谷根千 桜と気まぐれ!

1日1回は感動しよー!をモットーに本音と建前を織り交ぜながら書くぞー!

Japan Ensemble Company 山本裕康さんコンサート

2007年12月05日 00時03分43秒 | チェロから広がる
場所:こまばエミナース

バッハ:無伴奏1番
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラの為の二重奏1番 k.423
ヘンデル:パッサカリア
ヴィヴァルディ:春、夏、秋、冬

ヴァイオリン 石田泰尚
チェロ 山本裕康

去年のチェロフェスタでご一緒させて頂いた山本さん。
チェロはとても豊かなやわらかい音色です。
チェロフェスタではお話好きの祐ノ介さんや古川さんに隠れてしまっていたけど、僕はこの方の音が一番好きでした。
どういう風に弾くとあんな柔らかな音色が出るのでしょうか???

時々「題名のない音楽会」で拝見してますけどじっくり音色が聞けるこのコンサートを楽しみに待っていました。
競演のヴァイオリニスト石田さんはピアスのおにいちゃんで有名ですね!
MCで山本さんが「会場の9割5分の方は石田さんのファンだと思いますが」と冗談を言っていましたが、大丈夫です。
私は山本さんのファンです!

2夜連続コンサートで、ヴィヴァルディ以外は日替わりプログラムです。
明日は山本さんが無伴奏2番、石田さんがシャコンヌ、そしてチェロとコントラバスデュオでラヴィンバロックが演奏されます。
コントラバスは今年古川さんと組んでコンサートした都響首席の山本修さん。
デュオ山本part2です!(part1は去年チェロフェスタの祐ノ介さんと)
ラヴィンバロックは古川さんからの依頼で裕康さんが作曲したとパンフレットに書いてありました。どんな曲なんでしょうか?聴いてみたかったです。
仕事が入らなければ明日も行きたかった・・・。

山本修さんは3,4年前の芸祭で「コントラバスターズ」(笑)という学生コントラバス楽団を指揮していました。
その時の教え子達へ向ける愛情いっぱいのまなざしと謙虚なトークがすごく印象に残っています。

本日のコンサート、ジャパンミュージックカンパニーは立ち上げたばかりで第1回コンサートとの事。まだ存在を知られていないせいか大きくない会場に空席がちらほら見えます。しかし、すごいお得な演奏会でした。
ヴィヴァルディはチェンバロも入った完全編成でメンバーもすごい。
都響の首席ヴァイオリン奏者、読響の首席ヴィオラ奏者、石田さん、裕康さんはもちろん神奈川響の首席。
なんて贅沢な!


まず静かに裕康さん登場。
無伴奏1番が始まります。
音が柔らかい。
プレリュードは、軽く弾いているように見えるのですが数分の演奏時間の中に宇宙が詰まっています。甘ったるくもなく乾いてもなく音の粒を丁寧に。夢見るような印象です。
アルマンド。ひたすら美しい。今まで聴いたアルマンドの中で一番好きです。
クーラントは明るい曲、だけどピアノで弾かれる低音が丁寧で優しさを感じます。
サラバンドは、楽譜で重音のところを重音かどうかぎりぎり微妙に弾きます。しかし美しさが損なわれるわけではなくやはり美しいのでした。
メヌエットもテンポよく明るく。でも決してがりがり勢いつけて弾くのでなく大切に大切に1音1音を扱います。元気というのではなく軽快。
ジーグは激しく。これまでの優しさとは一線を画し早いテンポで勢いよく。
全曲をぎゅっと引き締めて颯爽とした印象で1番が終わりました。

無伴奏全曲を最近録音したそうで、2月に発売されるようです。
買います!

山本さんのHPに載っているのですが、無伴奏出前サービスというのがあります。
興味とお金ある人は是非!
あなたの為だけに山本裕康さんが目の前で無伴奏を弾いてくれます!
そして是非私も呼んでください。


次の曲モーツァルトから石田さん登場。
おぉ、テレビで見たとおりだ。
耳、胸、タイに光物が!ぴかぴかしている!
ここで裕康さんのMCが入ったのですが、
意外な事に石田さんは普段から非常に無口だそうです。
本日のステージリハーサルの時も「きついっす」「このプログラムあり得ないほどきついっす」としか声を聞かなかったそうな。
オケで一緒に仕事している時もほとんど声を聞いた事ないとおっしゃってました。
なので、今日は特別石田さんの声を皆さんにお届けしますとの事でマイクが渡されましたが
「みなさんこんばんは・・・・きついです・・・。」
と言ってマイクを裕康さんに返してしまいました。(笑)
会場大うけ。
見た目と違ってかなりシャイな方でした。


モーツァルトとヘンデル、ヴィヴァルディ。
石田さんは全部立ったまま弾きました。
一言で表現すると、「かっこいい」です。
バロックですよ?これまでいろんな人が弾いてきて、誰もが知ってる曲なのですが、かっこいいんです。

他の人がフォルテで入るパッサカリアや春はいきなりがーっと入るのではなく、ゆっくりめな感じで入るのですがいつの間にかぐいぐい引き込まれてゆきます。
バロックと言えば羊を数える事と並び高い安眠効果が得られる事で知られていますが(?)、眠っている暇ありません。
緩急自在、強弱自在、次はどう来るの?ってな感じでワクワクするんです。
人柄は見た目と違いましたが、演奏は見た目どおりかっこよかったです!

あー石田さんのシャコンヌを聞いてみたい!

ちなみに裕康さんはチェロでシャコンヌをソロ演奏したいという野望をもっているそうです。
(人には言えないとパンフレットに書いてありました。が、書いちゃ駄目じゃん。そしてここにも僕が書いちゃった・・・・)


いい夜だった。


♪おまけ♪



Tシャツ買いました!
裕康さんデザインです。チェロが日本列島になっています!

購入記念にクリスマスカードが届くそうです。


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2 コメント

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Unknown (senza basso)
2007-12-07 03:19:36
コンサートに来てくださった上にTシャツまで買って頂き感謝しております。まだまだ発展途上ですが、60歳の時にピークが来るような音楽家になりたいと思っていますので、気長におつきあいください。
CDも、41歳の時のバッハだと言う事で聴いて頂けたらとおもいます。

本当に、有り難うございました。
応援してくださる方がいる事が、一番の発奮材料ですので。
感謝です。
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はらしま (senza basso様へ)
2007-12-07 21:08:56
わざわざご訪問&コメントまで頂いてありがとうございます!!

60歳ピークですか。
年齢に応じてスタイルが変わっていくんでしょうね?
ゴルフもそうですよね。
40歳と70歳では異なる戦略が必要だけど勝ち続ける人いますよね。

60歳から先も楽しみにしております。
これからも注目して応援します。
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