先進国で最悪レベル…。7人に1人の子どもが貧困状態な日本。 勉強する機会を奪われた子どもたちの現実とは?
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3人きょうだいの末っ子。 お母さんと暮らす、良太くん(仮名)の生活
3人きょうだいの末っ子に生まれた良太くん。 物心ついた頃には、家に父親の存在はありませんでした。
良太くんが出会った放課後学校
そんな中、良太くんが中学3年生のころ、ある案内を見つけました。
それはNPO法人が運営する、無料で通える『放課後学校』の案内でした。
そこでは、夕食が無料で食べられるということに加え、それぞれに合わせたレベルで勉強を教えてくれるという場所でした。
安らぎと明日への力を得る『第3の場所』
良太くんが通っている、放課後学校。 週6日、平日の夕方と、休日の日中の時間帯に子どもたちを迎えています。
運営しているのは、認定NPO法人カタリバというNPO団体です。
この放課後学校の1つで施設長を務めているのが、カタリバ職員の堀井勇太さん。
実は堀井さん自身も、母子家庭で育ったそうです。
だからこそ放課後学校へやってくる生徒たちが抱えている状況や悩みを、 自分のことのように理解することができる、と堀井さんは語ります。
そんな堀井さんの経歴ですが、飲食業界を経て、デザイン、インテリア関連のクリエイティブ業界など異色業種から 2009年にNPOカタリバへ転職されています。
様々なことを意欲的に学び、自らスキルを身に付け、今の仕事に至りました。
「自分が今、どうして充実した生活を送れているのか。」
それは、お母様の賢明な支えによるところはもちろんのこと、親戚、近所の人など"様々な生き方をする大人との関わり"があり、 そこから得たものがとても多かったからだそうです。
ただ、それらは自分で意識的に求めていったものではなく、幸運なことに「そこにあった」環境でした。
「自分は本当にラッキーだった」堀井さんは、そう思っています。
子どもたちの中には、家庭内の信頼関係さえ危うい子もいます。
だからこそ家庭以外の周囲が目を配り、子どもたちをみんなでサポートしていくことが大切だと、 堀井さんは確信して日々活動を続けているのです。