福岡県京都郡みやこ町(旧・犀川町)にある崎山駅は、日豊本線の行橋駅と日田彦山線の田川伊田駅とを結んでいた全線単線非電化のローカル線だった国鉄田川線(26.3km)の崎山信号場として1954(昭和29)年4月20日に開業しましたが、その後、旅客駅に昇格しました。
しかし、田川線は筑豊炭田の衰退とともに旅客・貨物とも輸送量が減少し、1980(昭和55)年12月に施行された国鉄再建法(日本国有鉄道経営再建促進特別措置法)により1987(昭和62)年2月3日に第3次特定地方交通線として廃止承認されます。 地元では5回にわたって対策協議会を開いて協議した結果、1989(平成元)年2月6日に第三セクター鉄道に転換することを決定しました。
そして国鉄田川線は1987(昭和62)年4月1日の国鉄分割民営化により九州旅客鉄道(JR九州)に承継された後、1989(平成元)年10月1日に第三セクターの平成筑豊鉄道に転換されました。
崎山駅は、長い相対式ホーム2面2線を有していて列車交換可能な無人駅でした。
古い木造駅舎が平成筑豊鉄道に転換後も解体されずに今も健在です。
<崎山駅の年表>
・1954(昭和29)年4月20日:国鉄田川線の信号場として開業
・1956(昭和31)年8月11日:旅客駅に昇格して崎山駅となる
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により九州旅客鉄道(JR九州)の駅となる
・1989(平成元)年10月1日:第三セクターの平成筑豊鉄道の駅となる
・2009(平成11)年4月1日:企画・宣伝共同組合(広告代理店)がネーミングライツを取得し、愛称付きの駅名「れいめい拳.COM 崎山駅」となる
(国鉄時代の駅名標)
(行橋方面を望む)
撮影年月日:1989(平成元)年2月20日