アメリカ政府の管理下に入った保険大手AIGが、AIGスター生命、AIGエジソン生命に加え、アリコも売却するようです。
アリコといえば、多くのテレビCMを流し、通信販売による生命保険を前面に押し出し、かなりの業績をあげています。従来の保険には審査が必要という定義をくつがえし、「どなたでも入れます」という保険を販売したり(色々制約はありますが・・・)、外資系生保の中では一番名前が知られているかもしれません。
今回の売却で、「契約は大丈夫なのか」という問い合わせがアリコに殺到しているようですが、今回は「売却」であって、「破綻」ではないので、今の契約は問題ないと思います。ただ、これだけ騒がれてしまうと大丈夫といわれても心配だから他にきりかえるという人も多いと思います。ただ、きりかえるとすると新に加入するわけで、年齢が上がっているので保険料が高くなったり、健康状態によっては条件付、さらには謝絶されてしまう場合もあります。あせって先に解約してしまって、他の保険会社に謝絶されてしまうと、無保険になってしまいます。きりかえるにしても、信頼できる人によく相談してからの方がいいと思います。
今回は「売却」ですが、数年前に国内生保に相次いだ「破綻」の場合、掛け捨ての保険に入っている場合はそれほど問題ないと思います。ただ、養老保険や年金保険など貯蓄性の高い保険の場合、もらえると思っていた満期金額が減ってしまったり、解約した時にもらえる金額が予定より少なくなったりします。
こんな時代ですから、保険と貯蓄は別々に考えて、掛け捨ての安い保険に加入することをおすすめします。