谷根千 桜と気まぐれ!

1日1回は感動しよー!をモットーに本音と建前を織り交ぜながら書くぞー!

ゴーヤ

2012年01月11日 22時18分46秒 | 美から広がる
初めて食べたときの感想。
マズッ!

ビールをはじめて飲んだ時と同じ感想でした。

今でも単品では食べる気がしませんが、チャンプルーにすると美味しくなるから不思議です。


先日プラドからやってきたゴヤを見に行ったのですが、
一通り見終わった感想がゴーヤみたいだなと、
、、、、、、駄洒落から連想、、、、認めます。

でもね、それだけで連想したのではないのです。

ゴヤって有名なわりに絵が特別上手なわけではないんですよ。
歴史に埋もれてしまった画家達にはゴヤを超えるテクニックを持った人はたくさん居たと思います。
着衣のマハが目玉なんだけど、有名な絵の割りに感動しない絵です。
今回は着衣のマハだけの来日でしたが、裸体のマハの方を見たかったな。
着衣は裸体があってこそ存在の意味がある絵だと思います。

絵はテクニックに優れただけでは時代を超えないと思っています。
たぶん画家の心が読み取れるから受け継がれてくるのだと思います。

ゴヤは絵の技術で表現するというより、題材によって絵にメッセージを託する人なんですね。
欺瞞に満ちた社会に怒りを感じて描いた小品や版画の方がよかったです。
絵に風刺を込めた一昔前の漫画家と同じなんだと思いました。
しかし生きる糧としても貴族に絵を描くこともした。

肖像とか風景とか単一の仕事だけではきっとこんなに有名な画家にならなかったと思います。
彼の生きて考えてきた様が見えるような作品群があるから名を残したのだと思いました。


これからゴヤチャンプルと呼ぶことにしよう。

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