島根県雲南市にあるJR西日本の幡屋駅は、松江市の宍道駅と庄原市の備後落合駅とを結んでいる全線単線非電化の木次線(81.9km)の駅です。
もともとは簸上鉄道の停留場として、1918(大正7)年2月11日に開業しました。
単式ホーム1面1線のみを有する無人駅です。
1934(昭和8)年に建てられた木造駅舎(旧駅舎)は、1995(平成7)年に出札窓口を備えたコンパクトな待合所に建て替えられました。
幡屋駅の利用客は少なく、2012(平成24)年度の1日の平均乗車人員は30人です。
幡屋駅が属する木次線は、かつては芸備線とともに山陰地方と山陽地方とを結ぶ陰陽連絡路線として機能し、急行「ちどり」などの優等列車も運転されていましたが、その後のモータリゼーション化と沿線の過疎化により次第に利用者は減少し、1990(平成2)年3月10日のダイヤ改正で急行「ちどり」の木次線の乗り入れが廃止されてからは普通列車のみの運転となり、陰陽連絡路線としての機能は失われました。
<幡屋駅の年表>
・1918(大正7)年2月11日:簸上鉄道の停留場として開業
・1921(大正10)年3月29日:駅に昇格して幡屋駅となる
・1934(昭和9)年8月1日:簸上鉄道が国営化されて国鉄木次線となり、同線の駅となる
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
(駅 名 標)
(幡屋駅旧駅舎)
撮影年月日:1993(平成5)年4月20日