みのもんたさんから教えられたこと

2025-03-08 | 個人的なこと

 

 

3月1日 みのもんたさん死去(享年80歳)

かつてはチャンネルを回すと画面に映らない日はないくらい引っ張りだこのアナウンサー。

5年前にパーキンソン病を患ってからは殆ど人前に出ることはなかった。

 

亡くなる3カ月ほど前のYouTube「みのもんたパーキンソン病を語る」を見た。

聞き手はみのさんを師と仰ぐ井上貴博アナウンサー、現在40歳(40歳年下)。

 

病の為に、足がダメになる、歩けなくなる、バランスが取れなくなる・・・等々淡々と語る。

時折見せる持ち前のジョーク語り口は現役の時のみのさん健在である。

「我々は【シャベリ】が仕事、敬語をつけると【オシャベリ】になっちゃう!」には笑った。

 

井上アナはみのさんのメンタルの変容もズバッと聞いた。

みのさんは語る。

 

  ・外に出たくない

  ・テレビもラジオも新聞も本も読む気持ちが薄れてくる

  ・元気な人が羨ましくなる

  ・あの中には俺はもう入れないなぁと思う

  ・音がうるさい

  ・一人じゃないと落ち着かない

  ・こんな俺を改善したいけれどそういう気持ちが出てこない

  ・行くのが面倒くさくなる

  ・一人で黙って酒飲むのが楽

  ・そんな自分を受け入れたくない気持ちは強い

 

わたしは全く想像もできない病んだ人の心の内側を見せられて唖然とした。

他人事ではない、身近で同じような思いをしている人がいるのだ。

 

「寄り添う」と言葉では言い、寄り添いたいと真摯に思い、少しでも快適に過ごせるようにと。

けれど、想像をこえた心の変容を抱えている他者に向き合うことはたやすいことではない。

スピードも価値観も違う他者と歩調をあわせることは何と難しい事かと頭を殴られた気がした。

 

「わたしはいつもあなたと共にいる」と主はおっしゃってくださる。

人にはできないが神には出来る。

主がわたしと共にいてくださる、何という恵み、何という感謝。

「インマヌエル アーメン」

 

  「わたしたち強い者は、強くない者の弱さを担うべきであり、

   自分の満足を求めるべきではありません。」(ロマ15:1)

 

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