2016年09月29日23:00
世界競争から遅れる現代自動車 孤立化が鮮明
独自技術のない現代自動車との提携を希望するメーカーはなく、孤立しつつある
グローバル化できない現代自動車
最近韓国の自動車生産台数が世界5位から6位になる見通しだと報道されました。
現在6位のインドが急成長しているので、2016年の集計で順位が入れ替わると予想されている。
韓国の自動車生産台数は2015年に455万台で、2016年前半は255万台なので、このペースだと510万台に達する。
韓国の自動車メーカーは現代、起亜、ルノーサムスンだが、サムスンはルノーや日産の車種を国内で販売しているに止まる。
起亜は現代自動車傘下なので、実質的に韓国で自動車を生産しているのは、現代自動車グループだけに近い。
現代自動車の2015年販売台数は776万台なので、世界販売の50%以上を韓国国内で生産している。
トヨタは893万台のうち国内生産は317万台、ホンダは473万台のうち国内生産は76万台で16%に過ぎなかった。
現代自動車の国内生産比率はホンダの3倍以上だが、韓国のほうが日本よりコストが安いという他にも深刻な事情がある。
現代自動車の工場は日本メーカーに比べると、生産性や品質管理に問題を抱えていて、海外工場を増やせない。
例えばアメリカで生産してアメリカで販売すると、米国の高い人件費やコストに加え、労使関係や品質管理などの問題が起きる。
日本メーカーは80年代から90年代頃に米国で「ジャパンバッシング」で散々な目に遭ったが、韓国はそういう目に遭って克服する自信がない。
またトヨタは「暴走車騒動」ホンダも燃費騒動などアメリカで訴訟を起こされたが、そういう目にも遭いたくないと考えている。
孤独な現代自動車
現代自動車はトヨタやホンダのように米国でバッシングされても、乗り越える自信がないので現地生産をしたくない。
実際現代自動車は2012年に燃費を誇大に宣伝していたとして告訴され、その打撃がまだ癒えていない。
アメリカでは石油価格下落で自動車販売が過去最高を記録し、現代自動車の販売台数も増加した。
だが市場の伸びを下回ってシェアを低下させており、日本車や欧米メーカーに食われている。
2017年にはメキシコの生産台数が500万台を越えるので、韓国の輸出が減少すると抜かれるかも知れない。
現代自動車は日本車に似た乗用セダンを得意として「日本車キラー」と呼ばれたが、最近セダンの人気は低下している。
外見だけオフロード車風にしたSUVや特徴のある車が人気だが、現代はSUVやスポーツカーを苦手としている。
ハイブリッドやEV、水素自動車の研究もしているが、どれも日米欧より遅れている。
日米欧のメーカーは同業者間はもちろん、IT企業など異業種提携を強化しているが、ここでも現代は遅れている。
トヨタはBMWやスズキ、ウーバーやマイクロソフトと提携していて、他のメーカーもITやItoTを巡る提携を進めている。
現代自動車はこれと言った動きが無く、世界から取り残されているという評価すらある。
トヨタ、GM、BMW、フォード、ルノー日産、メルセデス、VWといった企業グループは、エネルギーやエンジン開発で提携している。
次世代エネルギーがEVにしろ水素にしろ、一社だけで開発するのが不可能なほど、巨額な費用が必要になる。
現代・起亜グループは中国でも現地メーカーに食われてシェアを減らし、しかも大幅値引きで赤字懸念すら出ている。
実は現代自動車は兄弟喧嘩から現代グループを離脱していて、他の「現代」とは関係なくなっている。
早急に同盟相手を決めないと、孤立無援あるいは四面楚歌といった状況になりつつある。
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世界競争から遅れる現代自動車 孤立化が鮮明
独自技術のない現代自動車との提携を希望するメーカーはなく、孤立しつつある
グローバル化できない現代自動車
最近韓国の自動車生産台数が世界5位から6位になる見通しだと報道されました。
現在6位のインドが急成長しているので、2016年の集計で順位が入れ替わると予想されている。
韓国の自動車生産台数は2015年に455万台で、2016年前半は255万台なので、このペースだと510万台に達する。
韓国の自動車メーカーは現代、起亜、ルノーサムスンだが、サムスンはルノーや日産の車種を国内で販売しているに止まる。
起亜は現代自動車傘下なので、実質的に韓国で自動車を生産しているのは、現代自動車グループだけに近い。
現代自動車の2015年販売台数は776万台なので、世界販売の50%以上を韓国国内で生産している。
トヨタは893万台のうち国内生産は317万台、ホンダは473万台のうち国内生産は76万台で16%に過ぎなかった。
現代自動車の国内生産比率はホンダの3倍以上だが、韓国のほうが日本よりコストが安いという他にも深刻な事情がある。
現代自動車の工場は日本メーカーに比べると、生産性や品質管理に問題を抱えていて、海外工場を増やせない。
例えばアメリカで生産してアメリカで販売すると、米国の高い人件費やコストに加え、労使関係や品質管理などの問題が起きる。
日本メーカーは80年代から90年代頃に米国で「ジャパンバッシング」で散々な目に遭ったが、韓国はそういう目に遭って克服する自信がない。
またトヨタは「暴走車騒動」ホンダも燃費騒動などアメリカで訴訟を起こされたが、そういう目にも遭いたくないと考えている。
孤独な現代自動車
現代自動車はトヨタやホンダのように米国でバッシングされても、乗り越える自信がないので現地生産をしたくない。
実際現代自動車は2012年に燃費を誇大に宣伝していたとして告訴され、その打撃がまだ癒えていない。
アメリカでは石油価格下落で自動車販売が過去最高を記録し、現代自動車の販売台数も増加した。
だが市場の伸びを下回ってシェアを低下させており、日本車や欧米メーカーに食われている。
2017年にはメキシコの生産台数が500万台を越えるので、韓国の輸出が減少すると抜かれるかも知れない。
現代自動車は日本車に似た乗用セダンを得意として「日本車キラー」と呼ばれたが、最近セダンの人気は低下している。
外見だけオフロード車風にしたSUVや特徴のある車が人気だが、現代はSUVやスポーツカーを苦手としている。
ハイブリッドやEV、水素自動車の研究もしているが、どれも日米欧より遅れている。
日米欧のメーカーは同業者間はもちろん、IT企業など異業種提携を強化しているが、ここでも現代は遅れている。
トヨタはBMWやスズキ、ウーバーやマイクロソフトと提携していて、他のメーカーもITやItoTを巡る提携を進めている。
現代自動車はこれと言った動きが無く、世界から取り残されているという評価すらある。
トヨタ、GM、BMW、フォード、ルノー日産、メルセデス、VWといった企業グループは、エネルギーやエンジン開発で提携している。
次世代エネルギーがEVにしろ水素にしろ、一社だけで開発するのが不可能なほど、巨額な費用が必要になる。
現代・起亜グループは中国でも現地メーカーに食われてシェアを減らし、しかも大幅値引きで赤字懸念すら出ている。
実は現代自動車は兄弟喧嘩から現代グループを離脱していて、他の「現代」とは関係なくなっている。
早急に同盟相手を決めないと、孤立無援あるいは四面楚歌といった状況になりつつある。
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