火災保険を契約する際に、保険金額の決め方として再調達価額(新価)で決める方法と、時価額で決める方法があります。
再調達価額(新価)とは購入した時と同じ金額のこと、新築した場合はその新築価額のことをいいます。
時価額とは経年減価した現在の金額のこと。築10年であれば当然家の価値は下がっているわけで、建物の評価額も新築よりは低くなります。築10年の建物を建てるのであればそれでもいいのですが、新築となると金額が足りなくなることになります。
ですから、火災にあって再築を考えるのであれば、再調達価額(新価)で契約するのがいいと思われます。
その際、価額協定特約という特約を一緒に付帯することになります。この特約があることで、再築する際に必要な金額を受取れるわけで、仮に再築しないとしても、また別の土地に再築するとしても、契約した保険金額を受取ることができます。
同じような特約で新価特約というものがあります。この場合も契約した保険金額を受取ることができるのですが、同じ場所に同等の建物を2年以内に修理または再築する必要があります。もし再築しない場合は、時価額のみが支払われることになります。
一般の住宅であれば、価額協定特約を付帯できるのですが、600㎡を超える建物だったり、工場や倉庫などは付帯できないので、新価特約を付帯することになります。
いずれにしても、せっかくかける火災保険、万が一の時に役立つかけ方をするべきですよね。