嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

言葉はもはや武器にはならない。

2006年10月24日 04時49分12秒 | 駄文(詩とは呼べない)
脳内に生き物のように巣くう言葉が
心にもないことを
心にもないことを

べらべらとべらべらとしゃべり出す。

願ってもいないのに
望んでもいないのに
誰からも閉ざされた場所に佇むだけの人形のくせに

べらべらと
よくもまぁべらべらと
次から次に語り出す。

ほんのひとすくいの泡から生まれた気泡のようなシャボン玉が
はじける瞬間に無音の音を引きずり立てるように
僕の脳内では誰かの声が
望んでもいないのに勝手にべらべらとしゃべり出す。

もうなんというか、勘弁して欲しい。
もう少し、静かに黙ってて欲しい。


けれどまぁ、
言葉は濁流のように
静寂を汚すノイズのように
ひたすら国語をがなり立てる。

そうやっているうちに、だんだんと人格が奪われていく。
僕の心は、段々と考え事の方に吸い込まれていく

僕の体が、僕の手が、黙って体中を掻きむしる時も
勝手にどこか頭の隅で

「かゆい痒いかゆい痒いかゆい痒いかゆい痒い!」…と。…と。
あまりにもやかましくなりすぎて、
発狂しそうになる。

痒いのが怖いのか
うるさいのが怖いのか
ただもう本当に生きてることが不快なのか
なんだかよくわからなくなる。

もっと静かな場所に行きたい。
誰もいない場所に行きたい。
でも痛みには耐えられそうにない。

空腹を、痛がらない薬を求めればいいのだろうか…?
そんなあやしげなものが…??

どうしよう、どうしよう、
僕にはもう、やることがない。

それでもまだ、残りの砂は、一粒一粒、ゆっくりと落ちてゆく

退屈も怖い
変化も怖い
人間はもっと怖い

どうしよう どうしよう
僕はここで どうしよう

どんどん駄目になっていく。

生きるのが怖い
死ぬのも怖い
決断するのが怖い
迷うのも怖い
考えるのもつらい。

いや違う
考えるのは、だるい。

駄目だ。
だめだだめだだめだだめだだめだ。

僕はおかしい。
僕はどこかおかしい。
なにかが変だ。

たぶん、大事なものを失くしてしまった。