はたかおりと羽太雄平、なな、むっくのおうち 2

ここは栃木県日光市。時代小説を書いている夫の手作りログハウスに住み、かわいい2頭のヤギと田舎暮らしを満喫中!

らんちゃん、ありがとう。

2018年10月31日 | ヤギの病気・腰麻痺
みなさんに、たくさんのメッセージをいただきました。
ありがとうございます。

ずっとブログを気にして見て下さった方も、
本当に、わたし以上に心配してくださったことでしょう。
ご心配おかけして、ごめんなさい。
ありがとうございました。

らんちゃんが亡くなった日のことをすこし書いておきます。

28日の朝、いつもと同じ格好のらんちゃんでしたが、
前の日と比べて、完全に元気がありませんでした。

きょうはずっとそばにいよう。
そう思いました。

心音を聞いてみると、やはり前の日よりもゆっくりになっていました。

ななのように、泣き叫んだりはしませんでしたが、
すこしつらそうでした。
体も冷えていて、ホカロンを当ててタオルを掛けてあげても、
全然暖まりませんでした。

それでもときどき食べ物の方に目をやり、
口元へ持って行くと食べようとしました。
だけど喉の奥に入ってはいきません。

先生も往診にきてくださいましたが、
何もしないで、ただらんまるの様子を見てもらっただけで帰っていただきました。

夕方4時半ごろになると、ああ、いよいよだなあ、という表情になりました。
心音なんてもう小さすぎて、よく聞こえません。

最期の時はずっとそばにいましたが、いつが臨終だったのか、はっきりわかりませんでした。

顔の表情は、もう「絶えた」はずでしたが、足はその後も何回か動かしていました。
足が動かなくなって、らんちゃん!と揺さぶりましたが、
足が再び動くことはありませんでした。

そして、そのとき、山のほうで鹿が鳴きました。
この秋はじめての発情鳴きでした。
らんちゃんがさようならと言っているのか、
らんちゃんにさようならと言っているのか、
とにかくびっくりしました。
それが、午後4時53分でした。


翌日のらんちゃん。
静かな寝顔です。
生きているみたいでした。

お尻を拭いて、蹄を整えて、家畜保健衛生所に届けました。
車に入れるとき、重くて大変でした。


家保から帰ってきて、小屋を掃除しました。
病床の匂いは、らんまるの匂いではありません。
水できれいに洗って、ヒノキの木屑をばらまきました。

元の通り、寝床を高くして、らんまるが飛び乗る音を思い出していました。


いまはご飯とお水をたっぷり食べてもらっています。


わたしの体はらくになりました。
ときどき、うわっと泣いてしまいますが、
看病期間が長く、濃密な時間を過ごしたので、どこかで満足しているのかもしれません。

らんちゃん、ありがとう。

コメント (2)
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