ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

その気になれば、どこにだって行ける自転車の旅

2017年05月08日 | 自転車の旅 海外
今年もレンタサイクルの営業が始まりました。

5月を助走に、6月からの半年近く休日なく働き、多忙を極め、10月に閑散期となり、11月、
初雪の便りとともに、本年の営業を終える。
それが、美瑛の観光の仕事です。

農家に似ています。

冬の僕は、自転車屋さんとはまったく関係のない「山岳ガイド」を仕事にしています。
本来はこちらが本業で、
20年、この仕事をしています。

「そんなもの知らねーよ」って?
そりゃそうですね。

さて、冬山の山岳ガイド。
ただの自転車屋のオッサンができるはずがありません。

間違いなく、死にます。(苦)

死にたくないし、楽しみたいので、ボクはトレーニングをします。
それが「自転車の旅」。
自転車屋さんの11月12月は失業期間。そこが「自転車の旅」に充てられます。

一度にだいたい2千キロ~3千キロを走ります。
身体は旅で鍛えろ。
英語は旅で鍛えろ。(かなりいい加減ですが)
ビジネスのヒントなんかを途中で拾って持ち帰り、パクったりしてます。

パクリかい。

↑実は凄く大事。旅費くらい余裕で稼ぎますから。

今年は、手堅くオーストラリアかなーと思ってます。
オーストラリア大陸。
まだ1周を達成できていないので、できたらいいなと。



オーストラリアはいまのところ
1.大陸縦断
2.大陸横断
この2つをやったに過ぎません。
これから何年かに分けて大陸を1周しようかなと。
そんなこと思ってます。

別に、地球1周とかは目指していません。
本を書いたり講演会するのはボクの目標じゃない。

仕事をやめなくても、いつでも旅に出られますが、
あくまでも旅は仕事の一部である必要がある。
冒険じゃない。
そこが、一般チャリダーと少し違うことろかもしれません。
僕にとってチャリ旅は、「イコール仕事」です。

見方によっては恵まれてる感もありますが、もちろん自費です。
寄付なんかないし、行きたくなくても行かなければ冬の仕事ができないので
ぶっちゃけ強制

ボクは太りやすいので、強制的にチャリ旅に行くことは、健康にいいかも。
キツイですけど、ボクには向いている仕事だと思ってます。

それでもいつかは、仕事ではなく冒険的な旅をしてみたいと思いますが、
それはかなり先のことになりそうです。

さて。

今年の想定コースは、「ダーウィン」から時計回りに3千キロ。
豪大陸を時計に例えるなら、12の位置から2の位置まで。
少し行き戻りがありますが、東海岸ケアンズをゴ―ルにするかなと。
そんなふうに思って下調べを始めました。

走行コースの最初の2週間は10年前の豪大陸縦断のコースと重複します。

一度走ってるから勝手知ってるし、楽勝だな。

身体慣らしにちょうどいい。そんなふうに思って、以前の旅行記を再読しました。
それがコレです。
(↓文字をクリックしたら開きます。)

そこは、灼熱地獄だった。』
Stuart Highway 3080km 
オーストラリア大陸縦断・チャリ(MTB)の旅


わー!
キツい!


10年経つとキツイこと忘れるんですね。
これ読んで、一気にブワッと、いろんなこと、思い出しました。
正直、涙でました。
出発までにまだ5か月あるのですが、
計画段階からいきなりビビりまくり。
先に「冒険じゃない」とか言っておきながら、やばい感ハンパない。

僕、どうなっちゃうんでしょうか。
冒険やだー!
冒険怖えー!(矛盾)

しかし、
最近はいろんなことが弛緩していると感じているので、
ちょっと、根性を鍛え直さないといけないなと、
そんなことも思います。
このままでは、つまらんオッサンになってしまう。

いずれにせよ

自転車ならば、その気になれば行ける。

自転車のそこがボクは好きです。