以前は美味しいものがなかなか見当たらなかったクイーンズタウンですが、
さすがに、いまや世界中から観光客を集めるリゾート。
うまいものあります。
ただし、
「安くてうまい」というアジア的な都合のいい考えは日本に置いてきてください。
美食に対しては、
その材料や、
生産者や、
料理人と、
そのサポートスタッフへの賛美と、
それに見合った報酬が必要です。
うまいものが食べたい。
安全かつ最高の食材がいい。
けどお前の仕事、労力に対して金は払わん。
これじゃあ話になりません。
最高にうまいものへの讃賞、
それは報酬に他なりません。
ニュージーランドは大人の社会なのです。
安いものを求める方には、それなりに。
うまいものを求める方には、
最高の美食が待ってます。
腹ぺこ兄弟と、ファーグバーガー!
レギュラーサイズです。
ファーグバーガー チーズ入り12ドル
安くてうまいものは、これくらいの料金帯が最安値だと思います。
ファーグバーガー店内
いつも行列。入手までに20分くらい。
「地球の歩き方」にも「ロンリープラネット」にも掲載されてます。
こちらは点心飲茶。
兄弟の親友、ミンさんが、メモリーオブ香港に続いて出した新しいお店で、
とにかく美食。
中華にこだわりません。
「地球の歩き方」には、載るはずないと思います。
ていうか、
載らないでほしい。
飲茶?
きょうのシェフお任せ。美味~!
〆はやっぱり麺でしょう!
ん?飲茶?
パンナコッタとか、
チョコレートケーキ シャーベット添えとか、
絶品だった「グランマのアップルパイ」
飲茶「WILD GINGER」ワイルド ジンジャー
イタリアンと中華のシェフのコラボによる美食が飲茶スタイルで繰り出されてきます。
つまり、
コース料理ではなく、
点心飲茶スタイルで、
好きなものを好きなだけオーダーするので、
正装とか形式にこだわらなくていいのです。
山小屋は、Patagoniaのパーカーに、ビルダーパンツに、トレッキングシューズで入店しました。
全然オッケー!
リュック担いだお客もいましたよ。(笑)
全然オッケーでしょ!
ウェイターが鼻唄鳴らしながらご機嫌で歩き回ってます。
イタリアンバールみたいに陽気で楽しげな店内の雰囲気です。
「ソースが美味いから皿を舐めちゃいなよ」
なんて勧めてきますから。(笑)
繰り出される料理の数々は、
まるで
「料理の鉄人!」
「アイアンシェフ!」
ともかく、うまいもの食べたい、
お世話になった方に心を込めてご馳走したい、
食にこだわる方に、おすすめ!
山小屋のイチオシですよ!
何も、うまいものばかり食べ歩いているわけではありません。
そんなことしてたら、財布が空になってしまいます。
食べ歩くのではなく、
食べものを探し歩く、のですね。
きょうは、
またまたワラビを採りにいったり、
こんなところ…
はるか沖に、貨客船
TSSアーンスロー号
きょうもワラビ大漁。
ワラビ料理。ニュージーランド編!
ニュージーランドのワラビには石鹸のような独特の香りがあるので、重曹でアク抜きをしたあとも一昼夜以上真水に浸します。
石鹸臭はアクの匂いなんです。
アクの濁りである赤色がかった色が出るたびに、マメにきれいな水に替えてやります。
丁寧に丁寧にアク抜きすると、後日、写真のような日本のものと変わらないワラビ料理になりました。
さて、ワラビ採りのあとは、
さらに夕食用にと、
きれいな雪どけ水の流れる小川の畔で、
クレソンをスーパーの袋2個分採って持ち帰りました。
クレソンは夕餉の鶏鍋に。
土鍋に昆布と鷄の骨でとった出汁を張り、
クレソンをたっぷり敷きつめて、
一口大に切った鶏肉をのせ、
さらにクレソン、春菊、ネギをのせて、
酒を振りかけ、蓋をする。
一煮立ちしたら醤油を回しかけて、
グツグツさせながらいただく。
池波正太郎の、江戸の包丁暦みたいでしょう?
兄弟がまな板で材料を切り出したので、
ああ、コレだなと思い、
酒と醤油と塩を出してきて、
山小屋が、チャッチャッと味を調えました。
このへん兄弟ですから、
料理の呼吸が合います。
シンプルな鍋です。
余すところなく頂きました。
おいしいニュージーランド。
幸せは、
クイーンズタウンにあり。