話がちょっと戻ってしまいますが、火曜日にいっしょに飲んでいた友人が
「最近ちょっとやばいんだよなぁ、嫁が疑ってるみたいでさぁ」
「なになに、おまえもついに浮気かなんかをして、奥様におばれになったとか?」
「何言ってんのよ、あなたとちがって、俺は浮気なんかしないよ」
「そうか、あんたは玄人専門だもんね.....」
先日、彼が飲みに行ったとき、飲み過ぎたのか最後のほうの記憶を無くしてしまったそうです。奥様は飲みに行くことは承知していたそうで、普段ならなんの問題もない出来事、ところが翌朝のこと
「いやぁ、夕べはまいっちゃったよ、○○が酔っちゃってさ......かくかくしかじか」
と彼なりに憶えていることを正直に話したらしいのですが
「あ~ら、××さんといっしょだったんじゃなかったの?!」
「ちがうよ、○○と飲んだんだよ」
「あらまそう、夕べはちがうこと言ってたわよぉぉぉぉぉぉ...」
いつも遅くなったときは、そ~~っと家へ入り、そ~~っと寝るのが彼の流儀、
ところがその日は、どうも寝ている奥様をわざわざ起こし、なにやらいい訳をのたまったらしいのです。
「夕べなんか言った?って聞けばいいのに」と私、
「バカヤロウ!そんなこと聞ける顔じゃなかったの」と彼
さらに追い打ちをかけるがごとく、出がけにジャケットをはおろうとすると香水の香りが漂っていたとか。
はてさて、その夜、彼は記憶を無くすほど、どこで何をしてきたのか?
わざわざ奥様を起こし、まなじりを探った彼が何をのたまったのか?
全ては闇の中、ただ翌朝、奥様のまなじりは上がっていたことだけは確かなようで、
「お~~~~~う、くわばら、くわばら、秋だというに、怖~~~~い怪談話のようだ」
恐ろしい話をしたところで、恐ろしいというと、どうしてもこのジャケットが頭に浮かんできてしまいます。
「このアルバム大好き!!」とけして言えない私が紹介するのもなんですが、シェップの代表作であります。
THE MAGIC OF JUJU / ARCHIE SHEPP
1967年4月26日録音
ARCHIE SHEPP(ts) MARTIN BANKS(tb,flh) MICHAEL ZWERIN(tp,tb) REGGIE WORKMAN(b) BEAVER HARRIS(ds) NORMAN CONNOR(ds) EDDIE BLACKWELL(rhythm logs) FRANK CHARLES(talking drums) DENNIS CHARLES(per)
1.THE MAGIC OF JUJU
2.YOU'RE WHAT THIS DAY IS ALL ABOUT
3.SHAZAM
4.SORRY 'BOUT THAT
追伸、
友人の奥様をまるで妖怪のごとく表現してしまったこと、心よりお詫び申し上げます。友人の奥様は、それはもう器量も良く、友人にはもったいないほどの良妻でいらっしゃいます。
ただ、旦那というものは、時として女房が「女房」という妖怪に思えちゃったりしちゃったりすることが........ごめんなさい。