『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

南部梅林

2018年02月25日 | 花鳥風月


南部町の里山に早い春がきた。
一面の梅林は咲き始めでまだ花の彩りは控えめだ。


青いネットは梅の収穫の時に使う大切な道具。
美しく巻かれて仕舞われているのは丁寧な作業の証。
大切に育てられた南高梅は幸せだ。
紀州の光と海風、山風に吹かれて育つ。
その果実をいただく我々も幸せを分けていただける。


背景にミカンの林が見える。
今は八朔だろうか。
梅とミカンがコラボするのはここ和歌山しかないではないか。
何とも贅沢なシーンだ。





白梅、紅梅のトンネルを歩く。





清楚な白梅。
美しい。


ピンクの八重は可愛らしい。
溌剌としたお嬢さんのよう。





幹を軸にして方円状に点在する花々はまるで惑星のよう。


冬鳥のジョウビタキ。
まだしばらくは出会えそう。


ホオジロ。
美しく囀るにはまだ春浅く。
早くあのきれいな歌が聞きたいものだ。


上空に猛禽が。
なかなか上手く撮れない。
羽の色合いと尾っぽの形はノスリだろうか。
大きく旋回しながら遠ざかる。
しばらく待ってみたがもう戻ってこなかった。
夕方が近いので寝ぐらに帰ったのかもしれない。
花と鳥と春風。
吹く風はまだ冷たく手はかじかんできたが気持ちは暖まった。
感謝。