和歌山県東牟婁郡那智勝浦町にあるJR西日本の那智駅は、亀山駅から新宮駅を経て和歌山市駅までの384.2kmを結んでいる紀勢本線の駅です。
もともとは新宮鉄道の一般駅として1912(大正元)年12月4日に開業しました。
相対式ホーム2面2線を有していて列車交換可能な無人駅です。
1936(昭和11)年に建てられた熊野那智大社を模した社殿風の駅舎が今も健在で、1998(平成10)年8月に町営の那智駅交流センターが増築されました。
2013(平成25)年度の1日の平均乗車人員は66人です。
この駅は熊野那智大社や那智滝など那智観光の玄関口だったので、1984(昭和59)年2月1日のダイヤ改正までは寝台特急「紀伊」や特急「南紀」の一部が停車していましたが、現在は全ての特急がこの那智駅を通過します。
<那智駅の年表>
・1912(大正元)年12月4日:新宮鉄道の一般駅として開業
・1934(昭和9)年7月1日:新宮鉄道が国有化されて国鉄紀勢中線となり、同線の駅となる
・1940(昭和15)年8月8日:紀勢中線が紀勢西線に改称されたのに伴い、同線の駅となる
・1959(昭和34)年9月15日:紀勢西線が紀勢本線の一部となり、同線の駅となる
・1985(昭和60)年3月14日:駅の無人化
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
(駅 名 標)
(那智駅駅舎)
撮影年月日:1997(平成9)年9月11日