ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

忙しくなる前に

2023年05月25日 | 北海道の暮らし・生活
例年、5月は閑散期なのですが、
今年はなんとなく、
いつもと違う雰囲気の5月です。

GWはものすごく忙しかったし、
GWを過ぎても例年のように開店休業状態にはならず、毎日ポツポツと来店があり、
たまに混雑する時間が出現したり、

まさかの定休日にも来店があって、Googleのクチコミに『1』をつけられたり。

休めないよ。

つい2週間前まで、
最低気温がマイナスになる日があったりしましたが、
毎朝の十勝岳ダウンヒルの送迎にも凍結の心配はなくなりましたし、

さすがにもう氷点下はないやろ。

ということで、本日ついに冬タイヤから夏タイヤに交換。
でもタイヤ交換作業している最中に外人さんグループ来店したり、

落ち着かなーい!

やっと2台交換。

奥さんはせっせと
電動自転車をキレイに拭き上げていきます。
70台くらい終了。

自給自足を目指す、オーガニック山小屋農園も
急ピッチで仕上げ中
あとはお日様が育ててくれるのです。

来週からは、ぐっと忙しくなりそうなので、
準備は怠りなく進めていこうと思います。

残雪の十勝岳連峰がきれいです。
この季節は、ほんとキレイですね。


時をこえて縁は繋がる

2023年05月12日 | 北海道
 
 
旅立つカヌー
時が流れて時代が変わったけれど、
令和のいまにそっと繋がっていく
 
昭和の終わり前後だったと思う。
当時大学生だったボクは、
富良野で行われていた大規模アウトドアイベントで
会場のアルバイトをしていた。
 
そのイベントで使われていたカヌーが
ずっと札幌市内の財団の倉庫に眠ったままだったのだけど、
このたび、財団の解散に伴い、処分に困っているという話をきいた。
 
その友人はGW前にぶらりと現れた。
25年前、生まれたばかりのガイドの山小屋を一緒に駆け抜けた友人ノリスケ(古いあだ名)
語学堪能で穏やかな性格、いつもニコニコしていて皆に愛される親しみやすさ
そして1999年、
美瑛で最初に(もしかしたら北海道初)ガイド付サイクリングをやった男、
ファーストペンギンだ。
 
彼はその後、知床でアウトドアガイドとして働き、縁あって財団に就職した。
ノリスケは言うのだ。
 
山小屋さん、もらってもらえないかと。
 
ボクも20年前にカヌーツアーをやめていたので、頂くわけにはいかない。

〈写真〉美瑛川にて2000年6月頃
 
でも、あそこならどうか?
当時のイベントの精神を正当に引き継いでいる、あの男なら。
 
あれよあれよと話は進む。
過ぎ去ってきた青春の日々に、俄かに光が差す。
かつての若者たち、今はいい歳のオジサンたち動く。
さくさく動く。
 
赤いカヌーが屈斜路湖に浮かぶ姿を想像して
オジサンたちのわくわくは止まらない。
 
そして、その日。
カヌーが再び日差しを浴びた。
 
屈斜路湖のカヌーガイド・ツッチーの運転するハイエースが
赤いカナディアンカヌーをのせて、
東へと旅立っていく。
 
縁は繋がる。