滋賀県東近江市桜川西町にある桜川駅は、米原駅から貴生川駅までを結んでいる全線単線の近江鉄道本線(47.7km)の駅として、1900(明治33)年10月1日に開業しました。
相対式ホーム2面2線を有していて、列車交換可能な無人駅です。
開業時に建てられた古い木造駅舎が上りホーム(米原方面行きホーム)側にあり、下りホームへは構内踏切で連絡しています。
2018(平成30)年度の1日の平均乗降人員は242人で、これは近江鉄道本線の全25駅中13位です。
この桜川駅は、新設駅が多い八日市駅~日野駅間では少数派となる開業当時からの設置駅で、2013(平成25)年3月まで運行されていた快速列車の停車駅でもありました。
桜川駅が属する近江鉄道本線は、東海道本線や草津線のルートから外れた近江盆地の穀倉地帯を縦断する鉄道として、北陸から関西鉄道(現在の草津線)へ伊勢参詣への短絡路も兼ねて建設されました。 しかし、昭和40年代に入るとモータリゼーションが進み、鉄道の利用客は減少し始め、さらに昭和50年代後半になると国鉄側の貨物輸送の拠点間輸送化の影響を受けて近江鉄道の貨物輸送の縮減が進み、1984(昭和59)年9月にキリンビールの輸送、1986(昭和61)年3月にセメント原石の輸送、1988(昭和63)年3月に日本石油の輸送が廃止されて貨物輸送が全廃となりました。 ちなみに、2013(平成25)年3月16日からは、米原駅~高宮駅に多賀線多賀大社前駅間に「彦根・多賀大社線」(ラインカラー: 赤)、高宮駅~八日市駅間に「湖東近江路線」(ラインカラー: 青)、八日市駅~貴生川駅間に「水口・蒲生野線」(ラインカラー: 黄)の愛称が付けられました。
<桜川駅の年表>
・1900(明治33)年10月1日:近江鉄道本線の駅として開業
・2003(平成15)年3月15日:貴生川駅~米原駅間に快速列車が設定されたことにより、快速の停車駅となる
・2013(平成25)年3月16日:快速が廃止されたことにより、普通列車のみの停車駅となる
・2013(平成25)年3月16日:「水口・蒲生野線」の愛称を使用開始
・2019(令和元)年9月15日:駅構内終日全面禁煙化
(駅 名 標)
(踏切上から米原方面を望む)
(貴生川方面を望む)
(駅舎・ホーム側)
(桜川駅駅舎)
(駅 舎 内)
撮影年月日:2018(平成30)年8月11日