棋戦によって時間制限が異なるようです。
- 多くは新聞社が主催しており、棋戦によって持ち時間がちがいます。
- 時間の計測に際して、チェスクロックを使うのかストップウォッチを使うのか、によって大きく異なります。
- 考慮時間が1分59秒の場合、チェスクロックを使うと、そのまま消費時間は「1分59秒」ですが、ストップウォッチを使うと、1分未満が切捨てられるため、消費時間は「1分」となります。
- このためチェスクロックを使うほうが1時間ほど早く終了し、記録係などの負担が減るようです。
こちらによると
▲8タイトル戦では(4月からの開催順に)
ストップウォッチを使う:
名人・棋聖・王位・王座・竜王・王将・棋王
チェスクロックを使う:
叡王
▲タイトル戦以外の順位戦では
ストップウォッチを使う:A級・B1級では従来通り
チェスクロックを使う :B2級以下で2016年以降
▲各棋戦の予選の多くの場合
チェスクロックが使われているようです。
時間がなくなった場合にはストップウォッチで秒読み(その時間は棋戦でまちまち)になるはずで、「切れ負け」にはなっていないと思われます。
要は
- チェスクロック使用の場合、そのまま積算され分りやすいという長所があるものの、「切れ負け」もあり「対局の質が低下する」という心配も。つまり観賞や研究に耐えられないという意味です。
- ストップウォッチの場合は1分未満を切捨てるので悪くすると延々と続く恐れがありこれまた「質の低下」が心配されますが、チェスクロックの切れ負けほどひどくはなさそうです。
- 日本では、重要な対戦にはストップウォッチを使い、それ以外ではチェスクロックを使って時間が切れたらストップウイッチを使っているようです。:日本将棋連盟
またこれとは違い
切れ負けの場合には、1手ごとに一定の持ち時間が増えるようなフィッシャー方式もあるとのことです。
負けを認めたらそれまでですが、それまでは残り時間が少しずつ増えることになり、チェスクロック使用の「切れたら負け」という突然終了の欠点を補ったものと言えますが、対応するようなチェスクロックが必要という欠点があります。
さてさて、皆様はどう思われますか。