週末だ。
午後の時報とともに、「さぁ、どうするんだ」という空気が流れる。
何があっても、昼飯は食べねばならない。
行き先が決まっていようが、なかろうが、とにかく出なければいけないのだ。
そんな中、ちょっとだけ「大慶」のムードが漂ったが、さすがに今週は既に2度も出動している。
一瞬だが、そのムードに乗ろうという流れが出来上がったが、「今日は、ちょっと目先を変えて」と発言してその流れを断ち切った。
ということで、向かった先はパパチューだった(大笑
それにしても、やはり週末になるとパパチューへパパチューへと血が騒ぐ。もう完全に「週末=パパチュー」という体になってしまっている自分が怖い。怖すぎる。
午後零時半ごろ、店の前に到着。
窓ガラス越しに店内を見ると。スゲ-人。悪い予感が、フトよぎった。
玄関から店に入ると同時に、ネーさんがやってきて「申し訳ございません。ただいま満席です」とのこと。
こちらの人数を教えると、「少々お待ちください」というので、入り口にある待合の椅子に腰をかけて待った。
昼のパパチューで待つなんて、いったいいつ以来のことだろう。
最近は昼のピーク時でも、店内はガラガラ状態というのを何度も体験している。それだけに、今日は驚いた。
パパチューマニアとしては、店に活気が溢れていてうれしい反面、空腹時に待たされるのはチョッとね、などとも思いつつ5分ほど待った。
が、そこで事件は起こった。
待っていると、赤ちゃん連れの女性2人組が来店。
当然、満席なので待たなければいけない。
片方の女性(赤ちゃんはいない)が、待合の椅子に置いてある順番表を見つけ、そこに名前を記入した。女性にとっては至極当然な行為。
しかし、その姿を見て、「しまった!!!」と思ったのだ。
というのも、入店したときに対応してくれたネーさんがなじみだっただけに、順番表に名前を記入せず、ごく当たり前のようにこちらの人数だけを告げ、待っていたからだ。
マナーから言えば、名前を記入した女性たちの方が、最初に着席できる。当然だろう。
そして、待っている間に食事を終えた3人連れが席を立った。
その席に目をやる女性たち。その目は「あ、座れる」と言っているようだった。が、その一方で、待合の席にいるこちらも見る。
たぶん、女性の心理としては「空いた席は、私達のものね。でも、ここに待っているオッサンたちはなんやねん?」というものだっただろう(と推測した)。
しかも、一人は赤ちゃんを抱いている。
全く無関係の人が、この状況を目の当たりにしていたら、「子連れの女性たちが優先」と見るするだろう。自分でも、そう見てしまう。
が、空腹は人を変える(爆
まず、女性たちに微笑みながら
「あんたら、子連れで大変でしょうが、こっちも早くから入店して空腹をこらえながら待っているんやで光線」をバリバリと全身から発射し続けた。有無をも言わせない状況を作り上げのだ。
光線を出していると、店のネーさんがこちらにやってきた。
「順番表を見られたらどうしよう」と、かなりビビリつつ、光線をネーさんにも放ってやった。
そしたらどうだ、ネーさんが、こっちを見て「お待たせしました」だって。
「や、やったぞ」と、心の中で勝利宣言をし、小さくガッツポーズを出したのは言うまでもない。
女性たちには悪いが、やはり早いもん順ということなのだ。
が、それにしも、席に向かうとき、チラリと見た赤ちゃん、ゴールを決めたロナウジーニョのように指をくわえ、うらめしそうにこちらを見ていた。
ス、スマンww
「初めて出合った赤ん坊よ、あとで、ゆっくりミルクを飲んでくれ」と小さな声でエールを送った。
そして、着席。「さて、何にするか」とメニューを見た。
週替わりランチに目をやると、「ネギとカキのピリ辛炒め」の文字が。
心が揺れた。「カキ」は柿ではなく、どう考えても「牡蠣」だろう。
しかも、それが大好きな「ピリ辛炒め」とある。
この段階で、ほぼ流れは決まった。
ネーさんを呼び、注文へ。
頼むものは決まっているのだが、この段階で「ま、とりあえず儀式はしておくか」と、今日の小丼を参考までに聞いたら
豚キムチ丼
ですとのこと。
予想外の答えに、堅かったはずの決意はあっさり崩壊。
温暖化で崩れる南極の氷より、簡単に崩れ去った。
「情けない」と自分の意志の弱さを恥ながらも、やはり豚キムには勝てない。想像しただけで、汗とよだれが…。
ということで、
担々麺と小丼セット
を注文した。
幸いな事に、日頃これを注文すると激しいバッシングを浴びせる同行者が今日は不在。批判にさらされずに済んだ。
客の込み具合から、料理が遅く出ることは覚悟してた。
が、予想以上に早い登場。
坦々麺は、まず最初に酢を全体に回しかけてから食べた。
トッピングのそぼろが、妙に固まっていて、挙句に冷たい。
これには、ちょっと引いたが、久々に芝麻醤とラー油のバランスが絶妙でいい味の坦々麺を味わった。
豚キムチ丼は豚肉がたくさん使ってあり、かなりのボリューム。
キムチもしっかり漬かっているので、味が良いい。
辛美味いという表現がピッタリだ。
麺と丼、ダブルの辛ウマを堪能した。
もちろん、大汗だ。
そして、デザートだが、今日は
ぜんざい
をオーダー。
これが、辛さでヒリヒリと麻痺した口直しにもってこい。
甘すぎず、かといって淡白でもない、適度な味でよかった。
ちなみに、前述の女性たちだが、大汗をかいて坦々麺を食べ終え、デザートを味わっている時に、席に通されていた。
ものすご~く、複雑な心境だった。
支払いの段階で、同行者からポイントを頂き、あと4点(400円分)で満点までこぎつけた。感謝、感謝。
本日の天気は
それにしても、寒くない。暖冬傾向だな。
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