古寺めぐりへ-広島県尾道市：浄土寺

Joudoji Temple, Onomichi City, Hiroshima Pref.

さてさて、昨年末の「広島旅行記」を再開したいと思います。ちょっと間が伸びてしまいましたが、よろしくお願いいたします。
旅の三日目は12月31日の大晦日でしたが、尾道は朝目覚めると雨がシトシト降っていました。
天気予報も「午前中は雨」とのことなので、雨の中を歩くことを覚悟しながらこの日の行動を進めることにしました。


尾道の山側には宗派の違う寺院が数多くあります。それらの寺々を巡る散策ルートが「古寺巡り」「七佛巡り」として整備されており、
ワタクシはこのコースを歩こうと思い、まずは一番東にある海龍寺に行き、そこから西に向かって歩こうと思いました。
この写真の奥に見えているのは浄土寺ですが、そのすぐ東側に海龍寺があるんです。


海龍寺は正式には「真言宗泉涌寺派　転法輪山海龍寺」といいます。尾道水道を見渡せる高台の一番東側に位置するお寺です。


朝9寺の境内はワタクシ以外には誰もおらず、静かに参拝することが出来ました。


続いて浄土寺を訪れました。こちらも真言宗泉涌寺派大本山の寺院です。
浄土寺は616年に聖徳太子の創建と伝えられています。 足利尊氏が九州平定や湊川の戦いの際、戦勝祈願をした寺としても有名です。
「本堂」「多宝塔」は国宝、「山門」「阿弥陀堂」は国重文、境内一帯は国指定文化財に指定されているんです。


前にも書きましたがワタクシは尾道が好きで、このお寺も訪れるのは四度目になるかなと思います。
この町には派手なアトラクションがあるわけでもなく、名だたる観光施設があるわけでもありません。


にも関わらず、尾道の町が多くの人に愛され、多くの人を惹きつけるのは何故なのでしょう。ふとそんなことを思いました。


ワタクシには上手く表現できないのですが、尾道ほど一人旅にマッチする場所って他にあまり無いような気がするんですよ。
町の大きさが程よくコンパクトで、山もあり海もある。ノスタルジックな町並みに心を癒される。
瀬戸内のグルメも楽しむことが出来るし、おしゃれなカフェも数多くあるんです。
ワタクシは「初めて一人旅に行こうと思うのですが、どこかおすすめはありますか」と訊かれることがあれば、
まずは尾道をお勧めしたいと思うんですよねぇ。


12月31日、大晦日の浄土寺は正月準備が行われていました。まさか翌日の元日に、能登半島で大地震が起こるなんて夢にも思いません。
この時のワタクシは「令和5年はいいことがほぼ無かったので、来年は良い年になってほしいなぁ」と思っていたんですよ。
そんな思いは元日早々に吹き飛ばされてしまい、令和6年も暗澹たる思いでの始まりになりましたね。

使用したカメラ：1〜3枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


日本各地、いろんな場所を学生時代から旅をしてきましたし、これからも旅を続けたいと思っています。
旅をしてきた中で、当然ながら「好きな町」「心惹かれる町」というのがいくつかあるんですよ。
尾道は間違いなく私の中では、好きな町のベスト5に入る町なんですよね。


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