この間テレビの「世界一受けたい授業」でやっていた、 「炭水化物摂取ダイエット」にはビックリしましたねぇ。
「炭水化物抜きダイエット」は良く聞きますし、そういう小生とて日頃から「低糖質」を心がけて生活しています。
さて、その真贋は・・・・?
まず、この「炭水化物摂取ダイエット」を提唱する京都大学の森谷先生の主張はかいつまんで以下の通り。
① 糖質をとらなければ痩せるのは、脂肪が減ったのではなく、体内の水分がへっただけ。
で、筋肉のグリコーゲンを水と糖質に分解し、それを脳のエネルギーとして使ってしまうので、筋力も衰えてしまう。
② さらに、脳に糖質がいかないと栄養不足になるため、ボーッとする。なので低糖質ダイエットをしている先生の教え子(女子学生)は授業中爆睡してる子が多い。
③炭水化物の替わり、肉やら魚やらのたんぱく質、脂質を摂取する生活を20年間続けると、ガンなどの病気で死ぬリスクが1.5倍高まる。
・・・・と、こういうわけですな。
さて、ここからが小生の反論。
①、糖質をとらなければ筋力が衰えて、隠れ肥満になるってことですが、これは全く嘘っす!!
小生、半年前と比べて、現在かなりの筋力ついていて、事実お腹の腹筋はわれてきています。
10kg痩せましたが、筋力もめちゃくちゃついてきてます。
ちゃんと、運動してりゃ筋肉が衰えるってことはありません。
②、糖質をとらなければ頭がぼーっとするという点。これまたウソです。小生、糖質制限してから頭冴えまくりです。かえって、英語の勉強していても眠くならなくなりました。
むしろ逆に問いたい!! おにぎりとカップめんを昼食にとったらめちゃくちゃ眠くなるのは何故でしょう? 昼に飯炭水化物とれば、ボーっとして確実に確実に眠くなります(皆さん皆経験おありでしょう)。
低糖質ダイエットしてる森谷先生の教え子は授業中爆睡してるとのことですが、ではラーメン食べたサラリーマンが午後の講演で皆爆睡してる光景をよく見るのは何故でしょう。
教え子さんは夜更かししただけかもしれないし、爆睡してる原因を「低糖質ダイエット」だと決めつけるのはいかがなものでしょうか?
小生の経験でもこれは全く真逆です。炭水化物摂取すると眠くなるし、とらないと眠くはなりません。
炭水化物摂取制限したらボーっとするというのは、その糖質制限初期段階の炭水化物中毒者の炭水化物不足による禁断症状だと思います。
ちなみに、興味ある人は「ケトン体」って検索してみてください。糖質なくても立派に脳は働くということが理解できると思います。
③炭水化物の替わりにたんぱく質、脂質とり続ければ早死にする・・・ってこれもあり得ません。
何故か? 答えは簡単。 ご飯の替わりに、それと同じ分量のステーキやら唐揚とか、たんぱく質・脂質ばっか食べ続けられないから。
摂取してる炭水化物と同量のたんぱく質・脂質を20年間とり続けるという前提自体がおかしい。
誤った前提で理論を組み立てると、トンデモ結論が出る良い例です。
確かに、ご飯、パン、ラーメンなどの替わりに、それと同じ分量の肉ばっか食ってたら、不健康です。
違うんです。
この低糖質最大の恩恵は、逆に腹が減らなくなるってことです!! そうなんです、炭水化物断つと、そんなに食べなくても、お腹がいっぱいになっちゃうんです。
逆に朝昼晩3食炭水化物とる人は、大量のおかずだけでは飽き足らず、クッキーやポテチなどの炭水化物おやつをも、欲する生活をしている人がほとんどではないでしょうか。
・・・自分も、朝昼晩3食に炭水化物とってた頃は、もう腹が減ってしょうが無いんですよね。かみさんの弁当だけでは飽き足らず、カップめん食べたくなるでしょう。焼肉食っててもおにぎり食いたくなるし、酒飲めば必ず〆にラーメンや茶漬け食べたくなるし、もう大変。何なんでしょうこの飢餓感は・・・・まさに「麻薬中毒者」ならぬ「炭水化物中毒」です。
ここは非常に大切です。
「炭水化物中毒者」は、とにかく必要以上に食べ物を欲する体質になるという点。
天丼、チャーハン、ラーメン、カレーライス、焼きそば、スパゲッティ、ハンバーガー、フライドポテト、ドーナッツ、ケーキ、ポテトチップス、エトセトラ・エトセトラ・・・・これらを摂取すると痩せられる?・・・どうかしてますよ、はっきりいって。
さて、そういう「炭水化物摂取ダイエット」提唱してる、森谷先生は体脂肪率10%以下の素晴らしいプロポーション維持してるとのことですが、ちゃんと毎日10km位走る有酸素運動&筋トレしてるとのこと。そして、食事は腹八分の控えめ。はっきり言って炭水化物摂取するかしないかとはあんまり関係ないと思うんですがねぇ。
痩せるためには、前にも書きましたが、以下の三つしかありません。
①有酸素運動 20分以上の汗をかく運動。
②筋力トレーニング 筋力をつけて脂肪をつきにくくする。
③食事(糖質)制限 早い話、食べ過ぎない。これは強い精神力いります。
炭水化物を摂取するかしないかではなく、むしろどちらの方が、食べ物への飢餓感が少なくなるかだと思います。
低糖質を心がけると、ウソのようにお腹がすきません。しかも少量で満腹感が得られます。逆に炭水化物摂取し続ければ、もう大量の食物を欲するようになります。これを我慢する精神力は相当なものです。
どちらが、長く続けられるか考えてみてください。
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さて、本日のうちの事務所での出来事。
例によって、うちの名物事務員Hさんが、クッキーだかケーキをおやつに配っています(彼女も一応ワンダーコア買ったりしてダイエット中。ちなみに3食しっかりと炭水化物摂取)。
で 小生、例によって「悪いけど、(炭水化物のおやつは)いりません」って言うと・・・
「角岸さん、この間テレビで、炭水化物とらないと、痩せないってやってたよ。」
小生の脳内・・・
「それがホントなら、あなたは今頃、激痩せしてしてなきゃおかしいでしょ。」
・・・・てか、この炭水化物であふれかえる日本。 炭水化物食べて痩せるなら、そもそもダイエットなんか必要無いでしょうが。
米国出張でも、現地の人から面白い話を聞きました。
「ステーキに赤ワインなどで、食事とる富裕層は痩せていて、バーガー、フライドポテトにコカコーラなどを食事とる貧困層はみんな肥満に苦しんでいる」
さて、この二つ階層の食事の決定的な差は・・・・お解りですよね。
※Hさん、この記事読まないでね。今後ともしっかりと3食+おやつで糖質摂取して、痩せられるか証明して見せてください。
※補足:炭水化物と糖質がごっちゃになった記事になっちゃいましたが正確には以下の通りです。
炭水化物 - 食物繊維 = 糖質
従って、食物繊維の多い炭水化物は、全く問題ありませんし、少量摂取なら問題ないと思います。
なので、小生誤解されると困るのですが、「炭水化物」の全てがダメだと言ってるのではなく、問題は「糖質」です。ただ、炭水化物の誘惑に負けると、必要以上にあれもこれも食べたくる飢餓感に襲われるという点は間違いありません。
ちなみに・・・
冷えたおにぎり自体が「食物繊維」と同じ効果があるとのことから、冷めたおにぎりだけでダイエットする方法があるそうです。これは全く理論的に納得できます。ただ、逆に肉・魚・酒などはNGでおにぎりオンリーダイエットとのことですから、小生にはとっても無理。
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