● 経営コンサルタントの仕事は定年がなくいつまでも働ける仕事だと「環境CSRニュース」でお伝えしたこともありましたが、この仕事は経験を積めば積むほど熟達する仕事だとも考えます。
いつまでも働けるためには私がやっている健康維持体操の経験をお話します。
私は元々、親から受け継いだ高脂血症(高コレステロール)の持病があります。約10年前に知人から「自彊術」体操は今の言葉でアンチエージングの効果があると言われて
実践をしています。今回はこの体操についてお伝えします。
● 「自彊術」の歴史
自彊術は中井房五郎氏が明治期に始めた治療法を自分で可能なように工夫した健康維持体操です。中井氏は明治31年(当時20歳)朝鮮、中国に渡り約7年間で十数万人に及ぶ患者を治療しました。この経験を基に明治38年に帰国し香川県坂出市に治療院を開設し、現代医学でも不治とされる難病を次々と治していきます。その後明治44年東京・本所に施術所を開設、難病を治し人から人へと口伝で大評判になりました。患者の1人である十文字大元氏はこの施術は非常に効果があるので、中井氏一人の施術では患者を治せるのは限られている。そのため一人でも治療、予防する方法をと中井氏に懇願しました。中井氏がこの要請を受け開発されたのが「自彊術」でした。この自彊術は大正・昭和の戦前までは絶頂期で小・中学校、女学校、地方の青年団、事業所などで盛んに行われその数300万と言われていました。しかし戦後はこの体操が忘れられました。
戦後になって自彊術を普及されたのが近藤芳郎氏(故人)です。近藤氏は東大医学部を卒業され海軍軍医、東大医学部病理学教室に入局などを経て、町の開業医になりました。昔の「赤ひげ先生」のような医者だったそうです。この近藤医師の奥様が若いときから頚椎症に悩んでおられ、専門医とも相談し治療を行いましたが、はかばかしくなかったそうです。そときに奥様は自彊術師範の久家恒衛先生に自彊術をならい自分で治してしまったそうです。これをきっかけに近藤医師も自分の持病である肥満と糖尿病(医者の不養生?)自彊術で治してしまったそうです。このことをきっかけに近藤医師も西洋医学では治せない病はこの自彊術だと考え、自宅を改造して自彊術の普及を行いました。現在は日本では約4000の道場があるそうです。
● 自彊術はなぜアンチエージングなのか
自彊術は31動作がありますが、これをひ一通りこなすと約15分要します。
一方、人間の可動関節は239あり、自彊術の31動作を行うと関節は延べ1万数千回以上動くことになるそうです。身体には膠原繊維からなる結合組織が全身に行き渡っていますが、特に関節部分多く、内臓血管中の膠原繊維の増殖を防ぐことができる。これは即ち動脈硬化の予防・治療にもなる。成人病の大部分は動脈硬化症に起因する疾患なので成人病の予防には最もよい体操ともいえる。高血圧が改善されたなど事例が多い。
前述の自彊術師範の久家恒衛先生が95歳で亡くなりましたが、「是非自分を解剖して自彊術の効果を証明してほしい」との遺言で 近藤先生が執刀者となり東大病理学教室で解剖に参加されました。結果を見た近藤医師は「大動脈、各臓器の動脈硬化がほとんどない、95歳の年齢では驚異に値する。脳もそうである。それから内分泌系統も活発に活動していた証拠である」と驚愕したそうです。
● 自彊術の具体的効果、やってみようと思われる方
31動のそれぞれは具体的にどの疾患に効くかは下記のホームページ参照をお願いします。
http://jikyou.com/about/index.html
しかしこの疾患に効くから31動の何番目かのみをやればよいという事ではありません。「1動作の運動は次の動作の準備体操にもなるので31動を順番にやってもらいたい。」と自彊術の指導者は言っています。
又自己流にやると弊害も出てくるそうです。もしご関心のあるかたは近くの道場に出かけて下さい。先ほどのホームページに地元の道場は載っていなく、本部に問い合わせ下さいとのことです。上記ホームページでのメール問い合わせ、または電話 03-3940-6696 です。
費用は月 何千円とリーズナブルだと思います。
願わくはいつまでもお元気で経営コンサルタントができるようにとご紹介しました。
出典:(公社)自彊術普及会関係出版物
この記事は(一社)日本経営士会発行の「環境CSRニュース」で配信した記事の一部です。
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