『日本列島縦断チャリの旅2020』のフィニッシュが、
こんな写真では、なんだかなあ。
天気はいいし、帰国は明日。
ゴロゴロしていても仕方がないので、
自転車で桜島に行ってみる。
朝の桜島フェリー乗り場。
通勤みたいな雰囲気だ。
鹿児島港では自転車に乗ったままで直接、乗船口にいく。乗船手続きや支払いはまだない。
●料金は、桜島港の料金所で支払う。
大人一名+自転車で330円だった。
ポンと乗る感じ。
あっという間に桜島。
うどん食うなら急いで飲み込め!
桜島港に到着。
料金所がある。
島を時計回りで一周することにした。
時計回りなら海側の車線を走れる。
島の北側を走るのは30年ぶり。
30年前は桜島の降灰に苦しんだけど今日は穏やか。
しばらく走ると結構な峠道があった。
標高200m近い。
峠の上からは海が綺麗。
交通量は少なく、
南の島感がある。
神崎造船。
黒神地区から山を見る。
鹿児島側と違い、
怖い印象だ。
盛大に埋没している有名な鳥居。
桜島一周の中間地点だ。
所要時間は、桜島港から1時間くらい。
桜島と大隅半島の接続地点あたり。
桜島口
●ここまで島の北側(中盤以降アップダウン繰り返し、交通量少な目)、
●ここから島の南側(交通量多め、明るい道)を走る。
島の南側もまた平坦な道ではないし交通量が増えるが、比較的走りやすい。
大隅半島方面を見る。
冷え固まった溶岩の上に建設した道路なのだそうだ。
なんとなく、十勝岳の白金上富良野線に似ていると思った。
灰で見えない!
道の脇は桜島が吐き出した火山灰だらけ。
除雪ならぬ除灰が堆積している。
我ら北海道民の「雪かき仲間」じゃないか。
南側。山の表情は明るい。
昨日、うどん食いながら眺めた山だ。
島にはこういうシェルターが至るところにある。
大学生の頃、旅で出会った野郎と3人でこのシェルターのひとつに泊まったことがある。
この中に本体だけのテントを張り、スーパーマーケットで買った鶏肉を丸ごとラジウス(灯油を燃料としたキャンピングコンロ)で焼いて、灯油臭い焦げ臭い肉をワイワイ食っては、お互いの面白旅エピソードに笑い転げた。
19歳か20歳だったと思う。
このホテルにお風呂を借りにきた。
フロントのお兄さんは、
「内緒だぜ?」という感じで俺たち3人からお金を受け取らなかった。
そんなことを思い出した。
30年以上の歳月を経て、
ホテルはずいぶんと寂れた感じだった。
俺は少しショックを受けたし、自分自身を恥じた。
ああ、なんだって俺はそんな恩を忘れて、鹿児島市内に2泊もホテル予約しちゃったんだろう。
次に来る時は、絶対ここに泊まろうと思ったのだ。
それにしても、あの2人。
名前も顔も全く覚えてない2人。
2人連れではなく、それぞれ一人旅だったはずだ。
あいつらも桜島に来ることがあったかもしれない。
俺みたいに、あの馬鹿馬鹿しい夜のことを思い出しただろうか。
焦げた肉の味。
硫黄の匂いがきつい、熱い温泉。
あいつら、どうしているかなぁ。
いまどんな生活をしているだろうか。
おーい、お前らどうしてる?
名前も覚えていないが、今でも魂の深いところでは繋がっている気がする。
思えば、若い頃はそんなこんなアホアホな面白い出会いが沢山あった。
どの旅も、そんな「面白エネルギー」に満ちた濃厚な日々だった。
あの日々が今の自分の土台になっていると強く思う。
桜島が思い出させてくれた。
砂防。
桜島港は近い。
対岸の鹿児島が見えてきた。
桜島港から帰りのフェリーに乗船。
●桜島一周は36〜37km。
●僕の所用時間は2時間少々。(荷物を下ろした状態の旅自転車、ランドナー)
●ロードバイクなら2時間弱。
●マウンテンバイクタイプで2時間半。
●ゆっくり写真を撮りながら、
旅荷物を積んだ状態などの場合、
だいたい3時間くらいのサイクリングだ。
ママチャリ型の自転車では、
電動自転車であっても一周サイクリングは厳しそう。
平坦な道は少ないのだ。
マウンテンバイク、クロスバイクが最適と思う。
●コンビニは、桜島港に2軒のみ。(ローソンとファミマ)
あっという間に鹿児島港に着岸した。
昨日と同じ場所で。
ようやく旅の終わりを体感した。
鹿児島に来たらコレだ。
名物しろくま。
にしてもデカすぎる。
三分の一食った。
まだまだ先は長い。
お前はエースコックのスーパーカップか!
750g、1079キロカロリー
桜島一周の消費が台無し笑。
翌朝、鹿児島空港へ。
鹿児島ー羽田空港
乗り換え
羽田ー旭川
オーバーチャージは2000円×2区間。
つい先日、
都城から見た霧島連山が離れていく
人がまばらな羽田空港
羽田空港のラウンジで、すごい夕陽に遭遇。
しかし、誰も無関心。
都会人って病んでないか?って思った。
北海道美瑛町美馬牛
『ガイドの山小屋』
面白エネルギー研究所。
家に帰り着いたら、大雪だった。
日本って、なかなか広いな。
『日本列島縦断チャリの旅2020』
おわり