ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

The day 十勝岳. お客さん興奮、俺悶絶。

2016年02月28日 | バックカントリーとパウダースノー
歩き出したら雲はどんどん晴れていくのだ。

どこまでも、ノートラック。

広い空を見上げて登る。

お客さん興奮。

俺悶絶。

またまたノートラック。

ただ白い世界に落ちていく。

音もなく、板は滑る。
板と雪が擦れる、シューという感触だけが、
世界を支配する無の境地。

滑り跡は、遠くからも良く見えた。

いい仕事したな俺。
という勘違い。(笑)

お天気と十勝岳に、
ありがとう。





悩む~

2016年02月20日 | バックカントリーとパウダースノー
明日のツアーの可否を、悩む~!

アカンような気がするけど、午後からの天候は回復しそうな気がします。

行って行けないことはないけど、
雪は詰まってて、
楽しくないパターン?

大した荒れ方ではないと思います。

それでも山岳はそこそこ荒れます。
強い風と雪があるでしょう。吹雪です。
ツアー中も平均風速10mは覚悟しなきゃです。
雪崩リスクも高めです。

山岳の天候回復は平野よりはずっと遅いので、
入山したものの樹林帯から出られず、標高上げれず(←滑降エリアに達しない)
悶々とするパターン?

悶々ツアー終わって温泉入ってたら、
午後遅くになって急速に天気が回復してくるパターン?

「なんでやねーん!」と青空に向かって叫ぶぜ。

ああ、いやだいやだ。

僕としては、実施すればギャラが入るので、
是非とも!

お金カモーン!
な、気分(苦しい本音 笑)

でも、お客さんは、
楽しくないかもしれない。

それでいくらか売り上げがあっても
僕も全然嬉しくない。

しかも!
明日のお客さんは皆さま「自家用車アリ」なので、
中止したら突然に、1日がポカーンと空白になっちゃうわけではないのです。
「今日1日どーするのよ?」にはならないのです。

中止したところで、
カムイスキーリンクスに行ったり、
幌加内蕎麦を食べに行ったり、
有意義に変更できるわけです。

どーする??

もうこれは、悩みすぎて
今夜は眠れないのであります。

意外とプロガイドというのは
そういう諸々で判断を悩むことが多いのです。

そして、
こういう、アウトドアじゃない判断は、
とても難しいです。

本当は当日現場に行かないと正確な判断はできないものですが、
お客さんがやっと実現した北海道旅行の、
明日はその貴重な1日を預かるわけなので
その貴重な1日を無駄に捨てることにならないように

事前に、(前日である今夜のうちに)

今夜8時までには判断しようと思います。

こーゆーときに限って
予想が外れたりするんだなーコレが!