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 TPP発効に備えて輸出業務の基礎を習得しよう。

2018-03-25 11:50:19 | 経営コンサルタント

この記事は(一社)日本経営士会発行の「環境CSRニュース」で配信した記事の一部です。
日本経営士会 環境CSRのホームページはこちらへ。

http://www.compact-eco.com/

 TPP発効に備えて輸出業務の基礎を習得しよう。 

TPP(環太平洋経済連携協定)加盟11カ国が39日、チリで署名をしました。11カ国中6カ国が批准すれば発行されます。この時期が今年末にも発行されると予想されます。アメリカが脱退しても世界貿易総額の約15%(人口は約5億人)をカバーする巨大自由貿易圏となります。

保護主義の流れに対して、関税下げと交易拡大にこの11カ国に今回入ってない、韓国、タイ、インドネシア、フイリピン、台湾、コロンビア、EUから脱退した英国が感心をもっているそうです。TPP参加11カ国はオーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナムです。

これからは通関手続きが簡略化されたり、関税が撤廃されたりしますから、中小企業で一番の経営課題は売る上げの拡大ですから、経営コンサルタントとして輸出業務の知識と中小企業への提案力を高めたいものです。

筆者は海外調達は行ってきましたが、輸出は手がけたことはありませんでしたので、表面的になりますが発信します。3回シリーズでお伝えします。

①日本の中小企業の輸出の現状と国の支援策 

②輸出するための情報は何処から(主にJETROについて)

③貿易実務で抑えておきたい用語 

NO1.日本の中小企業の輸出の現状と国の支援策 

  日本の中小企業の輸出の現状

 中小製造業の輸出割合数はわずか3.5%(6,397社)にとどまっています。

 輸出品は生産用機械器具製造業20.4%、化学工業7.8%、電気機械器具製造業7.9%、金属製品製造業7.6%、業務用機械器具製造業6.6%、その他が49.7%です。

(筆者注:この日本標準産業分類のイメージは器具が組み立て品、金属製品は単体もの、化学工業品は合成樹脂、ゴム、合成繊維とイメージして頂ければよろしいかと思います。農産物輸出については追って調査し発信します。)

出典:経済産業省「平成25年工業統計表」従業員数が4人以上製造業183,000 

輸出企業が今後の方針について考えていることは、更に拡大をしたいが69.4%、現状維持したいが

25.6%、縮小撤退、今後の計画なしが5.0%です。

現在の輸出先で圧倒的に多いのは中国28.9%、次に北米12.6%、韓国9.6%、、台湾8.8%、これから重視したい国は、タイ、ベトナム、インドネシア、インドなどです。

出典:中小企業白書2014年版 第3部第4章第21項 現在の主力輸出先と今後重視する国   

http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H26/h26/index.html

 

輸出の成功で企業に与えた影響は売り上げ高の増加、企業の将来性、利益の増加などです。

輸出を成功させるために最も重要だと考えていることは販売先の確保、信頼できる提携先、

アドバイザーの確保、現地の市場動向・ニーズの把握、海外展開を主導する人材の確保、

採算性の維持管理などです。

逆に言えば輸出の失敗は充分な販売先、提携先、優秀なアドバイザー、現地の情報の調査不足などが考えられます。

出典:中小企業白書2014年版 第3部第4章第22項 輸出を成功させる要因 

http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H26/h26/index.html 

●中小企業の輸出関連支援策

 この支援策は添付の「TPP関連支援策」の主な項目を選択しました詳細は添付ご参照下さい。28年度と若干古いですが同様の支援が現在もあると考えます。

 ①海外ビジネス戦略策定支援事業で、海外事業の経験を有する 専門家が現地同行調査などを通じ事業計画の策定をアドバイ スします。 ◎費用の3分の2を中小機構が補助します。 

JAPANブランド育成支援事業で、中小企業の新たな海外販路 の開拓につなげるため、複数の中小企業が連携し、自らの持つ 素材や技術の強みを活かした戦略の策定にかかる費用を補助し ます。(上限200万円、定額補助) ◎戦略に基づく商品開発、海外展示会出展等の取組にかかる費 用の3分の2を補助します。(上限2,000万円) 

③「農商工連携等によるグローバルバリューチェーン構築事業」で先端技術を活用して農業生産・加工・流通・販売の各段階を 結びつけ付加価値を向上させる体制構築にかかる経費の2分 の1を補助します(上限1億円)。 ◎新たな輸送技術の実証や販路開拓の取組等における設備取 得や輸送実証が対象です。 

④ふるさと名物応援事業補助金で、農商工連携や地域資源(農 林水産物)を活用した新商品・サービスの開発のための費用や、 販路開拓に向けた展示会出展費の3分の2を補助します(上限 500万円)。 ◎農林水産品と関連する事業を行う事業者が、補助対象となりま す。 TPP加盟国等への海外展開により海外市場の新たな獲得を目 指す取組を優遇します。 

⑤小規模事業者持続化補助金で、小規模事業者が販路開拓に 取り組む費用の3分の2を補助します(通常上限50万円)。 ◎海外展開に取り組む場合、補助上限が100万円に増額します。 27年度補正予算において100億円(内数)を計上しました。 約1万2千件の支援を見込んでいます。 お問い合わせ お近くの商工会・商工会議所 

⑥中小企業等が経営の中で抱える、アイデア段階から事業展開、 海外展開等の知的財産に関する悩みに、全国47都道府県の 知財総合支援窓口に常駐する専門家が無料で相談に応じます。 ◎海外企業との契約や海外展開に関する問題点について、海外 知財法務専門家が解決策を無料でアドバイスします。 ◎民間企業で豊富な知財実務と海外駐在の経験を有する専門家  「海外知的財産プロデューサー」が訪問し、海外知財ビジネス事情を踏 まえた知財戦略の策定、知財リスクの低減等に関する支援を無料で行 います。  

INPITのウェブサイト「新興国等知財情報データバンク」では、新興国等 の知財実務情報を国・地域別、カテゴリー別に紹介しています。

 海外見本市・展示会にジャパンブースを設置し、出展スペースを 提供するほか、現地バイヤーとのマッチング等、海外販路開拓に 向けた商談支援を行います。 ◎展示会出展前の専門家によるアドバイスや資料の翻訳等の費 用の一部を補助します。 ◎短期間に海外の有力なバイヤー等と効率良く商談できます。 

 ⑧新興国を中心に14の国・地域で20ヶ所に配置されたコーディネーターが日系企業の課題解決を支援します。 ◎法務・労務、税務・会計、拠点設立手続き、人材確保など専門 的な相談にも幅広く対応します。

 

 上記以外では中小企業庁のポータルサイト ミラサポの施策マップは「都道府県別」、「研究開発/商品・サービス開発、販路・需要開拓、海外展開、経営改善・事業承継、事業再生、雇用・人材、設備投資、知的財産、エネルギー・環境、健康・医療、その他」で検索できますから有効だと考えます。https://map.mirasapo.jp/


環境経営士 養成講座 5月に東京で開催

2018-03-23 11:58:04 | 経営コンサルタント

「環境経営士」(商標登録済)養成講座を2018年5月に東京で開催。この資格は企業等への「環境CSR経営」の助言・支援を行うプロ育成が目的です。 

日本経営士会は、企業等への環境保全活動とCSR(企業の社会的責任)の助言・支援を行う環境経営士の育成を目的に「環境経営士養成講座」を開催いたします。環境面からの経営支援を志す方には最適な資格です。

この講座はベーシックコースB/CとアドバンストコースA/Cがあります。

B/Cはエコ検定合格者など環境関係の資格保持者は免除されます。

開催日時:B/C平成30年5月12日(土) 10:00~17:30

A/C 5月19日(土)20日(日) B/Cと同時刻

開催場所:日本経営士会 本部 東京都千代田区二番町12-12 BDA 二番町ビル5F 

講座内容:B/C 環境保全に関する基礎的知識       

      A/C ・企業への環境保全活動の助言・支援に必要な知識等・企業における環 

     境保全の取組・環境マネジメントの基本・各種環境マネジメントシステムの解説

     ・環境報告書の作り方・環境教育・CSR等 ・テスト

受講定員: B/C 8名 A/C8名(先着順)

受講料:B/C1万3千円 A/C 2万5千円

詳細・お申し込み:http://www.compact-eco.com (又は環境経営士)で検索、

ホーム(トップページ) お知らせ Whats New よりPDFをダウンロードしFAXで御申し込み下さい。FAX 03-3239-1831

 


「経営士養成講座」が横浜で開催 5月15日~7月14日土曜日 締め切り4月24日

2018-03-14 09:50:40 | 日本経営士会

タイトル:

「経営士(商標登録済)養成講座を平成30512日(土)〜平成30715日で
開催致します。 

(一社)日本経営士会は「経営士養成講座を開催します。昭和26年創立に当会は経験豊富な経営コンサルタント「経営士」を輩出してきました。また当会にはエコピープル、環境経営士が約200名活動をしています。この講座を久しぶりに横浜で開催します。講座内容にもありますように実践的なカリキュラムです。

このカリキュラムには「環境CSRと経営」と題して環境経営士が講師を務めます。

これから企業中でも中小企業の支援を志す方、企業内で経営の神髄を極めたい方に最適な講座です。 

開催日時:平成30512日(土)〜平成30714日(424日が申込締切)

     すべて土曜日で9日間です。開講時間は9~17時です。

開催場所:研修場所 :VIT横浜   http://www.vitsystem.com/

231-0032神奈川県横浜市中区不老町1-2-1 中央第6関内ビル 3F

     *JR根岸線 関内駅南口から徒歩1 

講座内容:企業経営の基本、組織・人事、マーケティング、海外展開、運営管理・生産管理、品質管理・設備管理、.生産性向上(効率化)、5S活動による改善、生産管理のIT導入、財務会計と資金調達、MPPの特徴(経営改善提案)、SWOT分析、実務研修 (企業訪問)、.実務研修(課題抽出、改善案検討、作成)、環境CSRと経営、日本経済の概要、中小企業白書、中小企業支援対策、終了試験。65H

受講定員:10名(先着順)

受講料:150,000円(消費税含む)

詳細・お申し込み:http://www.keieishikai.com/index.php「日本経営士会」で検索、トップページ 最新情報2018.02.01の「概要はこちら」の3ページ「経営士養成講座申込書」をコピーしてFAX03-3239-1831へ御申し込み下さい。


ものづくり・商業・サービス補助金(略称)の公募が始まりました。締め切り4月27日

2018-03-02 10:40:03 | 経営コンサルタント

今回のテーマ:「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業」の申請について

昨年上記のテーマで発信したこともありますが、平成30年2月28日(水)から平成30年4月27日(金)で公募が開始されましたので再度お知らせします。

 

筆者はこのような補助金について10件程度関係したこともありますので、要点などを記します。

 

様式の種類から説明します。今年度も昨年と同じ様式との前提ですのでご了解ください。(今年度の申請書をよく見ていませんので)

 

補助金申請を経験して自分の専門を広げたい方は、少し長い文章ですがお読みください。

まずどこの企業が申請を考えているかですが、まず知っている企業に話す。企業が見つからないときは地元の商工会、商工会議所、信用金庫などに出かけて下さい。前向きの企業の紹介を受けて下さい。

報酬については成功報酬とか手付金などがあります。

成功報酬は総金額の3~5%、あるところは成功か否かに関係なく30万円を支払うところもあるそうです。いずれにしても事前に当該企業と口約束でなく覚書などでお互い確認しておくことが

重要です。

商工会によってはコーディネータ制度(ある程度支援の実績が必要です)があり、1件申請を書くのに1~3回分(1回 3万円弱)として成功か否かに関わらず支給される場合もあります。

 

まず様式1からの説明です。

(様式1) 全国中小企業団体中央会会長 殿 〇〇県地域事務局長 殿     

 

平成○○年度補正ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金事業計画書の提出について

 平成○○年度補正ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金に係る補助金の交付を受けたいので、公募要領に定める要件、注意事項等に全て了解した上で、下記1.から3.の書類を添えて提出します。(この後に暴力団などでないか尋ねていますがここは省略)

 記

1.事業計画書(様式2)

2.決算書(直近2年間の貸借対照表、損益計算書、個別注記表)

3.定款若しくは登記事項証明書(提出日より3カ月以内に発行されたもの)

 

即ち様式1は申請書です。

 

様式2は事業計画書です。この様式2を如何に該当会社の意欲とか利益、付加価値があげられる

内容になっているか、当該会社支援者の力量にかかってきます。

 

(1)応募者の概要等

   ここは当該企業の状況をそのままを記入する。

(2)事業内容(枠に収まらない場合は、適宜拡げてください。複数ページになっても結構です)

  1.事業計画名(30字程度)

    いわばどのような事業計画か「キャッチコピー」のようなもので短く事業を

    表現する。

  2.事業計画の概要(100字程度)

    1の事業計画を具体的に記述する。

  3.対象類型

    ○付加価値の向上 

☑新規顧客層への展開   ☑商圏の拡大   

☑独自性・独創性の発揮  ☑ブランド力の強化 ☑顧客満足度の向上

☑価値や品質の見える化  □機能分化・連携  ☑IT利活用〈Ⅰ〉

○効率の向上

☑サービス提供プロセスの改善    ☑IT利活用〈Ⅱ〉

 

  4.事業類型

     ☑一般型など □高度生産性向上型 □ 小規模型

      上記は事例ですがどこに☑を入れるか採点には影響しないと思う。

 

  5.事業の具体的な内容(主にこの内容について審査委員会で審査します)

その1:革新的なサービスの創出・サービス提供プロセスの改善の具体的な取組内容

※ 高度生産性向上型の場合は、IoT又は最新モデルを用いてどのように生産性を向上するかを具体的に説明してください。 

事業の具体的な内容について如何に審査委員になるほどと思わせるかです。 

1、当該企業(以下当社と略)のおかれた状況をわかりやすく記載する。審査員は当該業種についてまず知らないと思わなければなりません。種々のデータを収集し、自社のおかれた状況を記します。例えば企業理念、業態、従業員数、売上高の推移、顧客ニーズと市場の動向 自社や自社の提供する商品サービス、文字だけでは説明が困難なときはグラフなどで説明します。 

2 当社の強み、弱み

  自社の提供する商品・サービスの説明に加えて、顧客はどのようなニーズがあるのか、競合相手の状況、自社はどのような強みがあるのか、といういわゆる「3C」の視点で記載する。                      

   即ち顧客の視点、市場動向、自社の顧客という2点で捉えるとよいでしょう。   

市場動向では自社に影響を及ぼす外部要因、例えば、地域の人口の増減などを考えます。

人口増減、家計消費などは総務省 統計局などのデータは信頼性があり、出典も記入します。

プラスの要因だけではなく、マイナスの要因も合わせて考えることで申請書の妥当性が増すので、両面から捉える。 顧客ニーズは、ニーズのみでなく、顧客の「属性」も調べましょう。

属性としては年代・性別などありますが、飲食店であれば、洋食、和食、ランチ・夕食、平日・土日などと時間帯、に分けるという視点もあります。

顧客を一面のみではなく、属性に分けて記載することで、審査員になるほどと納得させられます。 

競合の視点

「競合のない業種」はほとんどありません。前に記したように顧客のニーズを満たす競合先はどこなのか?競合先の強み弱み、特徴は等を考えます。

考えるヒントとしては、顧客のニーズを何か。例えばマクドナルドの競合はモスバーガーではなく、コンビニや吉野家などとと言われたりします。これは顧客のニーズを「安く早くに食事を済ませたい」と定義づけたからです。

自社の視点

自社の強みを考えます。強みというと、圧倒的な商品力や営業力、技術力だと思う方もいます。もっと簡単に考えて「顧客が自社を選んでくれる理由は何か?」、「なぜ自社の商品・サービスを使ってくれるの?」と考えると自社の強みに気付きます。 

上記3Cで説明仕切れないなど4P手法を使うとより自社の課題が浮かび上がります。

4Pとは、Product(商品・サービス)、Price(価格)、Place(場所、立地)、Promotion(プロモーション)

4Pのどの観点が強みなのか?さらになぜ、その強みを自社が提供できるのか?を切り口に考えます。3C、4P手法以外に自社の位置は競業と比較してどこの部分にあるかポジシニングマップ手法もあります。これらの手法はいずれもネットで調べられますが、1例でも自分で身近な例で使ってみることが大事です。これらの手法が身に付き経営コンサルタントとしての力量が向上します。 

現状分析で自社と他社の状況が解り、それでは今後どうしていくか、おなじみのSWOT分析などを使い戦略そして計画をつくります。 

ここで重要なことは革新的という言葉についてです。

5年計画で付加価値なら平均年率3%以上、および経常利益率年率平均1%以上の計画であること。高度生産性向上型はIOTなどを用いた設備投資を行い、生産性向上させ投資利益率5%達成することと書いてあります。 

革新的サービスについて自社になく他社でも一般的でない、新たな役務を取り込んだ新サービス、新商品開発や新生産方式です。オリジナリティあふれた商品、サービス、生産方式です。 

単に効率のよい設備を導入して生産性向上したでは却下になります。

これら分析したことは資料1、資料2等添付資料にして下さい。

このホームページも参考になりますから、ご覧ください。

https://www.mirasapo.jp/features/subsidy/vol4/1/


 最後に申請書を書いたら一度、第3者に見せることをお勧めします。

どうしても自社の事業やサービスには思い入れが強くなりがちなので、初見の審査員にはわかりづらくなる傾向があります。 

具体的取り組み日程と詳細

 ガントチャートなどで取り組み項目を早い順に並べ日程をつくります。それぞれの取り組み項目に番号をつけ 次の具体的取り組みと関連付けます。 

具体的取り組み詳細

上記日程に対して具体的に取り組みを書きます。

 

その2:将来の展望(本事業の成果の事業化に向けて想定している内容及び期待される効果)

○概 要 

事業計画(会社全体の計画を記載してください)     単位 万円

5年後までの売り上げ高 売上原価 営業利益 経常利益 伸び率、付加価値額 伸び率 

計画は、売上高が向上する、という結論を出しましょう。

売上高は、客数×来店頻度×客単価等と分解できます。つまり、新規顧客の来店数が増加する、既存顧客の来店頻度、リピートが増加する、客単価が増加するという結論までしっかり記載することが重要です。そのうえで、この補助事業にかかった投資金額、期待できる利益額を算定して、回収記載できると評価が高まるでしょう。 

(3)これまでに補助金又は委託費の交付を受けた実績説明(申請中の案件を含む)

(4)経費明細表  

  この補助金をどのように使うかを書きます。

(5)資金調達内訳

  自己資金はいくらで 金融機関から融資を受けるのかなど記載します。

(6)その他(該当しない場合、本項目は提出不要です)

給与総額を上げた又は上げる企業・処遇改善に取り組む企業を審査時に加点します。 

1.賃上げの実施状況について 以下のいずれかの取組みを行っている場合は、該当箇所に☑を付し、その内容を具体的に説明するとともに、研修の実施、賃金アップの比較等の証拠書類(源泉徴収票の写し、領収書、賃金台帳、賃上げの従業員への表明を証する書類。又は、給与台帳、決算書類等、企業全体の給与総額がわかる書類でも可)を添付書類として必要部数提出してください(該当しない場合、記載する必要はありません) 

筆者の考えは この項目は割と重要なのではと考えます。賃金台帳提出とあります、この台帳さえ記載してない企業もあります。あっても最低賃金を守ってない企業も多々あるのではと考え、最低賃金を守ってない企業には国は税金を投入しないのではと考えるからです。

また国は賃金向上にも最近は経済界に申し入れています。この項目は任意とありますが、

競争率が高い場合などは書かないと不利になるかと思います。 

2.TPP加盟国等への海外展開により、海外市場の新たな獲得を目指す企業は、国名と具体的な計画を記載してください。(該当しない場合、記載する必要はありません) 

3. 経営革新計画について

自社が申請時に有効な経営革新計画の承認を受けている(申請中を含む)場合は下記に☑を付し、承認を確認できる書類の写し(申請中の場合は、申請した申請書様式第9及び別表1)を添付書類として必要部数提出してください。

日本経営士会は認定支援機関になっていますが、これは日頃問題意識をもって取り組み「経営革新計画の承認を受けている」と有利です。

 

認定支援機関確認書

① 生産コスト面での競争力強化が期待できる

② 製造能力面(リードタイムを含む)での競争力強等チェック項目に記載してもらい確認書を

  提出する。

 

以上が書き方の要点、注意点などを述べました。

(上記はあくまでも私の経験を記したことですので、この文章で不利になったなど、はご遠慮下さい。)

是非 チャレンジしてください。

 

2月28日に上記補助金の申請が開始されました。不明の点など各地域の中小企業団体中央会にお尋ねください。

http://www.chuokai.or.jp/hotinfo/29mh_koubo_201802.html

ご参考に中小企業庁のホームページは下記をクリック下さい。

http://www.chusho.meti.go.jp/

 

この記事は(一社)日本経営士会発行の「環境CSRニュース」で配信した記事の一部です。
日本経営士会 環境CSRのホームページはこちらへ。

http://www.compact-eco.com/