小生が高校生の頃、毎週楽しみにしていたのが「少年ジャンプ」の人気漫画の更新。あの頃は「北斗の拳」や「ドラゴンボール」「シティハンター」らの人気連載から「ジョジョの奇妙な冒険」連載スタートに及んで、そりゃもう次の発売が楽しみで仕方ありませんでした。
その中にあって、小生密かに楽しみにしていたのが、宮本ひろし先生の「赤龍王」、まぁ「項羽と劉邦」の物語なんですが、その物語の冒頭は秦の始皇帝の暴政から始まり、その死後の混乱が描かれます。
で、ここであの有名なことわざってか、有名な言葉が生まれます。いわく、「鹿を指して馬と為す」。
秦の始皇帝死後、2代目皇帝が一応即位するのですが、その若き皇帝を傀儡とするのが悪臣の趙高。彼は自分の強大な権力を2代目皇帝に見せつけるため、「鹿」を献上し家臣たちの前であえてそれを「馬」だと言い張るワケ。
家臣たちは趙高の権勢を恐れ、皆が「鹿を馬」と言うのですが、一人だけ心ある家臣がこれでは若き皇帝のためにならない思い「鹿は鹿」だと言うのですが・・・・趙高は彼を惨殺処刑し、それを見た皇帝はもう完全に言いなりになっちゃうんですなあ。 小生、大興奮して読んだのを今でも覚えています。「馬じゃのォーーッ!!」と恫喝する趙高
さて、本論。
趙高の「鹿を指して馬と為す」とは、「白を黒といいくるめる」って意味なんだけど、我が国には全くこれと同じことが、堂々とまかり通っていると思うのは・・・そう、我らの「自衛隊」!!
ってーのは、憲法の9条に書かれているのは、大きく二つに分かれていて、まず第1項はありていに言って「戦争はしません」って書いてるわけ。まぁ、この条項自体は他国の憲法にも採用されてるところ結構あるので珍しくはないんですが、我が国憲法の最大の特徴は2項にこそあります。
つまり・・・
「前項の目的を達するため、陸海空軍のその他の戦力はこれを保持しない」 って部分。
つまり、 「戦争をしない(1項)」目的のために、戦車、軍艦、戦闘機はおろか鉄砲やナイフも日本国民は持ちませんって言ってるわけ。
武力、軍事力を持つこと自体、憲法9条違反なんですよ!!
なので・・・・
自衛隊のこれ↓↓↓は、「軍艦」じゃあなくて「護衛艦」という名の戦闘艦じゃあ無いということ。
・・・じゃあなに、これら釣り船?何する船。
これ↓↓↓も何する飛行機なんでしょう。 農薬散布飛行機?
これなんか、何の車両に見えます? トラクター?
これは・・・ロケット花火?
この人たちは何する人? 商社マン?
・・・ね、我々もそうなんだけど、戦後の長きにわたり、「自衛隊は軍隊じゃない」「自衛隊は軍事力にあたらない」と国民にも学校でも教えてきたんですなぁ。
けど、こんなもの今日び小学生が見たって、「軍隊」だってーの誰だって解ります。
こんな馬鹿げた屁理屈をいったい何時まで続けるのでしょうか?
そう、「自衛隊」を「軍事力じゃない」と定義づけるのは馬鹿げているというよりは「馬鹿」そのもです。
もし、自衛隊が武力に見えないなら、それはもう「馬」と「鹿」をとりちがえてしまう「馬鹿」に違いありません。
・・・なので、今大騒ぎしてる「安保法案」を「違憲だ!」「違憲だ!」だとわめく前にですよ、そもそも「米軍」とリンクする「自衛隊」そのもの存在自体が違憲じゃないですか?と、普通のコモンセンス持ってる大人なら思うはずなんですが・・・
↓↓↓鹿が馬に見える、おめでたい方々。 勉強しすぎ?
・・・・で、前にもちょっと書きましたが、解決方法は二つです。
・「自衛隊の存在自体」が「違憲」なので解体して無くした方が良い・・・か、
・「憲法9条自体」が現実と乖離してるので、部分的に修正する・・・かです。
どちらが、大人の最良の選択か、今こそ真剣に考えるべきです。
結論から言えば、小生は9条自体全否定するものではありません。1項の「戦争否定」はそのまま残して、2項を「国家国民防衛のための最低限の武力の保持」と修正し、自衛隊を「違憲の軍隊」からちゃんと「国防軍」と定義すべきと考えます。
っっていうか、今から60年前の1954年の自衛隊設立時に改正しておかなければ、ならなかったのです。それを今まで、「こりゃぁ、軍隊じゃない」と屁理屈こねて、この「違憲の軍隊」を放置してきたわけ。
しかし・・・・
「違憲だ!」「違憲だ!」って騒ぐ人たちは、まるでこれが鬼の首をとったみたいに「水戸黄門の印籠」扱いっすよね。まるで、 「ひかえおろ~っ!!」って感じ。(笑)
けどね、「憲法」は所詮人間が作ったもの(しかも米軍)で、「聖書」や「コーラン」じゃあ無いんすよ。
しかも、現行憲法がどのようにできたか、知ってる小生たちみたいな人は、ちっともありがたくないんですな。
「違憲だ違憲だ!! ひかえおろ~っ!!」って言われても・・・・
「は、はぁ~」(ひれ伏す)・・・とはならず・・・
「じゃぁ、(憲法を)変えれば」っていうだけのことです。
ちなみに、この間の「安保法案騒ぎ」で小生面白いなぁと思ったのは、中韓の反応。どちらも、 「懸念」を表明していますよね。
でも今までの経緯をよく観察すると、日本が彼らに譲歩して国益を損ねた時は、こぞってこの2国は「歓迎」を表明するんですな。
従って、経験上からも中韓が「賛成」したことは大抵日本にとって不利益なことが多く、彼らが「反対」することは、まずほぼ日本にとって良いことである場合がほとんどです。
なので、今回のケースは中国・韓国共に懸念(反対)してるんですから・・・・
しかし、こいつらなんでもかんでも日本にはエラソーに高飛車な態度でいうでしょ。
この、何とか言う広報官はもうまるで下記のように言ってるように聞こえるのは小生だけ?