松本春男の綾瀬市レポート(日本共産党元市議会議員)

2023年4月の綾瀬市議選で福田くみ子さんに
バトンタッチしました。

落橋防止装置の不正問題、大和市で2橋使用

2015年10月09日 | 市政
 国の報告では、不正部品は神奈川県内では使用されていない事になつていましたが、市の担当者に調査を依頼していましたら、お隣の大和市内で使用されている事が判明しました。
 大和市のHPで、都市整備部土木管理課が10月1日に調査報告を行っていました。
 使用されていた橋は、大和市と東京急行電鉄(株)が工事協定を結び、東急建設(株)が施工した、つきみ野橋・H23年度工事と上野橋・H24年度工事で東急田園都市線を跨ぐ橋梁で、使用されている事を公表していました。今後、該当橋梁の溶接部を検査し、健全性の確認を進めていきますと記載されていました。

 綾瀬市内の新幹線を跨ぐ橋の耐震補強工事に於いても、調査したら同様の部品が使われていましたが、静岡と横浜の業者が製造した製品で有ることが明らかになりました。
 綾瀬市の道路課も、私から調査の依頼を受けての調べでなく、大和市のように国や県から情報が寄せられた時点で、自ら安全性を調べるような真面な対応を求めるものです。
  
 他の自治体でも、大和市と同じように調査すると、不正部品が明らかになると思います。
 各自治体に保管されている工事図面に、使用機材の企業名が明記されているので、調査は出来ます。
 他の自治体でも、不良品の部品が使用されている事実が判明したらメールをお願いします。 

橋の耐震装置の部品で、18府県96箇所で不正発覚

2015年10月09日 | 日記
 国土交通省は10月7日、北陸や近畿など18府県の高速道路や国道に斯かる98橋で、落橋防止装置の部品に溶接不良が見つかったと発表しました。
 福井市の久富産業が、2000年から2014年に耐震補強工事を行う際に、橋の道路部分と橋脚をケーブルでつなぐもので、土台などにつなぐ部品に納期に合わせるため工程を省いたと説明。製品の完成検査を行った検査会社は久富産業から要請を受けた社員が、不正に関与した事を認めているとの報道が有りました。
 この問題では、平成27年8月28日に国土交通省道路局が落橋防止装置等の溶接不良についての文書9ページを公表しています。(国土交通省HP)
 溶接部における不良が確認され、8月12日に近畿地方整備局京都国道事務所が記者会見を行っている。大きな地震動で上部構造が落下するような致命的な状況にならないための装置。
 溶接検査会社(株)北陸溶接検査事務所の職員が、過去5年間にわたって不正データの隠蔽を行っていた可能性があること。
 また、地方公共団体に対しては、全ての都道府県に設置している道路メンテナンス会議(地方整備局、高速道路会社、都道府県、市町村等により構成)を活用し、国及び高速道路会社の対応について情報提供するとともに、技術的助言を行ってまいります。神奈川県からも文書が届いています。

 10月8日に、綾瀬市でこれまで実施した耐震補強工事での使用されている部品の製造会社の調査を行っているのかと確認したら、行っていないとの回答でした。
 市の説明では、事件を起こした会社の発表では、神奈川県内の工事はリストに載っていないと国からの情報があつたので調べていないとの事でした。

 綾瀬市の橋梁の耐震工事は、新幹線関連の補強工事が過去に行われ、河川に架かる橋の工事は、平成25年度2橋、26年度2橋が行われています。
 昨日の市の調査では、これまで行った耐震補強工事で、事件と同様の部品を使用したのは3橋、1橋は部品を使わない工法で行っている。
 同じような部品を使用しているが、製造会社は千葉県と栃木県の製造会社で有る事が確認出来ました。
 私から市の担当者にお願いしました。違法行為を行う会社の情報は全ての問題を報告しないで、隠す事が過去にも有りましたので、常に自分で疑問が有る場合は確認して戴たいとお願いしました。
 綾瀬市は、今年も2橋の耐震工事を行います。
 安全対策の工事で手抜きして、検査を誤魔化す国民の信頼をなくす事は止めて下さい。