷の粉を振りかけたような葉っぱが美しい。
家で一番トリコームがきれいなメデューサエ。
ただ成長が一番遅い子だ。
キセロは葉の形も色も安定してきれいだ。
家のなかは葉っぱだらけだが悪くない。
外へ出ていた子供や孫達がお盆に本家に集まってきたみたいだ。
じっくりと観察してみると子株ができていたり、根がついていたりして発見も多い。
気分は子だくさんのじいさんとなった。
嗚呼、ボタニカル!