はたかおりと羽太雄平、なな、むっくのおうち 2

ここは栃木県日光市。時代小説を書いている夫の手作りログハウスに住み、かわいい2頭のヤギと田舎暮らしを満喫中!

君はクマガイについてどう思う?

2009年11月05日 | ヤギ
夢の話を聞かされることほどしらけるものはない、と思うのだけれど、
お気の毒ですが聞いてもらいます。


外はお祭り。
雑踏を逃れ、路地裏にある骨董屋に、連れのお客さんたちと何気なく入っていった。
古本屋のように狭くて妙に明るい入り口。
そこに立っていた背の高い紳士と目が合う。

あ、あの人誰だっけ。作家?
いやちがう。有名な建築家だ!
(誰かはわからない)

おとーさんに、あの人誰だっけ?と目で問うも気づかない。

店の中に入ると、古い家らしく、天井が低い。
中庭があってそこが明るいので、店内がやたらと暗い。
歩くと床がギシギシと音をたてる。
おとーさんはお客さんと二階に行ってしまったけれど、
わたしはギシギシ音がするのがいやでやめた。

アンティークのアクセサリーや、ミニチュアの骨董などを手にとって見る。
買う気はない。

建築家は店主に用事があるようだが、わたしたちが帰ってからゆっくり話をしたいらしく、立って待っている。

店内にラジオが流れている。
クマガイ某の特集だ。
ダザイやオウガイなら聞いたことあるけど、
クマガイって、誰だっけそれ?
たしか明治の文豪?

そのうち建築家に話しかけられる。
クマガイの話をしているらしいが、よくわからない。
ラジオの音もよく聞こえない。

ラジオを聞きながら建築家がわたしに言う。
「う~ん、クマガイのそういうところが、クマガイなんですよねぇ」
クマガイが誰だか思い出せないわたしは、
「はあ・・・。ラジオあんまり聞かないんでよくわからないですけど・・・」
と、ごまかす。(全然ごまかせていない)

これ以上話してると「クマガイ」を知らないのがばれてしまう。

と、そこへちょうどよくお客が入ってきた。
舞子さんの格好をしていて若く見えるが、竹久夢二の絵のモデルになったというおばあさんらしい。
水色の着物を着ていた。

しかしとにかく店内が暗すぎるので、
「ちょっと電気つけませんか?」
と蛍光灯の紐を2回引っぱって、目が覚めた。


ふう。
よかった。

ところで、君はクマガイについて、どう思う?


コメント (6)
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