嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

アポトーシスというなの牢獄で。

2006年10月02日 03時09分43秒 | 駄文(詩とは呼べない)
男が女に惹かれるというのは
単に男性が女性の引力に負けるというような現象に置き換える事ではなく
引かれあう小さな小さな世界の出会いによって
闇は光に当てられ、連鎖の糸がほどかれるということでもある

ある意味では、運命と呼ぶべき幻想の世界の形は
ある種の鼓動を伴った光に当てられ崩壊するということでもある
それは「出会い」という名の痛みで
この世界の終わりを示す物語と
とてもよく似ていると思う。

あえていうなら、
自分が消滅し、他者そのものにならねば
ミクロとマクロは同じ場で出会うことがない
それはミクロのベクトルとマクロのベクトルが同じ水準で出会いを果たさねば
エネルギーの糸はほどかれ、再構築されることはないということでもある。

すなわち体験的な、予義的な仮説でいうならば
生命の「形」が一度死んで新たな『形』を通過せねば、
その門をくぐらねば、新しい命は生まれないということでもある。

同じ命が連鎖の中で繰り返されるということは
その種が死ぬために長い時を生きるということでしかない。

生命をロックする光源のような引力は
崩壊によってしか生まれないからでもある。

僕は境界である今の中で何を見るだろう
あとどれだけの迷いという決意が許されるだろう。

寂しさを満たすための、妥協のような生は許されない
生命とは本質的には一回性の中にのみ
その存立が許される箱船であるのだから。

全ての物質がほどかれる世界で
エネルギーという名前の夢を見る。

形であるところの幻想としての自分を引き留める人たちの鼓動の中で
現実という名の夢を見る。

僕らが現実と呼ぶ、その世界の構造は、あまりにも脆い。
                          そしてあやうい。

全ての人が自分を見失うだけで、この世界は簡単に崩壊してしまうのだから。
人を惹きつけるための魅力は要らない。
自分を必死で維持するだけの、永遠のような魔力もいらない。
ただゆっくりと呼吸して、壊れていく心臓があればいい。
心の臓器を失ってまで、僕が僕である必要はない。

明日、君たちの明日が僕の世界に来るのなら、
その時僕は、この宇宙を壊すだろう。