松本春男の綾瀬市レポート(日本共産党元市議会議員)

2023年4月の綾瀬市議選で福田くみ子さんに
バトンタッチしました。

複雑な心理です、教科書問題で指摘されている三省堂の英語が採用

2015年10月31日 | 教育委員会
 平成28年度からの綾瀬市の中学校英語教科書は、今年7月の教育委員会会議で、新たに三省堂が採択されました。
 綾瀬市の中学校では、平成27年度までは開隆堂を採用していましたが教育委員会の委員の選定で、三省堂3票、開隆堂1票で、平成28年度から替わります。
 今回、採択替えにより、発行者が変更になった「英語」については、3年間継続して同一発行者の教科書を使用するため、28年度の2・3年生と29年度の3年生については採択変更前の発行者(開隆堂出版)の新版教科書を使用することになります。

 教科書発行者がルール無視の行動を行ったために、綾瀬市のように来年度から三省堂の英語教科書を採用する教育委員会は、複雑な気持ちになります。
 疑問を持たれないよう、関係者への確認行為を綾瀬市の教育委員会は直ぐに行われました。
 三省堂からの接待や金銭を受け取った11人の校長・教頭が所属する教育委員会が、綾瀬市のように、他社から三省堂の英語教科書に変更されている場合は大変と思います。

 校長や教頭が参加する出版社主催の研修会都等への参加は、各教育委員会に連絡していると思います。教育委員会はどう判断したのか知りたいものです。
 

検定中の教科書見せ、小中校長・教頭に謝礼金、市教育委員会の対応

2015年10月31日 | 教育委員会
 出版社「三省堂」が、来年度から中学校で使う英語教科書の検定中に、昨年8月全国の小中学校長・教頭(英語担当)ら11名を集めて申請段階の教科書を見せて意見を聞き、各人に交通費・宿泊費・現金5万円を渡し、ホテルで開催した懇親会費も同社が負担しました。
 文科省が定める教科用図書検定規則の実施細則では、申請教科書は検定終了まで外部に見せてはならないと規定。
 教科書会社でつくる「教科書協会」は自主ルールで、教科書の採択関係者への金銭の提供を禁じています。
 金銭の授受を受けた校長・教頭の中に、教科書採択に関係する検定員も含まれています。
 10月30日にマスコミの報道が有り、私から教育委員会に調査を依頼しました。
 教育委員会の説明では、平成27年4月7日付けで、文部科学省初等中等教育局長名で、各都道府県教育委員会教育長宛に「平成28年度使用教科書の採択について}全5ページで、(関係する項目は)各教科書発行者に対して採択に関する宣伝行為について指導を行っているところである(別紙、2)が,域内の学校とも、情報提供をはじめ密に連携し、採択の公正確保を一層徹底することが重要でること。
 教科書の採択に関する宣伝行為等について(通知)を各教科書発行者に行っています。(抜粋)4、教員への教科書見本の献本は厳に禁止しているところであり、仮に献本の要求があっても応ずることのないよう十分に注意すること。
1、採択に関する宣伝活動等について (1)教職員、公職関係者又はこれらの職にあった者など採択関係者に影響力のある者を採択に関する宣伝活動に従事させないこと。(2)採択関係者の自宅訪問は行わないこと。(3)内容見本又は解説書等は、教科書又は教師用指導署記述内容やページ数等を勘案して類似していると考えられるものを作成・配布しないこと。(4)採択期間中において、教科書に関する講習会又は研修会等を主催せず、原則として、関与しないこと。また、同期間中において、編著作者をこれらに関与させないこと。
 
 同社は今回英語教科書の本を対象としているので、市内15校の校長・教頭30人の中で担当が英語の2人には市の教育委員会から接触の有無を確認したが、教科書会社からの接触はないことが確認されました。
 問題の11人については、都道府県単位や市町村単位に公表されると、調査範囲も少なくて済みます。