今夜はクリスマスイブ、
「おっ?何持ってんだ?」
昨日、Mさんのお店の常連さん(といっても、小さいときから来ている高校生の男の子なんですがね。)が、何やら大切そうにポリ袋に無造作に入ったプレゼントらしきものを持っています。
「えっ?プレゼントっすよ。」
と、真っ赤な顔。
「なんだ、相棒へのクリスマスプレゼントか?」
彼には、これまた小さいときからいつも一緒に悪さをするダチがおります。
「違いますよぉ!彼女っす、彼女」
さらに真っ赤な顔。
そこには、翌日(今日ね)彼女に渡す、小さな包みに入った香水が入っていると言います。
「香水??、まぁまぁ、喜んでくれるとエエなあ、雨に濡らさないように気をつけて帰れよ。」
カワイイもんでありますなぁ。ついこの間までギャーギャー騒いでいた悪ガキが、
「そうかい、彼女に香水のクリスマスプレゼントねぇ・・・」
そういやぁ、子供達が大きくなって、クリスマスプレゼントなんてぇもん、あげたことも、もらったことも、「望郷の彼方」?これは間違った日本語ですね。「過去の遺物」?これも違うか。ともかく遠い記憶になりつつあります。
その点、母親ってぇもんはエエもんですな。
えっ?だって、子供達も母親へのクリスマスプレゼントは忘れなかったりしますから、オヤジは二の次でしょ、だから
「いまさらクリスマスプレゼントなんてなぁ」
てなこと言うんでありますよ。(寂)
クリスマスイブの過ごし方も、年々貧弱になってまいります。
若い頃は街に繰り出して大騒ぎ、子供が生まれてからはケーキを囲んで家族パーティー????
ともかく、それなりにイベント的ことがありましたけど、今じゃ
「なんでキリスト教徒でも無いのにクリスマスを祝わにゃイカンのじゃい」
なんてね。まっ、ほぼほぼ年寄りのヒガミですよ。(笑)
ところで、クリスマス当日より何故にイブが盛り上がるのか?
そもそもこれは「一日がいつからいつまでか」っちゅう事らしいですな。
ユダヤ暦の日付の捉え方でゆうと、一日というのは日没から翌日没までなんだそうで、つまり今晩日が沈めば、そこからがクリスマス当日ということ
クリスマスイブとはクリスマスの前日という意味では無く、その朝?直晚?????何でもいいや、ともかくその日を迎えた夜これを祝おうとそういう事ですわ。
そこの人、だから「イブ」は今日日が沈んでからですよ、前の日を「イブ」、その前の日を「イブイブ」なんてぇのは、おバカをさらけ出しているようなもんですんで、お気をつけ召され。
おい若者!「イブに乗じて何とか彼女を」なんて考えてんだろ。
エエよエエよ、それでこそ健全な男子。
しかしまぁ成功するか否かは時の運だぁねぇ
一つアドバイスするとすればだ、
「私の数少ない経験からすると、あまり綿密に計画を立てない方が成功率は上がる気がするよ。計画じゃ無い、懸ける金額じゃ無い、その場の雰囲気かな?そうそう『誠意と真心と強引さ』これを忘れちゃイカンよ。」
「って、その結果がアンタだろ」
「そのとおり!」
「ダメだこりゃ」
さて、今日の一枚は、オーネット・コールマンです。
こりゃまた、イブには全く不似合いな一枚だとおっしゃる方も多いでしょう。
しかしですなぁ、街を歩けばそこかしこから同じようなクリスマスソングが聞こえ、Mさんのお店に半日ぐらい立っててみなさいよ。
♪ 真っ赤なお鼻の トナカイさんは ペッペ
いつもみんなの 笑いもの ピッピ ・・・♪
頭の中がそんなんで渦巻いて・・・・・
だからね、あえてオーネットなんであります。
「こんなんを聴いて、その渦巻きが消える?逆に違うんで渦巻くんじゃね?」
まぁまぁまぁ
アトランティク時代の未発表曲集、「FREE JAZZ」の別テイクを筆頭に「THE SHAPE OF JAZZ TO COME」「ORNETTE !」「THIS IS OUR MUSIC」のアウトテイクを集めたアルバムで、聴き応えは十分です。
こうして聴いていると、特に各自のソロは、昔聴いたほど「わけわからん」と思わないんですねぇ。(当事もフリーに何の違和感も無かった私ですが)
だからね、ズ~~~っとクリスマスソングを聴かされているより、頭はスッキリするんですって、ほんと。
ただね、これを高音量のヘッドホンで聴いている姿をクリスマスイブに彼女に見られたら・・・・・男の野望は間違いなく崩れ落ちます。
TWINS / ORNETTE COLEMAN
1959~1961年録音
ORNETTE COLEMAN(as) DON CHERRY, FREDDIE HUBBARD(tp) ERIC DOLPHY (bcl) CHARLIE HADEN, SCOTT LAFARO(b) BILLY HIGGINS, ED BLACKWELL(ds)
1.FIRST TAKE
2.LITTLE SYMPHONY
3.MONK AND THE NUN
4.CHECK UP
5.JOY OF A TOY